RAD Lab UI を利用して、数回のクリックで Google Cloud をデプロイ
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 11 月 16 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
RAD Lab UI の発表
ほんの 1 年前、Google はオープンソース ソリューションであり Google Cloud プロジェクトの迅速かつ適切な立ち上げを支援する RAD Lab をリリースしました。RAD Lab は、Google Cloud ベースのサンドボックス環境として機能し、テクノロジー チームや研究チームによる研究開発から本番環境への迅速な前進を支援するとともに、オープンソース コミュニティからのフィードバックも取り入れます。
RAD Lab はリリース以来、政府や教育機関のお客様に急速に採用され、技術ユーザーによって多数のワークロードの管理が迅速に開始されています。しかし、技術的な知識をあまり持たないユーザーにとっては、クラウド インフラストラクチャのデプロイにまだ課題があることがわかりました。
これを受けて、Google は RAD Lab の進化版となる RAD Lab UI の追加を発表します。RAD Lab UI は、技術的な知識をあまり持たないユーザーが Google Cloud リソースをわずか 3 ステップでデプロイできる最新インターフェースです。
1. モジュールを選択する: ユーザーはログイン後に、自分のニーズに適した RAD Lab モジュールを選択します。
2. オプションをカスタマイズする: デプロイをカスタマイズするために、モジュール固有のオプションがいくつか用意されています。ほぼすべてのオプションに、デフォルト値がすでに設定されています(IT 管理者による設定か、RAD Lab に初期設定されているデフォルト値のいずれか)。ユーザーはこれらのデフォルト値を受け入れることも、ニーズに応じてカスタマイズすることもできます。
3. デプロイする(そして待機する): その後、デプロイを開始すると、デプロイが Google Cloud のバックグラウンドで実行されます。数分後、ステータスが「成功」に変わり、クラウド環境への直接リンクが表示されます。では、ユーザーがこの UI にアクセスするには、どうすればよいのでしょうか?それを設定するのが IT 管理者です。
IT 管理者は、組織専用の自己ホスト型バージョンの RAD Lab UI を Google Cloud 上に設定します(こちらのツールとドキュメントを利用すると簡単に設定できます)。作成が完了すると、IT 管理者は以下を管理できるようになります。
ユーザー アクセスとロール(「管理者」か「ユーザー」かを問わない)を設定し、これらの ID を ID プロバイダに接続する
ユーザーがデプロイできるモジュールを選択する
デプロイのデフォルト値を設定する(グローバル設定およびモジュールごとの設定)
予算とアラートを設定する
組織向けの RAD Lab UI を設定するために必要なステップは、こちらのドキュメントにすべて記載されています。
管理者はユーザーのアクティビティを確認し、組織内のすべてのデプロイを管理できます。これには、デプロイの更新や削除も含まれることがあります。
プロジェクトは完全にオープンソースであるため、管理者は組織のニーズに合うようにカスタマイズし、変更を加えることができます。これには、デフォルトのデプロイ オプションの設定、新しいモジュールの追加、新しいログイン方法の追加などが含まれます。
RAD Lab は、FedRAMP、HIPAA、GDPR セキュリティ ポリシーなどの規制要件の遵守をサポートする Google Cloud ツール上に構築されます。管理者は RAD Lab を独自の Google Cloud プロジェクトにデプロイし、必要に応じてアクセス設定をさらに微調整できます。
管理者は、組織のポリシーと予算を適用しながら、同僚によるセルフサービスでのクラウド デプロイを可能にすることができるようになりました。RAD Lab UI は、セキュアな Google Cloud 環境を設定するうえでの障壁を解消し、管理者とユーザーの負担を解放して、価値創出に集中できるようにします。
今すぐ RAD Lab UI を使ってみましょう。
- Google Public Sector ソリューション デベロッパー Alan Colver
- Google Public Sector デモ ソリューション エンジニアリング リーダー Santosh Kunchala