ネットワーク エッジのパートナー ソリューションを拡充
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2021 年 6 月 17 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
今や、ネットワーク エッジへの高速接続が日々拡大を続けています。そんな中、エッジに拠点を置く組織には、デジタル技術やクラウドの機能を利用して、ビジネス プロセスの合理化、消費者を惹きつける新たなエクスペリエンスの創出、エッジでのデータ インサイトの取得などを実現する機会が存在します。
昨年末、Google はパートナー ソリューションをネットワーク エッジに導入する新たな取り組みを発表しました。その反響は素晴らしいものでした。立ち上げの時点で、30 社以上のパートナーがこの取り組みに参加し、200 を超えるアプリケーションを Google Cloud のエッジで提供しました。現在、Google パートナーの皆様はさまざまなソリューションを通じて、小売、メディア、エンターテイメント、製造といった業界のお客様を支援しています。これらのソリューションは、現場でのインターネットに接続されたマシンのデータ管理、新しいデジタル ショッピング エクスペリエンスの提供、コネクテッド ビークルの管理など、その他多くのユースケースに対応しています。
このたび Google では、この取り組みを拡大して、さらに 20 社以上のパートナーのソリューションを追加することとなりました。新たに加わるソリューションは、動画分析、スマート監視、エッジ データ ストレージ インフラストラクチャ、人工知能、ネットワーク管理と制御といったユースケースに対応しています。
Google のパートナーによって Google Cloud にこれらのソリューションが提供されることで、エッジで新しいサービスや機能を迅速に配信してデプロイできるようになります。エッジでは、Anthos、人工知能と機械学習、データ分析を含む Google Cloud の各種サービスと機能を活用することができます。Anthos は、Google のエッジ ネットワークだけでなく、Google と協力してこの独自のエコシステムを構築している主要な CSP の高速 5G 接続を利用し、ネットワーク エッジにこうしたソリューションを配信する一貫したプラットフォームとして機能します。
このたび、Google のエッジと ISV エコシステムに加わっていただくパートナーを以下にご紹介します。
AirHop Communications は、AI と ML を活用したリアルタイムの 4G / 5G RAN 自動化および最適化ソリューションを Google Cloud で提供します。これによって、通信サービス プロバイダはスペクトル効率の向上とエンドユーザー エクスペリエンスの改善を達成しながら、コストを削減できるようになります。
Arrikto は、同社の MLOps プラットフォームを Google Cloud で提供します。これによって、チームは Anthos と Kubeflow を使用して、より迅速にモデルを市場に投入し、ネットワーク エッジに ML をデプロイできるようになります。
BitBrew(Danlaw のグループ企業)は、同社の Cognitive Edge Compute および 5G Connectivity のソリューションを Google で提供します。モビリティやスマートシティの取り組みに役立つ、データ、OTA(Over The Air)、分析サービスにより、エッジデバイスの接続と管理を容易にします。
CARTO は、同社のクラウドネイティブな地理空間プラットフォームを Google Cloud のエッジで利用可能にします。通信サービス プロバイダは、ネットワーク エッジのデータ、Google BigQuery、CARTO の空間拡張機能を活用することで、空間解析とアプリケーション開発を加速できるようになります。
Casa Systems は、クラウドネイティブな超低レイテンシの 5G コアと、マルチギガビットのエッジ コンピューティング サービスを Google Cloud に展開します。これによって、通信サービス プロバイダはエンドツーエンドの転送コストを削減し、モバイル ブロードバンドと固定ブロードバンドのユーザー エクスペリエンスをサービスエッジで集約できるようになります。
Ciena は、同社の Adaptive Network およびネットワーク自動化ソフトウェアを Google Cloud で提供し、顧客と Google エッジ ネットワーク間の安全かつ高速で柔軟な接続を実現します。
FogHorn は、同社の Lightning™ Edge Platform および Solutions を Google Cloud に展開します。ネイティブな統合によりエッジツークラウドの AI と ML サービス、モデルの再トレーニング、FogHorn エッジノードへの自動公開を可能にします。
F5 は、同社の BIG-IP、NGINX、Shape、Volterra ソリューションを Google Cloud で提供し、あらゆるエッジ環境でセキュアなアプリケーション配信、統計情報、スケーリングを利用できるようにします。
Highway9 Networks, Inc. は、同社の企業向け 5G 対応エッジクラウド ソリューションを Google Cloud で提供します。
Keysight は、O-RAN および 5G コア向け Edge-to-Core テスト ソリューションを提供し、顧客が新しいクラウドネイティブ技術を速やかに検証できるようにします。また、エンドツーエンドのパフォーマンスと運用の効率性を保証する包括的なシステム分析機能を提供します。
Kognition AI は、企業向けのサイバー フィジカル空間における脅威検知システムのプロバイダで、特許取得済みの自社 AI ソフトウェアを Google Cloud で提供します。これによって、顧客の運用の改善、セキュリティの強化、コストの削減を支援します。
Leverege は、アセット トラッキング、遠隔モニタリング、ワークフローの最適化、プロセス自動化を行う、低価格で導入できる大規模企業向け IoT ソリューションを Google Cloud で提供します。さまざまな業界のエッジ ユースケースに対応しています。
NetApp は、同社のエッジ ストレージ インフラストラクチャを Google Cloud で提供し、顧客がエッジでデータの管理と利用を行えるようにします。
NXN は、同社のスマート デジタル サービス統合 / 配信用プラットフォーム、ならびに Command と Insights のプラットフォームを Google Cloud で提供し、エッジにあるスマートシティ制御プラットフォームにシームレスにアクセスできるようにします。
Phenix Real Time Solutions は、同社のリアルタイム ストリーミング プラットフォームを Google Cloud に展開します。これによって、顧客は 1 秒未満のレイテンシで放送品質のコンテンツを全世界に配信できるようになります。
Prosimo.io は、クラウドネイティブな Application eXperience Infrastructure を Google Cloud のエッジで利用可能にします。これによって、ユーザーは安全かつ最適な方法でアプリケーションにアクセスできるようになり、企業は運用とアプリケーション配信を簡素化できます。
Quantiphi Inc. は、インテリジェントな動画分析、低レイテンシのエッジ AI ソリューションを Google Cloud にデプロイします。これによって、5G サービス プロバイダと企業はスマート監視、カスタマー エクスペリエンスの改善、インテリジェントな運用を行えるようになります。
Section は、Edge as a Service(サービスとしてのエッジ)のプロバイダとして、インフラストラクチャのプロビジョニング、ワークロード オーケストレーション、スケーリング、モニタリング、Google Cloud へのトラフィック ルーティングの機能を Google Cloud に展開します。これにより、顧客はエッジ戦略を加速できるようになります。
Sigmoidは、企業のお客様のために、オープンソースのリアルタイム分析およびカスタム AI ソリューションを Google Cloud で提供します。
Vapor IO は、Google Cloud を介して、エッジツーエッジ自動化、インテリジェント コロケーション、ネットワーキング、相互接続のサービスを提供します。これによって、ネットワーク エッジへのアプリケーション配信をシームレスで高パフォーマンスにします。
VoltDB は、同社の 5G および IoT に最適化されたデータ プラットフォームを Google Cloud に展開します。これによって、企業は 1 ミリ秒単位の状況に応じた意思決定によって、新たな収入源を生み出す、あるいは減収を食い止める革新的なアプリケーションを提供できるようになります。
ZEDEDA は、同社の分散型エッジ コンピューティング向けゼロトラスト、クラウドベースのオーケストレーション ソリューションを提供します。これによって、Google Cloud のお客様は、任意のハードウェアで AI / ML を含むあらゆるエッジ アプリケーションのデプロイを安全にスケールできるようになります。
Google Cloud のエッジで稼働する ISV アプリケーションの詳細については、担当の Google Cloud パートナーまたは営業担当者にお問い合わせください。
-Google Cloud 通信業界ソリューション担当マネージング ディレクター Amol Phadke