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JBCC:SI ビジネスにおける Anthos の導入でマルチクラウドの開発効率・運用効率の改善とコスト削減を狙う

JBCC

JBCC株式会社(以下、JBCC)は、クラウド サービスを中心にシステムの設計から構築、運用までを一貫して手がける総合 IT サービス企業。お客様が抱えるシステム課題を解決し、デジタル・トランスフォーメーション(DX)を支援してきました。そんな同社が、クラウド活用を一歩先に進めるべく Anthos を検証。その狙いについて同社研究開発部門であるテクノロジー推進 未来ラボの皆さんに話を伺いました。

利用している Google Cloud ソリューション:

ハイブリッド クラウドとマルチクラウドのアプリケーション プラットフォーム

利用している Google Cloud サービス:

AnthosGoogle Kubernetes EngineTekton

複数のクラウド環境にまたがる Kubernetes クラスターを Anthos で管理

これまで 1,740 社のクラウド導入支援、400 社の独自手法を使った高速な基幹システム開発、1,100 社のセキュリティ環境構築などを担い、国内企業のデジタル活用を支援してきた JBCC。近年では SaaS のみならず、お客様環境の Lift & Shift としてクラウドの導入・活用支援に注力しています。そうした中、社内の大きなテーマとして掲げられるようになったのが「マルチクラウド」。これには顧客からの要望に合わせてさまざまなクラウドにも対応できることに加え、顧客ニーズに適切に対応するために各種クラウドの強みを組み合わせて提案しています。

今回話を伺った藤井 貴昭 氏、福島 健太 氏は、同社研究開発部門の 1 つで、新しいことに積極的に挑戦し、これまでにない価値を生み出すことをミッションとしているテクノロジー推進 未来ラボのメンバー。未来ラボでは、今後の JBCC のマルチクラウド戦略において、Anthos が大きな役割を果たすのではないかと期待してます。

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「昨今、お客さまからの要望で特に目立つのが、素早く小さく始めたいというスピードとコストに関するご要望、そして運用も含めてトータルで依頼したいというご要望です。これまでJBCC ではコンテナ技術とクラウドを積極的に活用することでこれに対応してきました。その上で、複数のクラウド プラットフォームに対応できることが弊社の強みだったのですが、今後は、案件レベルではなくそれぞれのクラウドサービスを組み合わせたマルチクラウド対応を進め、各クラウド プラットフォームの強みをより生かした提案をしていくべきではないかと、そのやり方を模索していました。」(藤井氏)

藤井氏はこれを実現するためのプロダクトとして、一歩抜きんでた選択肢が Google Cloud の Anthos だったと言います。

「Anthos の良いところは、Google ならではのマネージドな Kubernetes 環境であるGKE(Google Kubernetes Engine)を、Google Cloud のみならず、オンプレミスや他のクラウド プラットフォーム上でも動かせることと、複数のクラウド プラットフォームをまとめて管理できるようにすることで統合管理ができることを目指しているところ。2020 年に行われた Google Cloud Anthos Day でその存在を知り、さっそく研究を開始しました。」(藤井氏)

GKE や Anthos の活用で顧客のコスト削減や選択の自由を実現

藤井氏は Anthos に魅力を感じた理由を大きく 3 つ挙げます。1 つ目は、インフラ担当者がクラウド プラットフォームごとの違いをあまり考えずに済むこと。機能ごとにクラウドを使い分けるやり方では、インフラ側で Kubernetes 基盤の細かな違いを把握した上で対応する必要があり、従来の開発ではそれが大きな負担になっていました。

「各社、それぞれ似た機能を用意しているのですが、同じように見えて細かいところが違っているんですよね。その点、Anthos ではそれぞれのクラウド プラットフォームに GKE を導入することで、全てが GKE ベースに統一され、機能や使い勝手の差異をとても小さくすることができます。」(藤井氏)

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2 つ目は各クラウドに分散したアプリ実行環境を Anthos(Google Cloud)側で一元管理できること。未来ラボで主にインフラ周りを担当する福島氏も、「従来の手法では各クラウドのマネージメント機能を使って管理しなければならなかったのですが、Anthos では Google Cloud のコンソールにログやメトリクス、通知を集約でき、セキュリティ ポリシーも Anthos Config Management で一括制御でき非常に便利です。」と語ってくれました。

そして 3 つ目はコストです。Anthos のライセンスが月額従量課金に対応しており、スモール スタートに好適なことに加え、藤井氏は、もう一つコストを大きく引き下げる要因があると言います。「個人的に高く評価しているのが、管理機能を Google Cloud に一任できること。他社の同様の選択肢ではそれぞれの管理を一元化するための監視用 Kubernetes クラスターを別途構築せねばならず、可用性なども考えるとそれなりのコストにもなりかねません。その維持コストを削減できるのは大きな魅力です。」

現在、未来ラボでは、Anthos の活用を本格展開にむけて検証中ではあるが、「できれば年度内には実案件での利用につなげていきたい」(藤井氏)とのこと。具体的には 2 つの方向性で活用を検討しているそうです。

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Anthos でマルチクラウドを実現

開発と運用の提供スピードをさらに高速化

「1 つは、我々が提供する各種業務機能を SaaS のようなかたちで提供するための基盤として利用できないかというもの。Anthos を SaaS の基盤としてさまざまなクラウド上で動かし、クラウドをまたがった、よりハイレベルな可用性ということが訴求できたらいいなと考えています。

2 つ目は、個別開発の SI 案件向けです。システム構築から運用までをお任せいただくことが多い中、お客さまごとに環境を構築するのではなく、まずコンテナを使った基盤のようなものを私たちが用意して、必要な機能だけを個別に提供するというものです。これは可用性、コスト削減の面で有効である上、使用するクラウド プラットフォームを指定したいお客さまに対して、マルチテナントでありながらクラウド プラットフォームも選べるというところを売りにできるメリットがあります。」(藤井氏)

そして今後は、Anthos、GKE 以外の Google Cloud のプロダクト、例えば機械学習に関するサービスなどを活用していくことも検討していきたいと藤井氏は言います。「可用性、パフォーマンスの点で圧倒的に優れていると感じる、Cloud Spanner のような選択肢が出てきたことにも注目しています。Anthos、GKE、Cloud Spanner など、Google Cloud の強みとされている部分をしっかり検討・活用していくことで、今後、より良いサービスを生み出していきたいと思っています。」

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JBCC株式会社

企業の DX を実現するJBグループの中核企業として、クラウドサービスを中心にシステムの設計から構築、運用までを一貫して手掛ける総合 IT サービス企業。超高速システム開発を特長とし、お客様のシステムの課題を技術力とスピードで解決する。従業員数は 1,131 名(2021 年 10 月 1 日時点)

インタビュイー

テクノロジー推進 未来ラボ

・藤井 貴昭 氏

・福島 健太 氏


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