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ストレージとデータ転送

Google Cloud NetApp Volumes の Flex ボリューム、自動階層化などのご紹介

2024年6月12日
Vijay Bangaru

Director of Product Management, Google Cloud

Gunna Marripudi

Sr. Director, Product Management, NetApp

Gemini 1.5 モデル をお試しください。

Vertex AI からアクセスできる、Google のもっとも先進的なマルチモーダル モデルです。

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※この投稿は米国時間 2024 年 6 月 5 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

2023 8 月に、Google Cloud NetApp は両社の技術提携の成果となる Google Cloud NetApp Volumes をリリースしました。このフルマネージド ファイル ストレージ サービスは、堅牢でありながらシンプルなデータ マネジメント機能を提供し、クラウドを最大限に活用しようとする企業向けに高パフォーマンスと強固なセキュリティ(CMEK など)を実現します。

このサービスの一般提供を開始してからも、両社はイノベーション、パートナーシップの拡大、機能の改善に引き続き取り組んできました。その中から注目ポイントをいくつかご紹介します。

Flex ストレージ サービス レベルの導入

新しい NetApp Volumes Flex ストレージ サービス レベルが、現在の StandardPremiumExtreme の各ストレージ サービス レベルに加わります。最小 1 TiB のストレージ プール、最小 1 GiB のボリュームの作成が可能で、またストレージ サービス レベルにはゾーン(99.9% の可用性 SLA)またはリージョン(99.99% SLA)のオプションがあります。Flex のゾーンレベルは 14 リージョンで一般提供され、Flex のリージョン レベルは現在 7 リージョンでプレビュー版が提供されています。

エンタープライズ ワークロードへの対応

NetApp Volumes は、ストレージ使用量の多い VMware ワークロードの Google Cloud への移行を検討しているお客様に最適です。このたび、NetApp Volumes Google Cloud VMware Engine のデータストアとして認定されたため、ストレージとコンピューティングを個別にスケーリングし、VM ベースのアプリケーションを移行することが容易になりました。お支払いは使用するストレージ ノードとコンピューティング ノードに対してのみ発生し、ボリュームの再形成と、Premium Extreme のストレージ サービス レベル間の動的な切り替えにより、費用を最適化できます。

また、ハイ パフォーマンス コンピューティング(HPC)のシミュレーションや、電子設計自動化(EDA)など、高負荷のワークロードを実行しているお客様には、NetApp Volumes 大容量ボリュームがプレビュー版として提供開始されました。大容量ボリュームを使用すると、NetApp Volumes Premium Extreme の各サービスレベルが 100 GiB1 PiB の範囲のボリュームに対応し、最大 12 GiB/秒のパフォーマンスを達成できます。これは、現在の Extreme のパフォーマンス レベル 4.5 GiB/秒と比べて大幅な向上となります。

新しいデータ保護と費用最適化のオプション

NetApp Volumes の費用対効果に優れた増分バックアップを使用して、データを容易にバックアップし、より長期にわたって保護できるようになりました。これは、スナップショットやクローニングを使った短期的なデータ保護、クロスリージョンのボリューム レプリケーションによる障害復旧など、既存のデータ保護手法を補うものです。ボリューム バックアップは現在、StandardPremiumExtreme の各サービスレベルで一般提供されています。

NetApp Volumes の新機能である自動階層化は、プレビュー版として提供が開始されました。ファイル アクセスの頻度(7 日、30 日など)に基づくポリシーを設定し、Premium または Extreme のサービスレベルから、よりコールドなストレージ ボリュームまで、データを動的に階層化できます。コールド ストレージ ボリュームは、Premium ストレージ ボリュームと比べて約 80% 低価格です1。自動階層化を有効にすると、ポリシーを一度設定するだけで、ファイル アクセスの頻度をモニタリングしてストレージの費用を最適化できます。ホットとコールドのどちらの階層にあるデータもファイル システムからアクセス可能であり、アプリケーションやユーザー操作の変更は必要ありません。

AI と次世代ワークロードに対応

NetApp Volumes の新しいツールキットにより、Google Cloud ML プラットフォームである Vertex AI に接続できます。これにより、データをクラウドで保存、管理、保護し、Google Cloud のコンピューティング機能に容易に接続して、生成 AI や大規模言語モデル(LLM)に活用できます。

NetApp Volumes Vertex AI により、以前はアクセスできなかった、画像、動画、音声、テキストなどを含むマルチモーダルの非構造化データを利用できるようになります。その結果、創造的な取り組み、科学研究、ビジネスの問題解決を促進できます。それと同時に、NetApp Volumes Vertex AI のワークロードに、データのプライバシーとセキュリティの新たなレイヤを追加します。

お客様やアナリストの反応

NetApp Volumes を使ってクラウドデータを管理しながら、ストレージ費用を維持し、パフォーマンスを高め、データ保護やセキュリティを強化しているお客様から、大きな反響をいただいています。

「放射線治療と腫瘍治療の包括的ソリューションにおけるグローバル リーダー Akumin が最高水準の治療を提供するためには先進技術が必要です。当社が NetApp Volumes を選んだのは、これが機能性やパフォーマンスの面でニーズを満たす真の統合型ソリューションであり、Google Cloud コンソールから一元管理できるからです。ボリュームのスピンアップ、ストレージの構成は簡単で、Google Cloud NetApp のテクノロジーを基盤とする安全でインテリジェントなデータ インフラストラクチャにより、安心感が得られました。」- AkuminIT 担当バイス プレジデント Afsaan Kermani

IDC の「The Business Value of NetApp Cloud Volumes for Google Cloud」レポートでは、NetApp Cloud Volumes for Google Cloud の使用が組織にもたらす価値やメリットを探る調査について報告されています。

「オンプレミス、ハイブリッド クラウド、マルチクラウド環境にわたり、エンタープライズ レベルの管理を必要とする、より複雑なワークロードを移行する傾向が高まっています。NetApp Google Cloud のようなパートナーシップは、これまでの技術や知識への投資を生かしながら、革新的なクラウド サービスでワークロード機能を拡大したい企業にとって魅力的です。」- IDC、クラウドおよびエッジ インフラストラクチャ サービス、リサーチ バイス プレジデント Dave McCarthy

Google Cloud では、今後も NetApp と協力し、さらにイノベーションを進めていきたいと考えています。

詳細情報

クラウドをさらに有効に活用するには、Google Cloud NetApp Volumes の詳細をご覧になるか、NetApp の営業担当者または Google の営業担当者にお問い合わせください。また、Google のスペシャリストとの 1 1 のセッションを予約して、具体的なユースケースについてご相談いただくこともできます。


1. us-central1 の場合

-Google Cloud、プロダクト管理担当ディレクター Vijay Bangaru
-
NetApp、プロダクト管理担当シニア ディレクター Gunna Marripudi
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