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Google Maps Platform

プロダクトごとの毎月 10,000 回の無料呼び出しとオンラインの自動ボリューム ディスカウントのご紹介

2025年3月21日
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Tina Weyand

Senior Director of Product Management, Google Maps Platform

※この投稿は米国時間 2025 年 3 月 6 日に、Google Maps Platform blog に投稿されたものの抄訳です。

昨年 12 月、Google Maps Platform は、より多くの機能を無料で試したり1、必要なプロダクトを簡単に見つけたり、オンラインでの自動ボリューム ディスカウントを利用したりする方法を発表しました。このアップデートに対して、Google Maps Platform プロダクト管理担当シニア ディレクターである Tina Weyand にインタビューを行い、お客様からよく寄せられる質問に回答してもらいました

質問: Essentials、Pro、Enterprise の中から最適なプロダクトを選択する方法を教えてください。

回答: Essentials、Pro、Enterprise の各オプションは、必要なものをすばやく見つけるためのフレームワークを提供します。これらのカテゴリは、カスタマイズのレベルとプロダクトが提供する機能の数に基づいています。これらはパッケージではありません。カテゴリを超えてプロダクトを組み合わせることで、理想的なソリューションを作成できます。特筆すべきは、各カテゴリには SKU ごとの API 呼び出しの無料枠があり、ニーズに合わせて理想的なソリューションをカスタマイズできることです。

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質問: 無料枠はどのように変更されますか?

回答: プロダクトの正規価格は変更されていません。さらに、デベロッパーの皆様が多くのプロダクトを無料で試せるように、プロダクトごとに毎月の無料枠を用意しました。1 か月あたりに利用できる呼び出しの無料枠は、SKU ごとに、Essentials では10,000 回、Pro では 5,000 回、Enterprise では 1,000 回です2。新しい無料枠は、Google Maps Platform を使用してテストや構築を行う際の負担を軽減し、費用対効果を高めることを目的としています。また、これまでの月額 200 ドルのクレジットの代わりに、すべての Google Maps Platform プロダクトにわたり分散された、最大で毎月 3,250 ドル相当の無料枠をご利用いただけます。

質問: 無料枠の変更によってデベロッパーが得られるメリットの例を挙げてください。

回答: ニーズに最適な API や SDK を選択する際に、より多くのプロダクトを無料でお試しいただけます。月ごとの無料枠を超えない限り、このソリューションは無料でご利用いただけます。たとえば、賃貸物件を探している顧客に最適な地域を見つける手助けをしたいと考えている不動産会社なら、まず動的地図を使用して近隣の地域を可視化し、データドリブン スタイル設定を使用して、学区を仮想的にハイライト表示したり、家賃の平均額ごとに地域を色分けしたりできます。また、Dynamic Street View で地域を探索したり、Nearby SearchPlace Details で周辺の公園やレストランなどを見つけたりできます。

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利用できる無料枠は、使用する Google Maps Platform プロダクトと、1 か月あたりの呼び出し回数によって異なります。この例では、お客様は 5 つの Google Maps Platform プロダクトで 320 ドル相当の無料枠を利用しています。最大で、すべての Google Maps Platform プロダクトにわたって分散された毎月 3,250 ドル相当の無料枠を利用できます。無料枠の相当金額は、月ごとの無料枠が適用されなかった場合に課金される料金に基づいて計算されています。

質問: これらの変更がオンライン デベロッパーのビジネスの成長にどのように役立つのか教えてください。

回答: ボリューム ディスカウントがオンラインで利用可能になり、請求額に自動的に適用されます。オンラインでのボリューム ディスカウントは、引き続きほとんどのプロダクトで 20% からとなります。一部のプロダクトでは、1 か月あたりの呼び出しが 500 万回を超えると、最大 4 倍(つまり 80%)の割引を受けることができます。これにより、スケーリングがより簡単になり、新しいエクスペリエンスの構築に集中できます。

質問: Google Maps Platform には、非営利団体や教育機関を支援するプログラムはありますか?

回答: はい。非営利団体や教育機関向けの Google Maps Platform クレジット プログラムを用意しています。資格要件や申し込み方法の詳細については、公共プログラムのウェブサイトをご覧ください。

Q: サービスが「レガシー」に指定されている場合、それはどのような意味ですか?

回答: 2025 年 3 月 1 日、Places API、Directions API、Distance Matrix API の 3 つのサービスを「レガシー」と指定しました。このようなレガシー サービスでは新機能の開発は行われず、自動ボリューム ディスカウントが適用されるのは、月間の課金対象イベント数が 10 万件を超える場合のみとなります3。現在これらのサービスをご利用中のお客様は引き続きご利用いただけますが、サポートの終了となる場合は、非推奨期間の開始に先立ち、十分な期間をおいて通知します(通常、非推奨期間は約 12 か月です)。ただし、これらのサービスには、機能強化、品質向上、ボリューム ディスカウントの拡大を図った新しいバージョンが用意されています。ぜひ新しいサービスに移行して、最新アップデートのメリットをご享受ください。新しいサービスや移行に関する詳細なガイダンスについては、レガシー プロダクトと機能のページでご確認いただけます。

回答: これらのアップデートが、より大規模な直接契約を結んでいる企業のお客様に与える影響を教えてください。

回答: 企業のお客様でオフラインのボリューム ディスカウントをご利用の場合、既存の契約内容の変更はありません。ご不明な点がある場合は、営業担当者までお問い合わせください。

仕組みを詳しく知りたい方は、料金計算ツールをお試しになるか、よくある質問をご覧ください。インドの Google Maps Platform のお客様に固有のアップデート内容については、こちらで説明しています。

1 無料枠とは、無料で毎月利用できる呼び出し数のことです。

2 Essentials Map Tiles API では、SKU ごとに 1 か月あたり 最大 10 万回の呼び出しを無料で利用できます。

3 Google Maps Platform と交渉した契約を結んでいるデベロッパーのお客様の場合は、契約期間が終了するまでこの契約の条件が適用されます。すぐに変更されるのは、1 か月あたりの無料枠のしきい値のみです。

ーGoogle Maps Platform、プロダクト管理担当シニア ディレクター Tina Weyand

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