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ネットワーキング

ご利用の環境内で Service Directory を使用する 6 つのメリット

2023年3月17日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 3 月 14 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Service Directory についてご興味がおありですか?この投稿では、Service Directory とは何か、また、Google Cloud 環境で Service Directory を使用すべき理由を説明します。

Service Directory は、サービスの公開、検索、接続を 1 か所でまとめて行えるマネージド サービスです。
Service Directory にはさまざまな利点がありますが、ここでは特に私がおすすめする 6 つのメリットを紹介します。

1. 一か所にまとまっている

Service Directory を使えば、ご利用のサービスを一か所でまとめて簡単に表示、管理できます。具体的には、サービスにすばやくアクセスし、(名前、アノテーション、Key-Value ペア)を使ってサービスデータを拡張したり、Traffic Director を使ってトラフィック管理ポリシーを適用したりできます。また、DNS、HTTP、gRPC を使ってのクエリに対応しているので、複数の方法でサービスとやりとりすることが可能です。

2. 複数の環境をサポート

Service Directory は、Google サービスはもちろん、サードパーティや、オンプレミス、マルチクラウドのサービスまで、複数の環境に対応しています。そのため、管理者はこれらのサービスをトラッキングするために複数のアプリケーションを使用する必要がなく、煩わしさを回避できます。

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3. Traffic Director とのインテグレーション

Traffic Director とは、アプリケーション ネットワーキングを対象とするマネージド コントロール プレーンであり、Service Directory と統合できます。いったん Traffic Director サービスを構成すると、Service Directory に対して登録済みサービスとその到達方法についてクエリを実行できるようになります。簡単にサービス バインディングを行って、Traffic Director で登録済みのサービスに対してトラフィックをルーティングしたり、ポリシーを適用したりできます。

Service Directory と Traffic Director を統合すれば、Compute Engine、Google Kubernetes Engine、ロードバランサ、マルチクラウド、オンプレミスなど、サービスの実行環境ごとに複雑な構成を行う必要がなくなります。詳しくは、ブログ投稿 トラフィック管理の標準化: Service Directory と Traffic Directorをご覧ください。

構成方法は簡単です。

  • Service Directory にサービスを登録する。

  • Traffic Director バックエンド サービスにサービスをバインドする。

インテグレーションの設定方法について詳しくは、Service Directory とのインテグレーションの設定に関するドキュメントをご覧ください。

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4. Cloud DNS とのインテグレーション

Cloud DNS は、Google Cloud が提供するスケーラビリティに優れたマネージド DNS サービスです。Cloud DNS を Service Directory と統合することで、Service Directory 名前空間に対して DNS 名を使ってクエリを実行することができます。Service Directory 名前空間内でサービス レコードの更新やサービスの追加を行うと、その情報が自動的に Cloud DNS に反映されます。

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この構成には、以下が必要です。

  • 既存の Service Directory 名前空間がある

  • Cloud DNS ゾーンを作成する

  • [Service Directory の名前空間を使用する] というオプションを選択する

インテグレーションの設定方法について詳しくは、Service Directory の DNS ゾーンの構成に関するドキュメントをご覧ください。

5. プライベート ネットワーク アクセスとのインテグレーション

プライベート ネットワーク アクセスを使用すれば、インターネットを使わずに、Google Cloud プロダクトからお客様のプライベート ネットワーク内の HTTP(S) エンドポイントにアクセスすることができます。たとえば、プライベート ネットワーク アクセスの接続を使用して、Dialogflow から VM サーバーに通信する、といったことができるようになります。

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この構成には、以下が必要です。

  • VPC

  • Service Directory プロジェクト

  • プライベート ネットワーク アクセスを呼び出すように構成した Google Cloud サービス プロジェクト

この設定方法について詳しくは、プライベート ネットワーク アクセスの構成および Service Directory を使用したプライベート ネットワーク アクセスの各ドキュメントをご覧ください。

6. サービスの登録が簡単

Service Directory は、コンソールや、gcloud コマンド、自動登録など、さまざまな方法で有効にすることができます。Service Directory は、上述のサービスに加え、ロードバランサGoogle Kubernetes Engine などの Google Cloud の各種サービスとも統合可能です。統合することで、ビューを活用して各種サービスを管理できるようになります。

ハンズオンラボのデモ

Skills Boost プラットフォームで公開されている Service Directory: Qwik Start というハンズオンラボで、サービスのデモをご覧になれます。このラボでは、仮想環境でいくつかのタスクを実行することができます。実行できるタスクは以下のとおりです。

  • Service Directory の名前空間、サービス、エンドポイントを構成する

  • Service Directory の DNS ゾーンを構成する

  • Service Directory で Cloud Logging を使用する

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Service Directory を有効にして使用する方法について詳しくは、以下をご覧ください。

ご質問やご不明な点、ご意見は、Linkedin 経由で筆者までお送りください。


- Google、デベロッパー リレーションズ エンジニア Ammett Williams
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