Apricot の発表: シンガポールと日本を結ぶ新しい海底ケーブル
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2021 年 8 月 16 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
国際的なインターネット トラフィックの 98% は海底ケーブルによって世界中に伝送されていることをご存じですか。仕事、娯楽、連絡においてデジタル化がますます進む中で、信頼性の高い接続はかつてないほど重要になっています。
本日は、シンガポール、日本、グアム、フィリピン、台湾、そしてインドネシアを結ぶ新しい海底ケーブル「Apricot」を発表いたします。Apricot は 2024 年の稼働開始を予定しています。
Google は今年すでに、米国、シンガポール、グアム、そしてインドネシアを接続する Echo 海底ケーブルも発表しています。Echo ケーブルと Apricot ケーブルは相補関係にある海底システムです。これにより、南アジアを通る独自ルートなど、アジア内外を結ぶ複数経路によるメリットがもたらされ、Google Cloud やデジタル サービスの耐障害性が大幅に高まります。この 2 つのケーブルにより、アジアのビジネスやスタートアップは、東南アジア、北アジア、米国間でこれまでよりレイテンシが低く、帯域幅が広く、耐障害性の高い接続を利用できるようになります。
こうしたネットワークへの投資は、地域の経済活動に多大な影響を及ぼしてきました。たとえば、Analysys Mason が実施した 2010 年から 2019 年までの Google の APAC ネットワーク インフラストラクチャに関する調査によると、ネットワークへの投資により、APAC 地域の合計 GDP が 4,300 億米ドル増加し、110 万もの職が新たに生み出されました。
Apricot は、Google の Curie、Dunant、Equiano、Firmina、Grace Hopper などの海底ケーブルと、JGA、INDIGO、Havfrue などの共同ケーブルからなるグローバル ネットワークに加わります。世界中の 27 のクラウド リージョンと 82 のゾーンに加え、Google は計 18 の海底ケーブルに投資しています。Google Cloud のネットワークとインフラストラクチャについて詳しくは、こちらをご覧ください。
-通信業のための Google Cloud Global Networking 担当バイス プレジデント兼責任者、テクノロジーおよび戦略担当責任者 Bikash Koley