地域に特化したコンテキストでナビゲーション エクスペリエンスを向上
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 8 月 23 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
「時は金なり」とは、サービスを提供する側にも、利用する側にも当てはまる金言です。顧客を長く待たせたり到着予定時刻に間に合わなかったりすることは、配達の成功とリピーターの獲得に大きく響きます。Google は、この 1 年間、モビリティ サービスに大きな投資を行ってきました。これは、オンデマンド、そしてラスト ワンマイルで確実な配車や配達をよりシームレスにする、ドライバーにとってもエンドユーザーにとっても有益なサービスです。
ドライバーや宅配業者は、さらに詳しく、新しくなったベースマップで地域に特化した最新データを活用できるようになりました。Navigation SDK を Android または iOS アプリに統合することで、ルート沿いの信号や一時停止の標識がアプリに表示され、カメラやズーム機能をより柔軟に制御できるようになりました。これらを組み合わせることにより、ナビゲーション エクスペリエンスを大きく改善し、配達ミスを減らして平均配送時間を短縮できました。
建物のコンテキストを充実させてラスト ワンマイルのミスを最小に
私たちは普段、移動するとき、建物や近所のお店、地域の名所などを手掛かりにして目的地にたどり着きます。目的地に近づいたラスト ワンマイルの移動や、乗客を迎えに行き注文の品を正確の届る必要のあるドライバーにとって、特に目印が重要になります。配達地点を正確に確認できれば即応性が著しく向上します。これを実現するため、Google は、目的地の建物をハイライト表示できるように改善しました。建物の並びや番地がターンバイターンのガイダンスで表示され、ラスト ワンマイルでのミスや配達ミスを最小限に減らすことができます。さらに、配送業者のために目的地の建物をハイライトできる機能を追加することにより、荷物の引き取りや配達の確実性向上を目指します。
DoorDash、ドライバーの時間を節約して顧客満足度を維持
テクノロジーと物流を融合させた企業 DoorDash は、同社の宅配サービスに Google のOn-demand Rides and Delivery Solution の活用を開始しました。Google は DoorDash のプロダクトおよびデータ サイエンス チームと連携して、配送業界特有の課題を特定しました。
最大の課題の一つとして特定されたのは、ドライバーが顧客の所在地へ向かう過程の最後の部分である到着直前に多くの時間と労力を費やしている点です。配送時間全体を短縮し、配達ミスを低減するために、Google Maps Platform チームは On-demand Rides and Delivery Solution の以下の機能を改善しました。
建物の並びと番地を地図に表示して、ドライバーの目的地到着に必要となる情報群を充実
道路中心線に沿わせる Snap-to-Road 処理のロジックを改良して位置情報の精度を高め、到着通知機能を改善
ズーム機能とカメラ制御をカスタマイズすることでナビゲーション中の移行を円滑にして中断をなくし、地図の詳細度と位置と関連した情報量の制御を強化
Google Maps Platform は DoorDash のビジネスに不可欠です。私たちのビジネスは、毎分毎秒が勝負です。配送において最も時間と経費がかかる要因の一つに、お客様への品物の受け渡しがあります。Google Maps Platform チームと密に連携して、こうした時間を削減する方法を特定し、ドライバーはより多くの配送物を配達できるようになりました。この新しい機能によって、注文あたりの配送時間が著しく改善しました。これは、年間 200 万時間の削減につながります。
DoorDash、プロダクト シニア ディレクター, Kevin Fu 氏
配車サービスや宅配サービスの運営は、当事者がすべて移動中であるという点で特殊です。消費者、乗客、ドライバーがそれぞれの移動や注文における変革を必要としています。Google Maps Platform は最新の交通情報を提供することで、ドライバーのシームレスなナビゲーションを支援します。Google のオンデマンド配車および配達ソリューションを利用している企業は、時間の削減とカスタマー エクスペリエンスの向上、ひいては、さらなる価値の創造に成功しています。Google は、消費者と宅配業者のためにナビゲーションや到着のエクスペリエンスを革新し続けてまいります。こちらのウェブサイトで更新情報をご確認ください。
- カスタマー エンジニアリング グローバルマネージャー Hendrik van Wyk
- プロダクト マネージャー Mohit Moondra