新しい確約利用割引で Cloud Run への投資を最大化
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2021 年 5 月 14 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Cloud Run の主なメリットの一つに、使った分だけを 100 ミリ秒単位で細かく支払うことができる点があります。これは、弾力性のあるワークロード、特にゼロにまでスケールできるワークロードや即時にスケールする必要があるワークロードに最適です。ただし、ウェブサイトや API のトラフィックで、この弾力性が常に求められるとは限りません。リクエストが一定量で安定しているか一日のトラフィック パターンが同じで、Cloud Run リソースの使用量を予測できる場合も少なくありません。
本日はこのようなユースケースに対処するために、セルフサービス型の使用量に基づいた Cloud Run の確約利用割引をご紹介します。これは、Cloud Run の一定量の使用を 1 年間確約したお客様が、確約した使用量に対して 17% の割引を受けられるものです。
Cloud Run の確約利用割引は、ご購入後、請求先アカウントのすべてのプロジェクトがリージョン内で使用した Cloud Run の CPU、メモリ、リクエストの合計使用量に対して自動的に適用されます。
例
Cloud Run の確約利用割引の仕組みをご説明します。具体的な例で考えてみましょう。
オレゴン(us-west1)で Cloud Run のサービスをいくつか実行しているとします。処理しているユーザー リクエストの一日のトラフィック パターンには一貫性があり、そのため請求額もパターン化して予測可能です。
上の図のとおり、1 時間あたりの Cloud Run のコストは、ほとんどの時間で $1 以上になっています。この場合、1 年間すべてのプロジェクトが us-west1 で Cloud Run を 1 時間あたり $1 分使用すると確約する方がお得です。17% の割引があるため、請求金額は $1 × 83% = $0.83(1 時間あたり)です。実際の使用量にかかわらず、年間を通してこの金額になります。1 時間あたりのコストが確約した金額を超えた場合も、割引を受けることができます。このように上の例では、確約利用割引を適用する前のこのリージョンの午後 1 時の Cloud Run 料金は $1.50 でした。この場合、この時間に対して請求されるのは、1×83%+(1.5-1) = $1.33 となります。
使ってみる
Cloud Run は、オンデマンドでスケールアップまたはスケールダウンする必要がある、コンテナベースのワークロードを実行するための、使いやすいプラットフォームです。それに加えてこのたび、Cloud Run の確約利用割引によってコストを予測できるというメリットも誕生しました。お使いの Cloud Run サービスの確約利用割引を購入するには、Cloud Console の [お支払い] ページを開き、[コミットメント] タブを選択します。続いて、上部の [購入] アクションをクリックします。
Cloud Run の確約利用割引について詳しくは、こちらのドキュメントをご覧ください。Cloud Run の料金情報については、料金ページをご覧ください。
-プロダクト マネージャー Steren Giannini