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ストレージとデータ転送

NetApp Cloud Volumes Service で Google Cloud ユーザーに快適なファイル ストレージを

2020年1月9日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2019 年 12 月 18 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。


NetApp と Google Cloud は、最高品質のファイル サービスを Google Cloud においてユーザーに提供するという目標を共有しています。ワークロードをクラウドに移行したり、ファイル インターフェースを必要とするまったく新しいアプリケーションをクラウドにデプロイしたりする場合でも、可用性が高く、機能が豊富で高パフォーマンスのファイル サービスを提供することを目指しています。


NetApp と Google Cloud は先ごろ、この目標の実現に向け、2 つの大きなマイルストーンを発表しました。NetApp Cloud Volumes Service for Google Cloud の一般提供(GA)を開始したことと、このサービスを Google Cloud のロンドン リージョンで利用できるようにしたことです。


Cloud Volumes Service for Google Cloud は、パフォーマンスや柔軟性の面で妥協することなく、クラウドでエンタープライズ アプリケーションを実行できるようにするフルマネージド サービスです。このサービスを利用すれば、企業はアプリケーションをリファクタリングせずに高パフォーマンスのファイル ワークロードをクラウドに移行し、Google Cloud のために最適化かつ検証され、Google Cloud と緊密に統合されたデータ ソリューションによってデータの力を引き出すことができます。お客様からは、ユーザーに柔軟性を与えるうえでこのサービスがとても役に立つとの評価をいただいています。


Prowler.io の上級運用エンジニアである Aleem Shah 氏は、同サービスについて次のように述べています。「私たちは CephFS の適切な代替サービスを探していました。社内にある Ceph スタックの保守にまつわるさまざまな問題点を取り除きたかったのです。多くの製品を試しましたが、豊富な機能セット、信頼性、価格といった点で NetApp Cloud Volumes Service がトップに躍り出てきました。NetApp のサービス サポートもあらゆる面で最高です。」


以下では、今回の発表などに含まれる新しいサービス機能を詳しく説明します。


新リージョン

英国で Cloud Volumes Service のサポートが始まったことを受け、このサービスは 5 つの Google Cloud リージョン(米国の 3 リージョン、英国の 1 リージョン、ドイツの 1 リージョン)で利用できるようになりました。


SLA で 99.9 % の月間稼働率を保証する高可用性

エンタープライズ アプリケーションをクラウドで実行するときは、インフラストラクチャ サービスの信頼性と可用性が特に重要になります。Cloud Volumes Service は特定リージョン内のクラウド ボリュームに対して 99.9 % の月間稼働率を保証します。これは、NetApp と Google SRE の合同チームによる根本的なハードニングと大規模テストの大きな成果です。この稼働率は SLA(サービス レベル契約)で保証されます。本番向けのビジネスクリティカルなワークロードも安心して Cloud Volumes Service にデプロイできます。


Google Cloud Support による直接サポート

お客様の便宜を図り、問題解決までの時間を短縮するため、他の Google Cloud サービスと同様に、Google Cloud Support に直接サポートを依頼できるようになりました。一般提供の開始に伴い、私たちは組織の壁を越えて、システム、テレメトリ、イネーブルメント コンポーネントを持つサポート フレームワークを用意しました。優先順位付けの効率を上げ、問題をタイムリーに解決できる体制になったということです。これは、ビジネスクリティカルなアプリケーションの問題解決では必須の要件です。


Stackdriver によるボリューム レイテンシ指標の表示

業務プロセス、ウェブ コンテンツ、バッチ実行などをサポートするエンタープライズ ワークロードでは、ストレージのレイテンシが、ユーザー エクスペリエンス、アプリケーションの有効性、ジョブの実行時間に大きな影響を与えます。ストレージに関する適切なモニタリング指標があれば、ユーザー エクスペリエンスやジョブの実行時間に関連する問題のデバッグ プロセスが大幅に簡単になります。そこで、クラウド ボリュームごとの IOPS とストレージ スループットに加えて、クラウド ボリュームごとの読み込みと書き込みのレイテンシ指標(単位はミリ秒)を Stackdriver で表示できるようにしました。レイテンシ指標は、問題を解決したり、長期計画を立てるためにストレージ インフラストラクチャの性能プロファイルを把握したりするときに役立ちます。詳しくはドキュメントの Monitoring Cloud Volumes セクションをご覧ください。


Cloud Console での IAM 管理

プロジェクト内のサービスに対するアクセスの安全を確保することは、セキュリティが必要とされるワークロードだけでなくエンタープライズ ワークロード全般で必須とされる要件です。今回、従来の gcloud コマンドに加えて Cloud Console の IAM セクションでも、Cloud Volumes Service に対応した 2 つの事前定義済み役割(管理者と閲覧者)を、ユーザー、サービス アカウント、グループに直接割り当てることができるようになりました。これらの役割の詳細については、ドキュメントの Permissions for Cloud Volumes Service セクションをご覧ください。画面は次のようになります。
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今回、一般提供を開始し、上述のような新機能を提供できることを私たちはうれしく思います。こうした新機能は、Cloud Volumes Service で実行される本番アプリケーションやワークロードが今まで以上の成果を収めるうえで、きっと役に立つはずです。ぜひ Cloud Console にログインし、Cloud Volumes Service の詳細をご確認ください。


- By Dean Hildebrand, Technical Director, Google Cloud Office of the CTO and Alim Karim, Product Manager, NetApp

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