映画『Here』からアイデアを得て、自分だけの「Here」を見つけよう
Nina Thatcher
Head of Product Marketing, Google Maps Platform
※この投稿は米国時間 2024 年 10 月 14 日に、Google Maps Platform blog に投稿されたものの抄訳です。
時代を問わず、誰もが自分の家に対して、その人にしかない唯一無二のつながりを持っています。そこは、数多くの愛や喪失、笑い、そして人生最大の瞬間が起こる場所なのです。トム・ハンクスとロビン・ライト主演、ロバート・ゼメキス監督の新作『Here』では、こうした普遍的なテーマが描かれています。リチャード・マグワイアも高く評価したグラフィック ノベルを原作とする『Here』。何世代にもわたる多くの家族と、彼らが暮らした唯一無二の場所を題材に、壮大でありながら親密な関係を描く物語です。
ところで、この映画を観る人が、その世界を実際に体験できるとしたらどうでしょう?ソニー・ピクチャーズは映画『Here』の公開を前に、カスタマイズされた没入型マップ体験を通して自分だけの「Here」を探検できるインタラクティブな体験を制作しました。Google Maps Platform を使用したこのキャンペーンでは、自分の生活と結びつきのある現実の場所とインタラクティブにやり取りし、没入型のマップ上でこの映画のテーマとのつながりを楽しむことができます。
現在の住所や幼少期の住所を入力して体験を開始する
このサイトでは、大切な思い出や場所とのつながりを深めるだけでなく、友人や家族に個別の招待状を送って、映画館で『Here』をグループ鑑賞することもできます。また、自分だけの「Here」をデザインしたオリジナルのポストカードをダウンロードでき、ソーシャル メディアで共有したり、鑑賞用に保存したりすることもできます。
今この場にオーディエンスを集める
Google マップを活用した体験を通じて、人や場所、コミュニティの間で有意義なつながりを深めることができます。それは、徹底した位置情報やカスタマイズ機能、3D タイル、プラットフォームを越えたアクセス性、信頼性と拡張性に優れたインフラストラクチャによって可能になる、位置情報を中心とした親密で心に響くパーソナライズされた体験です。
この体験を提供するサイトは一般的な React.js フレームワークを使って制作されており、それによってインタラクティブなユーザー エクスペリエンスを扱うのに適した、柔軟でスケーラブルなモジュール化されたアーキテクチャを実現しています。また、位置情報に基づくパーソナライゼーションと双方向性でサイトの魅力を高めるために、この体験には次のような Google Maps Platform 製品も統合されています。
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Map Tiles API の Photorealistic 3D Tiles: Map Tiles API の Photorealistic 3D Tiles は、マップ インターフェースの視覚的な魅力を高めるとともに、没入感もいっそう高めます。真に迫る Google の高解像度 3D 画像は、デジタル マッピングと現実世界のギャップを埋めるのに役立ち、より現実味のある視覚的にも魅力な体験を生み出します。
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Maps JavaScript API のストリートビューサービス: 自宅や、この映画を鑑賞したいお気に入りの映画館など、特定の場所の 360 度静止画像を表示します。そうしたパノラマ画像をサイトに直接埋め込むことで、特定の場所に対する感覚や、提供される体験への個人的なつながりを高めることができます。
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Maps JavaScript API の Place Autocomplete: 検索フィールドに入力された場所を自動で提案することで、入力効率を向上させるオートコンプリート機能です。これにより、ユーザー ジャーニーにおけるストレスが減り、場所を検索したり、パーソナライズした体験を作成したりする際の操作がスムーズになります。
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Geocoding API: 実際の住所を地理座標 (緯度と経度) に変換する Geocoding API は、地図上に場所をプロットしたり、ユーザーが投稿したデータを実在する場所にリンクしたりするのに不可欠な機能です。こうした機能を活用することで、ユーザーの場所をキャンペーン内の歴史的背景や物語的背景に結びつけるなど、その場所に特化した体験を提供できます。
以上を組み合わせたマップ アプローチによって、鑑賞体験は共有できる内省的なイベントに変わり、映画を観る人が、その物語やテーマを自分自身の生活や住んでいるコミュニティの歴史と結びつけられるようになります。自分の身の回りの環境を物語の一部にすることで、体験者それぞれの個人的な「Here」の意義に命が吹き込まれるのです。
個人的な物語を、共有できる経験に結びつける
この体験を通じて私たちが望むことは、『Here』で描かれているような家庭、家族、愛というテーマが人々の心に届くことです。Google Maps Platform は、没入感のあるパーソナライズされた体験を生み出す、パワフルで柔軟な方法を提供することでその実現に貢献しています。インタラクティブなジャーニーの実現や、距離を超えたソーシャル コラボレーション、映画のプレミア上映でのタイアップなど、Google Maps Platform は技術的かつ創造的なキャンバスを用意することで、現代ならではの独創的なキャンペーンを盛り上げます。
ミラマックスの『Here』は、2024 年 11 月 1 日にソニー・ピクチャーズ/トライスター ピクチャーズより米国の映画館で公開されます。
Google Maps Platform を使用した、独自の没入型ブランド体験の作成についてはこちらで詳しくご紹介しています。
- Google Maps Platform マーケティング責任者 、Nina Thatcher