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デベロッパー

.NET 向け Google Cloud Vertex AI Extensions のご紹介

2026年2月5日
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Mete Atamel

Cloud Developer Advocate

※この投稿は米国時間 2026 年 1 月 30 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

2024 年 10 月、Microsoft は .NET 用の Microsoft.Extensions.AI.Abstractions ライブラリと Microsoft.Extensions.AI ライブラリを発表しました。これらのライブラリは、Open AI、Azure、Google などのさまざまなプロバイダの AI サービスを .NET アプリケーションに統合する際に欠かすことのできない抽象化を .NET エコシステムに提供します。

このたび、Google.Cloud.VertexAI.Extensions ライブラリを発表いたしました。これは、Microsoft.Extensions.AI の Vertex AI 実装です。このライブラリを使用すると、.NET デベロッパーは Microsoft.Extensions.AI の抽象化を介して Vertex AI 上の Google Gemini モデルを統合できます。

: このライブラリは現在、ユーザーからのフィードバックを受け付けているプレリリース / ベータ版です。フィードバックがございましたら、こちらからお寄せください。

主なメリット

  • 統合 API: AI サービスを .NET アプリケーションに統合するための一貫した API / 規則セットを提供します。

  • 柔軟性: .NET ライブラリの作成者は、特定のプロバイダに縛られることなく AI サービスを使用できるため、どのプロバイダにも適応できます。

  • 使いやすさ: .NET デベロッパーは、アプリケーション全体で単一の API を維持しながら、基盤となる同じ抽象化を使用してさまざまなパッケージを試すことができます。

API と機能

次の 3 つのコア インターフェースがあります。

  • IChatClient インターフェースは、チャット機能を提供する AI サービスとやり取りするクライアントの抽象化を定義します。

  • IEmbeddingGenerator インターフェースは、エンべディングの汎用生成ツールを表します。

  • IImageGenerator インターフェース(試験運用版)は、テキスト プロンプトやその他の入力から画像を作成する生成ツールを表します。

Google.Cloud.VertexAI.Extensions ライブラリとは

Microsoft.Extensions.AI ライブラリは、OpenAI、Azure、Ollama などのプロバイダをサポートしています。Google.Cloud.VertexAI.Extensions ライブラリは、Microsoft.Extensions.AI の Vertex AI 実装です。これにより、.NET デベロッパーは Microsoft.Extensions.AI の抽象化を介して Vertex AI 上の Google Gemini と統合できます。

Google Gen AI .NET SDK はどうなるのか

ここで、Google にはすでに Gemini 用の .NET SDK があるのではないかと思われるかもしれません。

おっしゃるとおりです。2025 年 10 月に発表された Google Gen AI .NET SDK があります。AI プロバイダとして Google のみを使用するアプリケーションを構築するデベロッパーは、引き続き Google Gen AI .NET SDK を使用する必要があります。複数の AI プロバイダ(Google、OpenAI、Azure など)を使用する可能性のあるアプリケーションを構築するデベロッパーは、Google.Cloud.VertexAI.Extensions ライブラリのメリットを活用できます。

サンプル

背景を理解したところで、サンプルを見てみましょう。

Ollama を使用した Microsoft.Extensions.AI

Google.Cloud.VertexAI.Extensions について調べる前に、Ollama を使用した「Hello World」チャットのサンプルを見てみます。

詳細を見てみましょう。

Microsoft.Extension.AI ライブラリとは

Microsoft.Extensions.AI は、OpenAI、Azure AI Inference、Ollama など、さまざまなプロバイダの AI サービスとやり取りするための C# 抽象化の統合レイヤを提供する、コア .NET ライブラリのセットです。

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これは、Gemma3 モデルを使用する Ollama です。簡単でしたね。

Google.Cloud.VertexAI.Extensions を使ってみる

Google.Cloud.VertexAI.Extensions を使用するには、まずパッケージをプロジェクトに追加する必要があります。現在はプレビュー版のため、必ず最新のベータ版をチェックしてみてください。

dotnet add package Google.Cloud.VertexAI.Extensions --prerelease

さらに、Microsoft.Extensions.AI パッケージも必要となります。

dotnet add package Microsoft.Extensions.AI

チャット

IChatClient インターフェースを使用するには、まず Vertex AI 固有の初期化でクライアントを初期化する必要があります。

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次に、モデルに質問を始めることができます。

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このサンプルは Ollama のサンプルと同じであり、サンプルはプロバイダが異なっても同じです。これが抽象化の優れた点です。Vertex AI の独自の部分は、クライアントの初期化方法だけです。

ストリーミング レスポンスを取得することもできます。

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また、チャットの履歴を保存して送信することもできます。

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エンベディング

エンベディングの場合は、エンベディング生成ツールを作成します。

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複数の入力のエンベディングを生成します。

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画像生成

画像生成も同じパターンに従います。

Vertex AI の画像生成ツールを作成します。

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画像を生成します。

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かわいいラッコの赤ちゃんが生成されます。

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すべてのサンプルのソースコードは、GitHub の Google.Cloud.VertexAI.Extensions samples リポジトリにあります。

まとめ

このブログ投稿では、Google.Cloud.VertexAI.Extensions ライブラリについて説明しました。このライブラリにより、.NET デベロッパーは Microsoft.Extension.AI ライブラリを介して Google の Gemini モデルを利用できるようになります。ライブラリについてご質問やフィードバックがございましたら、X(@meteatamel)または LinkedIn(meteatamel)でお問い合わせください。

詳細については、以下のリンクをご覧ください。

- Cloud デベロッパー アドボケイト、Mete Atamel

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