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サーバーレス

Cloud Run にイベント機能を取り込む Eventarc が一般提供に

2021年2月3日
https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/eventarc.max-2600x2600.jpg
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 1 月 29 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

昨年 10 月、Google Cloud は開発者が Cloud Run にイベントを送信できる新しいイベント機能 Eventarc の公開プレビューを発表しました。以前の投稿では、Google Cloud で統合されたイベント エクスペリエンスやイベント ルーティングの一元管理のほか、イベント形式、ライブラリ、挑戦的な長期的ビジョンとの整合性など、Eventarc の多くのメリットについて解説しました。

本日は、Eventarc の一般提供を開始したことについてお知らせします。開発者は、Eventarc にイベントの取り込み、配信、セキュリティ、オブザーバビリティ、エラー処理などの細かい作業を任せて、イベントを処理するためのコード作成に集中できます。

Eventarc では次のことが可能です。

  • 60 以上の Google Cloud ソースから Cloud Audit Logs 経由でイベントを受信する。

  • Pub/Sub にメッセージをパブリッシュしてカスタムソースからイベントを受信する。

  • ソースに関係なく、すべてのイベントを CloudEvents 標準準拠とし、一貫したデベロッパー エクスペリエンスを確保する。

  • 最低料金なしでオンデマンドのスケーラビリティを利用する。

本投稿の残りの部分では、公開プレビュー以降に加えられた Eventarc の改善点をいくつかご紹介します。

gcloud の更新

一般提供に伴い、Eventarc の gcloud コマンドにいくつか更新があります。

1 つ目に、Eventarc のコマンドでベータ版を指定する必要がなくなりました。gcloud beta eventarc の代わりに gcloud eventarc を使用できるようになります。

2 つ目に、公開プレビューの --matching-criteria フラグが --event-filters という名前に変わりました。

3 つ目に、リージョン トリガーを作成する場合の --destination-run-region はオプションになりました。ユーザーが指定しない場合は、トリガーの場所(--location フラグまたは eventarc/location プロパティを介して指定)が入力されます。

たとえば、以下はトリガーと同じリージョンにある Pub/Sub トピックからメッセージをリッスンするトリガーを作成する方法です。

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このトリガーは、内部で Pub/Sub トピックを作成します。

既存の Pub/Sub トピックを使用する場合、Eventarc ではオプションの --transport-topic gcloud フラグを使えるようになりました。トリガーの利用可能なリージョンを一覧表示する新しいコマンドもあります。詳しくは以下をご覧ください。

お客様所有の Pub/Sub トピックを使用

公開プレビューでは、Pub/Sub トリガーを作成すると、Eventarc が内部で Pub/Sub トピックを作成して、アプリケーションと Cloud Run サービス間のトランスポート トピックとして使用できるようになっていました。これは、Pub/Sub 使用のトリガーを簡単かつ迅速に作成する必要がある場合に便利でした。しかし、制限もあり、既存の Pub/Sub トピックからトリガーを作成したり、単一の Pub/Sub トピックからファンアウトを設定したりすることはできませんでした。

本日の一般提供から、Eventarc では同じプロジェクト内の既存の Pub/Sub トピックを --transport-topic gcloud フラグを使用して次のように指定できるようになります。

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リージョンの拡大

公開プレビューでサポートされているリージョン(asia-east1、europe-west1、us-central1、us-east1、global)に加えて、 4 つの Google Cloud リージョンから Eventarc をご利用いただけるようになりました。追加のリージョンは asia-southeast1、europe-north1、europe-west4、us-west1 です。これにより、8 つのリージョンでリージョン トリガーを作成する、あるいはグローバル トリガーを作成して、こうしたリージョンからイベントを受信することが可能になります。

また、利用可能なトリガーの場所を一覧表示できる新しいコマンドもあります。

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各コマンドの --location フラグを使ってトリガーの場所を指定できます。

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あるいは、eventarc/location 構成を設定して、すべてのコマンドに対してグローバルに設定することもできます。

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次のステップ

いよいよ Eventarc が一般提供されます。Eventarc の使い方はいたって簡単です。トリガーをすばやく設定して Google Cloud のさまざまなソースからイベントを取り込み Cloud Run サービスに誘導するためのセットアップも必要ありません。Google のドキュメントをご確認のうえ、クイックスタート ガイド または Codelab をお試しください。

-デベロッパー アドボケイト Mete Atamel

-プロダクト マネージャー Prashant Gulati

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