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デベロッパー

クラウド デベロッパーのための Google I/O 2021 ガイド

2021年5月21日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 5 月 14 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

今年の Google I/O 2021 は、これまでと少し趣向が異なるように思われるかも知れません。しかし、心配は無用です。Google の最新ローンチやプロジェクトを、今までどおりご自分の目で直接確かめていただくことができます。何より、5 月 18~20 日の間いつでも(バーチャルで)誰でも無料でお楽しみいただけます。

Google I/O が Google アシスタント、マップ、Android、Workspace の最新リリースに関して、世界に向けて初めて発表される場であることは、すでにご存じでしょう。この数年間で Google Cloud は、年次カンファレンス Next に先駆け、I/O でプロダクトの披露と説明を独自に行うようになりました。Google チームは、初めて Google のプラットフォームを使う方から、Google Cloud でアプリとデータを保護する必要がある方まで、デベロッパー コミュニティとつながる手段としての I/O を非常に楽しみにしています。今年の I/O には Cloud に関する見所が多数あります。本投稿では、I/O 期間中に開かれる特に面白いセッションとイベントをご紹介します。

デベロッパー リレーションズとプロダクト マネジメントに携わる多くの Google デベロッパー アドボケイトがセッションを進行します。これまでに見てきたその仕事ぶりから、I/O の内容にきっとご満足いただけることをお約束します。

I/O の冒頭には Sundar Pichai による I/O 基調講演Jason Titus によるデベロッパー基調講演の 2 つの基調講演があり、Google と Google Cloud が今年発表するテーマと注目のローンチのポイントを大まかに把握できるようになっています。

*ヒント: それぞれのイベントカードのカレンダー アイコンをクリックして、基調講演をカレンダーに追加しましょう。

Google マップ、Firebase、Flutter などに関する多数のセッションも、スケジュールでご覧いただけます。Cloud に関するセッションを見つけるには、右上のフィルタをご利用ください。

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今年の中心的なテーマは機械学習(ML)と人工知能(AI)です。では、これらに関するセッションから見ていきましょう。

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AI

機械学習の最新情報

このセッションでカバーする内容の詳細について、ここでは紹介しませんが、ぜひお見逃しなく。Google のプロダクトおよびエンジニアリング ディレクターが、幅広いアプリケーションのモデルを作成、理解、デプロイするためのデベロッパー ツールなど、ML に関するいくつかの重要な発表を行います。責任ある AI への取り組みをはじめ、TensorFlow 2.5、モバイル デバイス、マイクロコントローラなど、Google の最新リリースをいち早くお確かめください。また、エンドツーエンドの ML パイプラインを有効にする方法についても取り上げる予定です。

AI / ML の 3 つのデモ

ここでご紹介するような、短時間で次々に行う充実したプロダクトデモをデモダービーと呼びます。Google の最新プロダクトの動作を目で見て確かめる絶好の機会です。Google のデモ チャンピオンは、Zack Akil、Markku Lepisto、Kaz Sato で、これまでに ML を使って発想豊かな素晴らしいデモを作り出しています。過去に作成した ML モデルには、サッカーのキックをライブで分析するモデル運動フォームを改善するモデルPDF ファイルをオーディオブックとして読み上げるモデルがあります。さらには、じゃんけんマシンを作る ML モデルも作成しています。このセッションでは、短時間の楽しいデモを 3 つ行い、Cloud AI を使ってデベロッパーが成し遂げられることをご覧に入れます。

Google Cloud を使用したエンドツーエンドの AI ソリューションのビルド

前々から Google Cloud を使った ML に興味があった方なら、デベロッパー アドボケイトの Sara Robinson をご存じかも知れません。Sara は ML を使った完全に新しいお菓子作りのレシピを作ったことや、ゼロから行う ML モデルのライブ コーディングで知られています。このセッションでは、Google Cloud を使ったスケーラブルな AI アプリケーションのビルド、トレーニング、デプロイを行う方法について説明します。未加工のデータからデプロイ済みのモデルまで、ML プロセスのステップを 1 つずつ取り上げます。このセッションが終わるころには、Cloud AI を使って ML プロジェクトをもっと速く進められるようになっているはずです。

機械学習のよくある問題の発見と解決

ML 初心者と上級者のどちらにとってもつまずきやすいポイントは、プロセスの序盤にあります。つまり、ML を使うタイミングを決めること、そしてアプリに統合する最速の方法を見つけることです。Google Cloud の優秀なデベロッパー アドボケイトである Dale Markowitz は日々の出来事に ML を取り込み、服装選びPDF のオーディオブックへの変換父の日の動画アーカイブの作成などに ML の力を借りて、生活を豊かにしています。このセッションでは、マルチメディアの分析、スマート検索の構築、データの変換をはじめとする特に一般的な ML のユースケースを特定する方法と、ユーザー フレンドリーなツールを使ってすばやくアプリにビルドする方法について説明します。ML を活用し、Google Cloud、Firebase、TensorFlow のようなツールで動画と記事のインテリジェントな検索、テニスのサーブの分析、動画の翻訳と吹き替えなどを行います。

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サーバーレス

サーバーレスは、その運用モデル(インフラストラクチャの管理が不要、マネージド セキュリティ、使用量に応じた支払い)とプログラミング モデル(サービスベース、イベント ドリブン、オープンソースを使用)の両方から、次世代のクラウド サービスと定義されています。Google Cloud がデベロッパー中心の設計と多用途性からスペースの見直しを行ったため、サーバーレスが今年の中心的な存在となっています。サーバーレスについて、ぜひ知っておきたいことは次のとおりです。

Google Cloud と Kotlin または Dart を使用したフルスタック開発

モバイルアプリ、デスクトップ アプリ、ウェブアプリの作成に Kotlin か Dart を使っているデベロッパーは、フルスタックなアプローチで Google Cloud 上で稼働するバックエンドを構築できます。Google デベロッパー アドボケイトの Tony Pujals、Grant Timmerman、James Ward が、Cloud Run を Kotlin または Dart と一緒に使用することで、サーバーの作成やインフラストラクチャの管理をすることなく、高いパフォーマンス、自動スケーリング、イベント ドリブンのサービスを実現する方法について説明します。

サーバーレスの 3 つのデモ

Abby Carey、Sara Ford、Katie McLaughlin が 3 つの短いデモからなるデモダービーを通じて、Google のサーバーレス コンピューティング ソリューションの素晴らしいメリットを披露します。この 3 人は最近、Cloud Code を使ったデベロッパーの生産性最大化Cloud Run に対するストレステストの実行など、それぞれがオリジナルのデモに取り組んできました。このセッションでは、Buildpacks を使用してコンテナを作成する方法、Cloud Code を使用して Cloud Run サービスをデプロイする方法、Visual Studio Code を使用して Cloud Functions の関数をデバッグする方法についてのデモを行います。

Google Cloud Run により 3 ステップで簡単に開発から本番へ

このワークショップでは、Google デベロッパー アドボケイトの Marc Cohen がローカル、Docker コンテナ、Google Cloud の 3 つの方法でシンプルなウェブアプリを実行します。コードを変えることなく、この境界線をいかに簡単に超えられるかお見せします。

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プロダクト横断型

Workspace の AMP for Gmail と Apps Script アプリを使用した AppSheet の開発

最近の投稿で、アプリケーション開発分野の自動化について取り上げました。AppSheet は、コードを使わずに bot と統合を作成するワークフローを通して、開発時間を短縮するためのプラットフォームです。現在、AMP for Email や Apps Script などの Workspace テクノロジーとのシームレスな統合がサポートされています。AppSheet AMP でフォーム コントロールを使ってメールを送信する方法について、デベロッパー アドボケイトの Christian Schalk がデモを行います。この方法では、メールのコンテキストを外すことなく受信者が AppSheet アプリにレスポンスを返すことができます(アプリは不要)。2 つ目のデモでは、既存の Apps Script 関数を使って AppSheet アプリに接続することで、Workspace をより高度に自動化する方法について説明します。

接触通知システム: 100 万ユーザーに対応するインフラストラクチャの構築

接触通知システム プロジェクトとは、iOS と Android デバイスを使ったデジタルな接触確認を通して政府と世界中のコミュニティがパンデミックと闘うことができるよう、Google と Apple が共同で開発したものです。この世界的なプログラムを支えるバックエンド コードとインフラストラクチャ システム(すべて GitHub でソースを公開)について、Seth Vargo が詳しく解説します。Google Cloud サービスだけを使って、安全かつ迅速にデプロイでき、世界中で利用できるシステムを 6 名のチームでどのように作り上げたのか、お確かめください。

他にも見逃せないセッションがたくさんあります。トピックとレベル(初級、中級、上級)別にコンテンツを探すことができる I/O の [見つける] ページを、ぜひご活用ください。

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ワークショップと AMA

他にも、ぜひワークショップと AMA のページを確認し、Cloud(右上)でフィルタしてください。AI や Dialogflow を使った chatbot の構築についてのワークショップ、フルスタック Flutter の AMA が表示されます。

Codelab と学習

知識を磨くには、ハンズオンの Codelab と Learning Pathway を活用できます。これらは Google プロダクトの導入に役立つ自習型の学習体験で、レッスンをすべて完了すると Google デベロッパー プロフィール バッジを獲得できます。

Adventure

I/O には、「歩き回って」各プロダクト分野のサンドボックス ドームを探索できるオンラインのショアライン アンフィシアターがあります。他にも、動画や Codelab、ラウンド テーブル、Rainbow Rumpus コンテストをはじめとしたコンテンツをご用意しています。Rainbow Rumpus コンテストでは、Cloud Run にマイクロサービスをデプロイすることで Google Cloud について知ることができるほか、ご自分のマイクロサービスが他のマイクロサービスに「虹」を投げるにぎやかなゲームにオンラインで参加してグッズを獲得できます。Kotlin や Java、Go、Python、Node.js のマイクロサービスを実際にデプロイする過程で、コンテナおよび Cloud Run について学ぶことができます。

コミュニティ ラウンジ

さらに、コミュニティ ラウンジにもいくつかのイベントが用意されており、女性技術者向けの Women Techmakers、Google Cloud 認定資格、地域のデベロッパー(多言語対応)、キャリア開発、オープンソースなどのミートアップで、他の Cloud デベロッパーとつながることができます。

I/O の期間中に、@stephr_wong でぜひ私ともオンラインでつながりましょう。ご参加をお待ちしております。

-デベロッパー アドボケイト Stephanie Wong

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