ハイブリッド クラウド

Google Cloud VMware Engine の発表: クラウド ジャーニーを加速

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 ※この投稿は米国時間 2020 年 5 月 14 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

VMware が提供するソリューションは 10 年以上にわたり、さまざまな企業 IT 環境の基盤となってきました。現在、こうした企業は迅速にスケーリングし、クラウド サービスのメリットを得るべく、VMware ソリューションで構築された環境のクラウドへの移行に重点的に取り組んでいます。

昨年の夏に発表した、Google Cloud で VMware ワークロードを実行するお客様向けのサポートは、それ以来著しい進歩を遂げています。完全に統合された VMware ソリューションへの実現にさらに近付くため、秋には CloudSimple を買収しました。本日、もうひとつの重要なマイルストーンである Google Cloud VMware Engine を発表いたします。Google Cloud に VMware 環境を移行して実行するためのサポートをエンドツーエンドで提供する自社サービスです。Google Cloud VMware Engine はフルマネージド サービスとして、今四半期に 2 つの Google Cloud のアメリカのリージョンで一般提供を開始し、下半期にはさらに 8 つの Google Cloud のグローバルのリージョンに拡大する予定です。

VMware Engine の概要

VMware Engine は、完全にマネージされた VMware の構成を Google Cloud で提供します。高度なパフォーマンスと信頼性により、本番環境のエンタープライズ ワークロードをサポートします。VMware Engine を使用すれば、コンポーネント(vSphere、vCenter、vSAN、NSX-T、HCX)を含むネイティブ VMware 環境に Google Cloud Console から直接接続することで、数十分以内にオンプレミス ワークロードを Google Cloud に移行、拡張できます。これにより、アプリケーション変更によるコストや複雑さに煩わされることなくシームレスにクラウドに移行し、オンプレミス環境でワークロードを一貫して実行、管理できます。VMware を Google Cloud で実行すると、スケールとアジリティのメリットを得ながら運用上の負担を軽減し、既存のツール、ポリシー、プロセスの継続性を維持できます。

重要なのは、わずか数十分で Google Cloud に VMware 環境を作成できる点です。ビジネス クリティカルなアプリケーションをオンデマンドでスケーリングし、ビジネスニーズを迅速に満たせるからです。新サービスは VMware ベースとしたクラウド サービスに対する最高評価、「VMware Cloud Verified」の認定を受けており、オンプレミスとクラウドの間の運用の継続性は証明されています。

VMware でクラウド プロバイダ ソフトウェア ビジネス部門のシニア バイス プレジデントを務める Ajay Patel 氏は、次のように述べています。「お客様のマルチクラウド戦略を支援できるよう、VMware と Google Cloud は連携してきました。新しい Google Cloud VMware Engine により、両サービスを利用しているお客様は、データセンターで実行中のクラウド基盤をそのまま使って、デジタル変革とビジネス復元性の促進や向上に注力できます。Google Cloud VMware Engine を使用すると、VMware 環境を Google Cloud に迅速にデプロイ可能になり、VMware 製品に関連するツールやトレーニングでの経験と投資を活用しながら、クラウド ネイティブ サービスのスケール、アジリティ、アクセスを提供できます。」

VMware エクスペリエンスの特徴

Google Cloud VMware Engine は、完全な冗長ネットワーキングを備えた Google Cloud のスケーラブルな高性能インフラストラクチャ上に構築しています。最も要求の厳しいエンタープライズ ワークロードのニーズを満たすために 99.99% の可用性を確保します。Google のクラウド統合ネットワーキングは完全に専用の 100 Gbps 帯域幅を提供します。そのため、オンプレミス環境からのアクセスが容易で、低コストでクラウド サービスへの高速接続が可能です。さらに、完全に統合されたエンドツーエンドのワンストップ サポートを VMware Engine や Google Cloud の他の機能全体でご利用になれます。

Google Cloud VMware Engine は運用の負担を最小限に抑えるように設計されているため、お客様はビジネスに集中できます。VMware ソフトウェア スタックのライフサイクル保護や、関連するインフラストラクチャやアップグレードの管理はすべて Google が行います。また、課金、ID 管理、アクセス制御も Google Cloud に完全に統合されており、他の Google Cloud プロダクトやサービスと統一されたエクスペリエンスを提供します。

お客様は自社のオンプレミス環境と一貫した IT 管理ツールやサードパーティ サービスを引き続き活用できます。Google は NetApp、Veeam、Zerto、Cohesity、Dell などのストレージ、バックアップ、障害復旧の大手プロバイダと密接に連携することで、サードパーティ向けのソリューションを確実にサポートして移行の道のりを容易にし、ビジネスの継続性を実現しています。

ネイティブの Google Cloud サービスへのアクセス

Google Cloud VMware Engine は移行しやすさに加えて、BigQuery、Cloud Operations、Cloud Storage、Anthos、Cloud AI といった Google Cloud サービスへのフルアクセスを可能にします。ワークロードの移行やモダナイゼーションを徐々に行うことを検討している場合、こうしたクラウド ネイティブ サービスを使用すれば、管理の合理化、新規データ分析の表示、新しい革新的な顧客サービスの提供などを実現できます。

ビジネス価値を引き出す

この数か月間、早期アクセス プログラムを通じて多くのお客様に Google Cloud VMware Engine をご利用いただいています。クラウドへのワークロードの拡張や移行を検討しているお客様は、Google Cloud VMware Engine により迅速で簡単な移行が可能になることを直接体験されてきました。証券取引所のインフラストラクチャを提供する Deutsche Börse Group は、VMware ワークロードを Google Cloud に簡単に移行できることを高く評価しています。

Deutsche Börse Group の執行役員兼最高情報責任者である Christoph Böhm 博士は、次のように述べています。「市場インフラストラクチャ プロバイダの世界大手として、効率的で安定した最も重要なセキュリティ運用を維持するには、金融市場に革新的な耐障害性ソリューションを実装することが重要です。VMware の長期ユーザーとして、大規模ランドスケープをハイパー スケーリング オプションに拡張し、安定した既存コントロール プレーンとライフサイクル管理を維持することを強く望んでいます。Google Cloud VMware Engine を使用すると、Deutsche Börse のパブリック クラウド パートナーである Google Cloud に VMware 環境を迅速に拡張して、ビジネスのアジリティを向上させ、復元性をさらに高めることができるようになりました。一緒に培ったこれまでの経験は大きな自信につながっており、ハイブリッド クラウド シナリオを実施するうえで革新的で柔軟な方法を提供してくれます。」

また、大手 ERP ソフトウェア プロバイダの QAD も、Google Cloud で VMware を実行するメリットに注目しています。 QAD の IT アーキテクチャ担当ディレクターである Scott Lawson 氏は、次のように述べています。「Google Cloud VMware Engine を利用すれば、VMware ベースのプラットフォームを Google Cloud にすばやく拡張して、迅速性、アジリティ、効率性の目標を達成できます。ERP ソフトウェア プロバイダの大手として、Google Cloud や VMware と提携することにより運用の負担を軽減し、障害復旧機能を強化してお客様向けに一貫した可用性を確保できています。また、ネイティブの Google Cloud サービスを活用してイノベーションを継続することもできています。」

パートナー エコシステムでお客様の成功を実現

リージョンやグローバルのシステム インテグレータと密接に提携して、共通のお客様のクラウド移行プロセスを簡略化し、その成功に貢献できることを光栄に思います。Deloitte、Atos、WWT などのパートナーは、お客様が VMware Engine を採用し、ネイティブの Google Cloud サービスを通じてデジタル変革を加速できるように、クラウド サービスの構築に取り組んでいます。このようなパートナーは移行を加速し、より短時間で価値を生み出すために重要な役割を果たしています。  

Deloitte Consulting LLP で Dell Technologies グローバル リード アライアンス プリンシパルを務める Bob Black 氏は、次のように述べています。「クラウド移行プロセスの簡略化を求めているお客様のため、VMware ワークロードを Google Cloud で実行するメリット、つまりアジリティと効率性の向上を実現できるクラウド サービスの構築に取り組んでいます。Google Cloud のテクノロジーと Deloitte のビジネス変革の経験を組み合わせることで、アプリケーションのモダナイゼーションを検討している共通のお客様がクラウドへの移行を加速し、運用を統合して革新的な Google Cloud サービスをフル活用できます。」

我々のパートナーは、Google Cloud VMware Engine を、顧客のクラウド ジャーニーを加速させるための重要なサービスと位置付けています。Atos Cloud Enterprise Solutions の SVP、Digital Transformation Officer である Peter Cutts 氏は次のように述べています。「VMware のワークロードを Google Cloud 上で実行することは、多くの企業顧客にとって優先事項であり、ハイブリッド環境やマルチクラウド環境での一貫性を維持しながら、クラウドの拡張性と俊敏性の恩恵を受けることができます。」「Atos が VMware と Google にもたらすすべての価値を組み合わせることで、Google Cloud とのパートナーシップを強化する機会を得られたことを大変嬉しく思っています。BigQuery、AI、機械学習などのクラウドネイティブ サービスを含むターンキー サービスのメリットをお客様に提供して差別化を図ることができるからです。」

World Wide Technology の最高技術責任者である Michael Taylor 氏は、次のように述べています。「Google Cloud Premier Partner として、Google Cloud VMware Engine が相互の顧客に価値を提供するサービスのリストに追加されたことに興奮しています。ハイブリッド・クラウド戦略は、当社のお客様にとって引き続き重要なポイントとなっており、今回の提供により、ワークロードをクラウドに移行し、インフラストラクチャをモダナイズするまでの時間枠を大幅に短縮することができます。」

スタートガイド

VMware Engine は今四半期に北バージニア(us-east4)とロサンゼルス(us-west2)のロケーションで一般提供される予定です。今年の下半期には、さらに 8 つのロケーション(ロンドン、フランクフルト、東京、シドニー、モントリオール、サンパウロ、シンガポール、オランダ)が追加され、世界各地のお客様が VMware Engine にアクセスできるようになる予定です。

Google はこのマイルストーンを重視しています。Google Cloud サービスとともに VMware ワークロードを実行してビジネス上の問題を解決し、新しい分野でイノベーションを起こすために最適なプラットフォームの提供に取り組んでまいります。

プロダクトの機能やリソースなどの詳細については、Google のウェブサイトをご覧ください。また、予定しているウェブセミナーにもぜひご参加ください。ソリューションの概要や主なユースケース、クラウド移行の道のりを加速する方法についてご説明します。ご連絡をお待ちしております。

- By Google Cloud ゼネラル マネージャー June Yang