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Service Extension コールアウトで Cloud Load Balancing 環境を改善するための 5 つの方法

2024年6月3日
Neil Abogado

Senior Product Manager

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※この投稿は米国時間 2024 年 5 月 1 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

信頼性とスケーラビリティ、パフォーマンスが最も重要である、昨今の変化し続けるデジタル インフラストラクチャの状況において、接続性と最適なユーザー エクスペリエンスを確保するために欠かせないツールとして Google Cloud のアプリケーション ロードバランサが提供されています。Service Extensions コールアウトを使用することで、データ処理中にユーザーが管理するサービスへの gRPC 呼び出しを使用するエッジ環境をカスタマイズおよび拡張することが可能になります。このたび、グローバル外部やリージョン外部、リージョン内部、クロスリージョン内部など、Google Cloud のあらゆるアプリケーション ロードバランサ向けに Service Extensions コールアウトが一般提供されることになりました。

このブログ投稿では、パフォーマンスの最適化、セキュリティの強化、運用効率の向上を含め、アプリケーション ロードバランサに対する Service Extensions コールアウトのメリットについて詳しくご紹介します。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/image2_8iuGa88.max-600x600.png

1. トラフィックの管理と最適化の強化

Service Extensions コールアウトにより、高度なトラフィック管理戦略を実施できます。それによって、ほぼリアルタイムのデータや刻々と変化する状況に基づいて最適なバックエンドを選択できるようになります。コールアウトを使用してカスタムのロジックを実行したり外部サービスと統合したりすることで、トラフィックをインテリジェントに転送したり、重要なワークロードを優先したりすることができます。このようなトラフィック管理の動的なアプローチによって、最適なパフォーマンスとリソース活用が保証されます。

2. セキュリティの向上

Service Extensions コールアウトにより、事業者がカスタムのセキュリティ ポリシーやアクセス制御、脅威緩和策を、自社のロード バランシング インフラストラクチャから実装することが可能になります。リアルタイムでの脅威分析を実行する際も、暗号化プロトコルを適用する際も、あるいはセキュリティ ツールやサービスと統合する際も、進化を続けるセキュリティ上の課題に柔軟かつ迅速に対応できます。

3. エコシステム ツールとの緊密なインテグレーション

Service Extensions コールアウトの主なメリットのひとつは、幅広いエコシステム ツールやプラットフォーム、サービスと統合できることです。コールアウトを使用してモニタリング ツールや分析ツールに接続すると、パフォーマンス指標に関する分析情報を入手したり、アプリケーション保護を強化するセキュリティ サービスと統合したり、ビジネス ロジックを注入することでアプリケーションのスケーラビリティや復元力を向上させたりすることが可能になり、より広範なデジタル エコシステムを活用できるようになります。

- シニア プロダクト マネージャー Neil Abogado
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