Google Cloud Monitoring の稼働時間チェックが Google Cloud モバイルアプリでトラッキング可能に
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2023 年 3 月 1 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
このたび、Google Cloud Monitoring の稼働時間チェックが Google Cloud モバイルアプリで利用可能になったことをお知らせいたします。
Cloud Monitoring の稼働時間チェック機能は、お客様提供の URL でのアプリケーションの可用性とパフォーマンスをモニタリングできる、シンプルかつ高機能なオブザーバビリティ ツールです。稼働時間チェックの主な目的は、リソースの可用性を継続的にトラッキングすることです。基本的にはシステムの状況確認ですが、発生が予測される問題の早期発見につながることもよくあります。稼働時間チェックを使用することで、アプリケーションで予測される可用性とレイテンシの問題を未然に検出し、サービスの停止がユーザーにおよぼす時間の短縮とその深刻度の軽減ができます。稼働時間チェックは、アプリケーションからのレスポンス コードが想定どおりかどうかを検証でき、またさまざまなリージョンからのサービスのレイテンシも検証できます。さらに、稼働時間チェックによって、SLA と SLO に詳細情報を提供し、サービスの健全性を経時的にトラッキングできます。Google の SRE では、稼働時間チェックを日常業務の重要な部分として使用しています。
稼働時間チェックの役割の重要性を踏まえ、これらのチェックをトラッキングする機能を Google Cloud モバイルアプリに追加することについてフィードバックを皆様からご提供いただきました。今回のリリースにより、SRE のオペレーターや管理者の方々が、この機能を利用できるようになり、Cloud リソース(App Engine、Compute、Databases、Storage)に簡単にアクセスできることに加え、IAM を使用した権限の管理、ログ、インシデント、エラー、課金の確認を行えるようになります。
稼働時間チェックには、iOS または Android デバイスの Google Cloud モバイルアプリで [オペレーション] タブをタップするだけでアクセスできます。
[稼働時間チェック] に移動すると、公開の稼働時間チェックを作成するのドキュメントを使用して以前に追加したすべてのサービスのリストが表示されます。
リストはステータス別に並べ替えられ、失敗したチェックがすべて一番上に表示されます。画面の右上にある [フィルタ] オプションを使用すると、簡単にステータスでフィルタすることができます。
稼働時間チェックのいずれかをタップすると [詳細] 画面が表示されます。
この画面には、アプリケーションの稼働時間、レイテンシ、リージョンごとのステータス(複数の Cloud リージョンからアプリケーションをモニタリングしている場合)、プレビュー用のグラフが表示されます。[合格したチェック] グラフには、過去 1 時間から最大 6 週間の間に合格したチェックの数が表示されます。この間隔は、グラフの上にあるスケールを使用して簡単に変更できます。
ページを下にスクロールすると、さらにデータが表示されます。画面の下部には、この稼働時間チェックの構成の詳細が表示されるため、上のデータに対する設定を確認できます。
この新しい稼働時間チェック機能が日々の業務のお役に立てば幸いです。新しい稼働時間チェックを作成するには、公開の稼働時間チェックを作成するをご覧ください。
Google は、外出先で Google Cloud リソースをモニタリングおよび管理するためのツールとして Google Cloud アプリをご利用いただけるように取り組んでいます。
稼働時間チェックの料金については、Cloud Monitoring の料金概要をご覧ください。
この新機能は、現在ご利用中のすべてのお客様にご利用いただけます。フィードバックがございましたら、ぜひお知らせください。アプリの [フィードバックを送信] ボタンをクリックするだけでフィードバックを送信できます。アプリをお持ちでない場合は、ぜひ Google Play または Apple App Store からアプリをダウンロードしてください。
- Google Cloud アプリ担当プロダクト マネージャー Kamil Brzezinski