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ハイブリッド クラウド

継続的なイノベーションのために業界のリーダーが最も求めるクラウド機能

2021年6月21日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 6 月 12 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

クラウド コンピューティング技術は、企業と政府が顧客や市民に不可欠なサービスを提供するために役立ちます。今回のパンデミックの最中ほど、このことが明白になったことはありません。失業扶助や COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の検査オンライン ポータルへのアクセスなどの極めて重要なプログラムの迅速な展開から、オンデマンド インフラストラクチャを活用して企業のコンピューティング要件を満たすことまで、クラウドは IT リーダーが極度のプレッシャー下ですみやかに対処できるようにします。

独自ソリューションとベンダー ソリューションの組み合わせ、古いアプリ、地理的な分散、オンプレミスとマルチクラウドにまたがるリソースなど、環境がますます複雑化する中、企業や政府機関は今後、1 つのベンダーに縛られずにアジリティやコスト効率を上げることを求めています。同時に、5G の展開により、エッジ ソリューションなどの新たなテクノロジーを活用することを目指しています。

マルチクラウドとハイブリッド クラウドの手法をオープンソース技術の導入と組み合わせることで、IT チームは提供する最高水準のクラウドを最大限に活用できるようになります。また、International Data Group(IDG)の最近の調査は、このことがビジネス リーダーにとってどれほど優先度の高いことがらであるかを示しています。

マルチクラウドとハイブリッド クラウド機能はクラウド プロバイダに必須

要件は急速に進化し続けており、企業はそれに対応するための機能をクラウド プロバイダに求めます。1 年以上にわたる不安定な時期を経た今、企業はそうした機能を評価する際に、その時期を通して学んだ教訓を適用しています。

Google が IDG に委託した調査は、2,000 人を超す IT 部門の意思決定者を対象として世界規模で実施されました。その結果は、マルチクラウドとハイブリッド クラウドのサポートに加え、コンテナやマイクロサービス、サービス メッシュ、AI を活用した分析などのその他の最先端テクノロジーが、企業がクラウド プロバイダを選択する際の重要な要素になっていることを示しています。

このことは、デジタル成熟度を問わず、つまり十分に変革が進んだ企業(デジタル ネイティブ)、現在戦略を導入中の企業(デジタル フォワード)、変革戦略をまだ実施していない企業(デジタル コンサバティブ)の別なく、ほぼすべての企業に当てはまります。

組織はクラウドへの取り組みを段階的に強化しています。デジタル トランスフォーメーションが進んでいる組織ほど、その傾向は強く表れています。

前述の調査によると、大半のデジタル ネイティブの企業(83%)とデジタル フォワードの企業(81%)は、クラウド プロバイダを検討する際の重要な検討要素として、マルチクラウドやハイブリッド クラウドのサポートと最先端のテクノロジーを挙げています。ただし、デジタル コンサバティブの企業の 70% 以上でも、同じ要素が最も重要な検討要素に含まれています。

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マルチクラウドとハイブリッド クラウドのサポートと密接に関連するもう一つの傾向は、オープンソース ソフトウェア ソリューションの導入が拡大していることです。旧来のシステムとテクノロジーのモダナイズや統合を図る際には障壁がつきものであり、この障壁が変革の取り組みを妨げる主な問題点となっています。オープンソース テクノロジーは、そうした障壁に対処する手段となります。

かつては慣例からはみ出した手法と見なされていたオープンソースですが、今ではクラウド イノベーションの実現や、生産速度や創造性の向上に必要なスピードと豊富な機能の提供に欠かせないものになりました。

クラウドとオープンソースのこうした結びつきは、IDG の調査結果にも反映されています。世界的に、グローバルな IT リーダーの 74% がオープンソースのクラウド ソリューションを好むと答えているのに対し、同じ回答はデジタル フォワードな組織では 82%、デジタル ネイティブでは 87% に急増しています。それと比べて、同じ回答はデジタル コンサバティブな企業ではようやく 50% を超える程度となっています。

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どこでも自由にイノベーションを実施

マルチクラウド、ハイブリッド クラウド、オープンソースへの Google Cloud の取り組みにより、お客様はオンプレミス、Google Cloud、別のクラウド プロバイダ、複数の地理的リージョンなど、選択した環境で、データの使用にとどまらず、アプリの構築や実行ができます。

IDG の調査結果と、IT リーダーが運用とイノベーションの新しい方法をどのように生み出そうとしているかについて詳しくは、レポート全文をダウンロードしてご覧ください。


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マルチクラウド、ハイブリッド クラウド、オープンソースへの Google Cloud の取り組みにより、組織は 1 つのベンダー ソリューションに依存することなく、データを活用してクラウドや選択した環境でアプリケーションとサービスを実行できます。Google Cloud はお客様の再改革の過程をサポートすることを目指しており、協力により将来への道が開かれるものと確信しています。

-Google Cloud メッセージングおよびコンテンツ担当ディレクター Natalie Lambert

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