ライフ サイエンス データの安全性を徹底的に守る
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2023 年 1 月 10 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
利用可能な医療データの量が急増したことで、組織はより深いインサイトを引き出し、イノベーションを進め、実験を増やすことができるようになりました。この分野は現在、クラウド テクノロジーを活用して、臨床試験を加速させ、研究開発を拡大し、サプライ チェーンを最適化できる状況にあります。ただし機密性の高い患者データの増大には、それを非公開かつ安全に保つという課題が伴います。
ライフ サイエンス分野で高まるセキュリティへのプレッシャー
ほとんどの医療機関は、患者情報を保護する重要性を認識していますが、その多くが、新たな脅威の先を行く最新の安全なインフラストラクチャを維持する難しさに直面しています。そのため、医療業界はサイバー攻撃に最も狙われている業界となっています。サイバー攻撃やデータ侵害は増加の一途をたどっているため、セキュリティとプライバシーを確保するためのプログラムの急速な拡大や、脅威の一歩先を行くための絶えまないイノベーションの実現が迫られています。
さらに食品医薬品局(FDA)などの規制機関は、セキュリティと患者の安全性は切り離せない関係にあると認めており、医療機器のサイバーセキュリティなどの分野に、そのどちらにおいてもさらに厳しい要件を課す傾向にあります。医療機器を市場に投入するには、膨大な量のデータが必要となり、臨床試験で治療の有効性を証明する過程では、大量の機密情報が生み出されます。データのセキュリティやプライバシーを侵害する脅威によって、試験の成否が左右されたり、患者への迅速な治療の提供が遅れたりする可能性があります。これらのデータセットを、内外の侵害から保護することが不可欠です。
Google Cloud で安全なイノベーションを実現
Google はお客様のデータを保護することを最優先事項としています。Google Cloud は、万全なセキュリティ機能が組み込まれ、安全性を重視した設計の、初期設定の状態でも安全性が十分確保されたプラットフォームを提供します。たとえば、Google のすべてのストレージ サービスでは、データ保護コントロール(デフォルトでの暗号化など)が実装されているため、不要な手間をかけずに情報を安全に保つことができます。
Google は自社を保護するための戦略として、「何も信頼しない」、「すべてを検出」という 2 つの相補的な目標を掲げています。この 2 つの考え方は、世界で最も高度な攻撃から Google のビジネスを守るという取り組みに端を発し、10 年以上にわたって練り直されてきました。さらに、自社のインフラストラクチャを保護するためのツールや機能の製品化に取り組んできました。これらを採用することで、お客様の組織では独自の環境で同様のアプローチを実装し、Google の可視性やインテリジェンスを活用することができます。
Google はさらに、USDM Life Sciences などの業界パートナーと協力して、お客様がコンプライアンスとデュー デリジェンスの要件を持続的に満たし、その規模を拡大し、加速できるよう支援しています。
Google Cloud なら、セキュリティに対する新たな脅威の一歩先を行き、ライフ サイエンス組織を保護することができます。詳しくは、最新のトラスト アップデートをご覧ください。
- Google Cloud、CISO オフィス ディレクター Taylor Lehmann