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業界リーダー 2 社が 1 つのビジョンを共有: クラウドの活用によるグローバル商取引のイノベーション促進

2021年9月24日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 9 月 10 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

この数年間でデジタル ビジネスやクラウドへの転換が相当進行してきましたが、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のパンデミックを受けて、現在企業は危機感を新たにしています。デジタル トランスフォーメーションは、もはや「達成するのが望ましい」というものではなく、必ず達成しなければならない運用上の目標となっています。また今日では、クラウドやマイクロサービスのアーキテクチャが提供するインフラストラクチャ、プラットフォーム、ソリューションの利点を活用することが、ブランドにとって必要不可欠となっています。

Google Cloud チームは、すべての業界においてあらゆる規模の組織が重圧と課題に直面していることを理解しています。パンデミックによってグローバルな商取引全体が甚大な影響を受けており、(複数の業界の多くの組織で)オムニチャネル機能、事業継続と予測の計画、そして言うまでもなく、サプライ チェーンのアジリティ、復元力、対応の速さにおける課題があらわになっています。

消費者主導型の商取引は急速な進展を見せているため、イノベーションが世界中のサプライ チェーン チームの関心の的となっています。世界的なパンデミックの影響により、メーカー、卸売業者、サードパーティの物流業者、そして特に小売企業にとって、変化の激しい消費者トレンドと「常時稼働」のデジタル イノベーションのニーズという嵐のような状況を乗り越えるのがますます困難になっていることも、イノベーションに注目が集まる大きな要因となっています。

これと同じ要因により、Manhattan Active® ソリューション スイートや Google のクラウド プラットフォームのようなテクノロジーに対する関心が高まっており、こうしたテクノロジーの導入件数が増加しています。この 2 つのテクノロジーはいずれも、世界的なパンデミックや国際的な貿易摩擦などの将来的な不測の事態の影響からユーザー、プロセス、長期的なビジネス戦略を保護するために必要なレベルのアジリティ、柔軟性、スケーラビリティを提供するものです。

こうしたアジリティ、柔軟性、スケーラビリティが実際に活用されている優れた例として、PVH の世界的なパンデミックへの対応が挙げられます。ファッション業界とライフスタイル業界の大手企業であり、Calvin Klein、TOMMY HILFIGER、Van Heusen、IZOD などの象徴的なブランドを擁する PVH は、実店舗を一時的に閉店することを余儀なくされ、その結果としてオンライン販売が急増しました。PVH は Manhattan Distributed Order Management(Manhattan Active Omni の一部)のビジネスルールを調整することで、迅速に方向転換できました。店舗の在庫をオンラインのユーザーに公開し、商品発送のプロセスを切り替えたのです。Google Cloud を介して提供された Manhattan のソリューションにより、わずか数日で、PVH は配送センターと膨大な店舗ネットワークの両方を活用し、オンライン注文を処理できるようになりました。

PVH のグローバル バリュー チェーン テクノロジー担当エグゼクティブ バイス プレジデントの David Herridge 氏は次のように述べています。「2020 年に起きたことにより、小売りと e コマースの運用は急速に進歩しました。「迅速かつクリエイティブな思考と適切なパートナーの協力のおかげで、業務の方向性を切り替えてお客様を満足させることができたうえ、将来に備えることもできました。」

Manhattan の製品は、現実の課題を解決する革新的な機能を提供していることで知られています。全世界の多数の大手ブランドが、商取引とサプライ チェーンに関する特に複雑な課題を解決するために同社の製品を活用しています。2021 年のオーダー管理ソリューションに関する Forrester Wave™ のレポートで Manhattan が飛び抜けて優れた企業として評価されたことは、記憶に新しい出来事です。

2018 年 12 月以降、Google Cloud は Manhattan のチームと緊密にコラボレーションし、「常時稼働」とバージョンレスなアプローチによるイノベーションを実現してきました。この 2 年半で Manhattan のクラウド ファーストのソリューションは目覚ましく進歩し、市場での採用も加速しました。これにより、同社のクラウド事業に対する取り組みも大きく進展しました。

Manhattan のチームは、Google Cloud にクラウドネイティブのソリューションを構築することにより、高パフォーマンスで弾力性があり、冗長性が高く、安全なソリューションをユーザーに提供し続けていることになります。さらにこのことは、Google Cloud と Manhattan が、グローバルな商取引を支えるサプライ チェーンとオムニチャネルのイノベーションの可能性を、継続的な取り組みによって押し広げているということを意味しています。イノベーションがこれほど必要とされたことはおそらくこれまでになかったでしょう。

両社は共同して分散型クラウド ソリューションを提供するとともに、継続的なイノベーションへの取り組みを進めています。また言うまでもなく、Google Cloud は実質的にカーボン ニュートラルなクラウドを運営しています。これは、この業界のリーダー同士のパートナーシップが、技術的な観点からだけでなく、長期的なサステナビリティや環境の観点においても、最高のブランド価値を生む組み合わせであることを意味しています。

このパートナーシップの詳細についてはこちらをご覧ください。

-小売業 / CPG 戦略 ISV リード Tim Michalak

-小売業界パートナーシップ担当責任者 Chris Colyer
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