Cloud Deploy の新機能を使用した、より安全な自動デプロイ
Minna Howell
Software Engineer
Katie Zhang
Software Engineer
※この投稿は米国時間 2025 年 1 月 24 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Cloud Deploy は、アプリケーションの配信を自動化する、フルマネージド継続的デリバリー プラットフォームです。既存の自動化機能に加えて、お客様からは、本番環境を信頼性の高い最新の状態に維持するためにデプロイを自動化する他の方法もほしいというご要望をいただいていました。
このたび、それを可能にする 3 つの新機能(すべてプレビュー版)をリリースいたしました。
1. 修復ロールアウト
新しい修復ロールアウト自動化ルールを使用すると、エラーが発生したときに、失敗したデプロイを再試行したり、過去に成功したリリースに自動的にロールバックしたりすることができます。このようなエラーは、デプロイ前の SQL 移行、GKE クラスタとの通信時に検出される構成ミス、デプロイ検証ステップの一部としてなど、あらゆるデプロイ フェーズで発生する可能性があります。いずれの場合でも、修復ロールアウト自動化により、失敗したステップを、構成可能な回数再試行できるため、結果が安定しないこともあるエンドツーエンドのテストにも最適です。再試行が成功すると、ロールアウトは続行されます。再試行が失敗した場合(または再試行が設定されていない場合)、修復ロールアウト自動化により、過去に成功したリリースにロールバックすることもできます。
2. デプロイ ポリシー
デプロイの自動化は便利ですが、自動化にいくらかの制約を設けることが重要となる場合もあります。新しいデプロイ ポリシー機能は、これらの自動化機能(またはユーザー)が行える操作を制限することを目的としています。まず、夜間、週末、重要なイベント中などにデプロイを禁止できる時間枠ポリシーをリリースしました。ポリシー オーバーライダー ロールを持つオンコール担当者がこれらのポリシーを回避するために「ブレークグラス」を行うことはできますが、大規模なデモの途中で自動デプロイがロールアウトをトリガーすることはできません。
3. 時間指定プロモーション
リリースが正常にロールアウトされた後に、次の環境に自動的にデプロイすることも可能です。以前の自動プロモート機能では、指定した期間が経過した後にリリースをプロモートすることができました(例: ステージングに移行してから 12 時間後に本番環境に移行する)。しかし、多くの場合、プロモーションは経過時間に基づいてではなくスケジュールに従って行うのが理想的です。たとえば、Google 社内では通常、毎週木曜日に開発環境からステージング環境にプロモートし、月曜日の朝に本番環境へのプロモートを開始することを推奨しています。新しい時間指定プロモーション自動化機能により、Cloud Deploy は、スケジュール設定されたプロモーションを自動で処理できます。
今後の計画
包括的で使いやすく、費用対効果に優れた DevOps ツールは、効率的なソフトウェア デリバリーのために重要な存在です。Cloud Deploy が、完全な CI / CD パイプラインの実装を実現するうえで皆様のお役に立てば幸いです。今後数か月にわたって Cloud Deploy に魅力的な機能を導入してまいりますので、引き続きご注目ください。
こうした新機能を活用して既存のパイプラインを今すぐアップデートしてみませんか?方法については、プロダクト ページ、ドキュメント、クイックスタート、チュートリアルをご参照いただけます。最後に、Cloud Deploy に関するご意見やご感想があれば、ぜひフォーラムの会話に参加してお聞かせください。皆様からのご意見やご感想をお待ちしております。