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Inside Google Cloud

昼間は Google Cloud の最も複雑な課題に取り組み、空いている時間で New York Times のクロスワードを作成している Ashish Vengsarkar をご紹介

2022年9月12日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 9 月 1 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

編集者注: Google Cloud の Global Networking グループでディレクターを努める Ashish Vengsarkar は、世界最大級の光ファイバー ネットワークの開発、構築、運用に携わっています。この仕事は、気の弱い技術者には勤まりません。Google のコア ネットワークはペタビット規模のトラフィックを伝送しています。また、個々の光ストリームは 400 ギガビット/秒の速度で情報を配信しています。これは 600 時間以上の高品質なストリーミング音楽に十分対応できる速度です。優れた信頼性を提供するだけでは、需要を満たすことはできません。そのため Ashish と彼の同僚は、より高速に、より低コストで光ファイバー ネットワークを運用するための新しい方法を常に模索し続けなければなりません。そんな彼のリラックス法は何でしょう。それは、クロスワードを作成することです。The New York Times にも 19 問寄稿しています。


Google Cloud に入社するまでの経緯をお聞かせください。

私は、インド工科大学に通い、バージニア工科大学で博士号を取得した後、通信研究所であるベル研究所に就職しました。そこで光ネットワーキングを担当し、光ファイバー ケーブルを介した光パルスによるデジタル伝送の改善方法について研究しました。10 年間の研究を経て、光学システムのスタートアップに参加したのですが、これがちょうど 2000 年の通信不況の時期でした。経営に行き詰まりながらも、なんとか雇用を維持できました。結局その会社を売却し、その後、光学のスタートアップをいくつか設立してから Google Cloud に入社しました。


なぜ Google Cloud に入社したのですか?

Google のネットワークは、その規模、大胆なイノベーションの開拓、独創的で情熱的な人材、そして社会的インパクトなどを通じて、光学技術とルーティング テクノロジーの頂点を体現しています。私にとっての最大の挑戦は、Google のグローバルな考え方と規模に対応するために、自分の脳の配線をつなぎ変えることでした。


これほど大きなテクノロジー システムをどのように学ぶのですか?

さまざまな技術ドキュメントを読み、聞くようにしています。Google Cloud で働く人たちは、大きく考えること、つまり野心的な考え方というのを把握している人たちです。そして、多くの同僚は私と同じように、複雑さを理解するだけでなく、それを他の人にも説明できることに喜びを見出しています。それが、Alphabet の最大のアセットだと思います。グローバル システムのすべての要素と、それがどのように組み合わされているかを思索できる人は、世界でもそう多くはありません。私は、優れた知性と才能を持ち合わせた仲間と一緒に働き、そこから学んでいます。


あなたにとって成長とは何を意味しますか?

私たちは、スケーリング ニーズを満たし、電力指標と費用指標を改善するために、新世代のネットワーキング テクノロジーを積極的に形成し、採用しています。私たちの仕事は常に変化し続けています。現在、この業界では 400 ギガビット/秒の回線速度で光ネットワークを運用していますが、今後、800 ギガビットや 1.6 テラビットのシステムが登場すると思われます。しかし、こうした高速システムが他のエコシステムにどのような影響を与えるのか、他のどの部分を調整する必要があるのか、ネットワーク全体をどのように管理するのかは明確ではありません。

プランニングは、私にとって興味深い分野です。特にクリエイティブな人材を配置できるような、多くのアウトプットを必要とする長期的な問題に目を光らせています。私たちは、ネットワークの運用方法、ネットワークを成長させる方法だけでなく、その複雑さのため頻繁に発生するエッジケースの処理方法も把握しています。そんな中、ネットワーキング ベンダーや大学の研究チームと常に話し合い、5 年後、10 年後に状況を一変させるような転機をもたらすアイデアを見出そうと努力しています。


複雑な作業を終えた後のリラックス法は何ですか?

クロスワード パズルの設計をしています。これまで The New York Times に 19 問掲載されました。10 歳のときにクロスワードを解き始めて、大学に入ってからパズルを作成するようになりました。最初に作成したのは、イギリス式の暗号クロスワードでした。ヒントとしてダジャレやアナグラムなどの言葉遊びを使用するものです。一般的に、解答者にとっては解きにくいスタイルなのですが、設計はしやすいパズルです。2005 年からはアメリカ式のクロスワードに移行しましたが、重複する単語が多く、構成上のルールも厳しいため、設計はイギリス式より難しくなっています。


それは…難しそうですね。

私は言葉が好きで、常にアナグラムをたくさん作っています。先日、新しい同僚に会ったとき、彼の名前を聞いて、「あなたの名前は、『adventure』のアナグラムですね」と言ったんです。彼は自分の名前がアナグラムだとは聞いたことがなく、とても喜んでくれました。Google Cloud には、才能豊かでクリエイティブな人材がたくさんいます。同僚の一人は、絵を描き、詩を翻訳しています。私のマネージャーは、空き時間にスタンダップ コメディの練習をしています。



- Google Cloud コンテンツおよび編集担当編集長
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