Cloud Monitoring の Grafana プラグイン用新機能の発表
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2021 年 6 月 24 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
指標のオブザーバビリティは運用チームに成功をもたらす重要な要素であり、可視化、分析、トラブルシューティングの効果をさらに高めることができます。Google Cloud は Grafana Labs などのサードパーティ パートナーとともに、お客様がさまざまなツールを組み合わせて活用し、必要なオブザーバビリティ スタックを簡単に作成できるよう取り組んでいます。2 年以上前、Google は Grafana Labs と提携して Grafana 用の Cloud Monitoring プラグインをリリースしました。それ以来、Google は Grafana と協力して数々の機能改善を行っています。
このたび発表する新機能は、こうした共同の取り組みを通じて生まれたものです。具体的には、人気のダッシュボード サンプル、ディープリンクを使用した効果的なトラブルシューティング、事前に計算された指標による可視化の向上、分析機能の強化などが含まれています。
これらの新機能のポイントをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
1. Google Cloud サービスで使えるサンプル ダッシュボード
ゼロから作成するよりも、できあがったものを変更する方が簡単です。GitHub の Google Cloud Monitoring ダッシュボード サンプル ライブラリから特に人気の高いサンプル ダッシュボードを 15 種類導入し、Grafana に対応した形式に変換しました。これらのサンプル ダッシュボードは、Grafana からワンクリックでインストールできます。このサンプル ライブラリを使用することで、サンプルをインポートしてテスト プロジェクトに適用し、必要に応じて編集や保存を簡単に行うことができます。
2. Google Cloud Monitoring Metrics Explorer へのディープリンク
トラブルシューティングのために、Grafana インターフェースと Google Cloud Console の切り替えが必要な場合があります。しかし、切り替えるとコンテキストを見失いやすく、時系列データを把握しにくくなることがあります。そこで、Cloud Monitoring Metrics Explorer へのディープリンクを Grafana のチャートに導入しました。ディープリンクを通じて Cloud Console に簡単にログインし、調べる時系列データをすぐに見つけることができます。
3. 新しいダッシュボードの作成フローに合わせてクエリ インターフェースを改善
昨年、Cloud Monitoring では、デルタ指標と累積指標の種類の前処理方法を一新するなど、ダッシュボードの作成フローが改善されました。これにより、デルタ指標をレートで前処理できるようになりました。また、累積指標をレートまたはデルタのいずれかで表示するよう選択することもできます。
これらのオプションを使用することで、データを可視化する方法として、元の形式のほか、レートや値の変化に簡単に変換できる形式を選択できます。
4. 新しい Monitoring Query Language(MQL)のインターフェース
昨年一般提供が開始された Cloud Monitoring の MQL により、高度な計算を簡単に行えるようになりました。また、Grafana プラグインで MQL エディタを有効化し、Grafana インターフェースから既存の MQL クエリを直接実行できるようにしました。
使ってみる
Grafana と Google Cloud の両方をご利用中の場合、開始するには Google Cloud Monitoring を Grafana ダッシュボードのデータソースとして追加してください。追加を希望される新機能はありませんか。ディスカッション フォーラムにご参加のうえ、ご質問やフィードバックをお寄せください。
-プロダクト マネージャー Joy Wang
-Grafana Labs Erik Sundell