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ネットワーキング

Google Cloud での IPv6 の概要

2022年12月22日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 12 月 20 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

インターネット プロトコル(IP)規格の IPv4 アドレス方式で IP アドレスがいつか枯渇することは周知の事実です。現在、5G、モノのインターネット、モバイルアプリ、コネクテッド デバイス、サーバーレス サービス、コンテナベース サービスなどのテクノロジーの進化により、業界全体で IPv4 の後継である IPv6 への移行が加速しています。

多くの企業がオンプレミス環境とクラウド環境で IPv6 のアドレス体系への移行を進めています。移行の主な理由として挙げられるのが、特に大規模なプライベート ネットワークにおけるプライベート IPv4 アドレスの不足、パブリック IPv4 アドレスの枯渇、IPv6 のみのクライアントにリーチする必要性です。加えて、IPv6 のアドレスの使用に関する規制要件も、IPv6 機能への需要が高まる原因となっています。

今年初め、Google Cloud は VM インスタンスにおける IPv6 アドレスへの対応を開始し、IPv4 と IPv6 の両方を割り当てられる「デュアル スタック」の VM インスタンスと、デュアル スタックの GKE ノードおよび GKE Pod で、IPv6 アドレスをお使いいただけるようになりました。IPv6 アドレスを使用することで、お客様の Google Cloud ワークロードは IPv6 のグローバルに一意なアドレス(GUA)を使用してインターネットにアクセスできます。また、IPv6 の一意のローカル アドレス(ULA)を使用して VPC 内の他のワークロードにプライベート接続を行うことや、HA-VPN 経由でオンプレミス / クロスクラウドのハイブリッド型ワークロードにアクセスすることができます。

具体的には、Google Cloud の IPv6 では以下の機能を使用できます。

以下の IPv6 プロダクト(プレビュー版)をご利用いただくには、担当の Google チームにお問い合わせください。

  • エンドツーエンドの IPv6 通信を有効化する GKE の VPC ネイティブ クラスタへのデュアル スタック ネットワーキング

  • お客様の Google Cloud VM インスタンス用の静的内部 IPv6 アドレスまたは静的外部 IPv6 アドレスの予約

  • オンプレミスから Google の API とサービスにアクセスするための、内部 IPv6 アドレス(限定公開の Google アクセスによる)または外部 IPv6 アドレス

  • 同一 VPC 内の特定のネクストホップ VM インスタンスにトラフィックを転送するための IPv6 の静的ルート

  • Google Cloud とオンプレミス環境またはクロスクラウド環境に接続するための、デュアル スタックの Dedicated Interconnect と動的 IPv6 ルートの交換

IPv6 への移行がいよいよ本格化しています。Google Cloud コンソールで最初の IPv6 ネットワークを構築できます。今後数か月にわたってお届けする、Google Cloud での IPv6 に関する最新情報やお知らせにご期待ください。


- プロダクト マネージャー Rohit Dalal
- グループ プロダクト マネージャー Jeremy Johnson
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