コンテンツに移動
インフラストラクチャ

Synopsys、半導体設計者による Google Cloud 上でのチップの設計と開発の加速を支援

2022年10月4日
https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/AIML_VbefCPO.max-2600x2600.jpg
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 9 月 29 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Google Cloud は Synopsys Inc と連携して、半導体企業がクラウドでの電子設計自動化(EDA)のイノベーションを推進し、製品化までの時間を短縮し、半導体製品のライフサイクル全体でコストを削減できるよう支援しています。Synopsys は、集積回路、つまり半導体チップの設計と検証に使用される EDA テクノロジーの業界最大級のプロバイダです。Synopsys のテクノロジーを Google Cloud に導入することで、お客様はスケーラブルなクラウド バースト機能や補完的なライセンス モデルを活用して、Synopsys の EDA ツールを迅速にデプロイし、スケーリングすることができます。半導体企業は、チップの設計と生産を大幅に加速し、設計者の生産性を向上させ、電力性能領域の最適化におけるイノベーションを促進できます。

Google Cloud Platform は、今日の半導体チップ設計者が使用するようなハイ パフォーマンス コンピューティング ワークロードを実現し、極めて高速な結果を提供し、プロトタイピングを数年から数か月に短縮しました。Google Cloud の HPC サービスは、科学研究から、自律走行車のテストやシミュレーションに至るまで、さまざまな業界でスケーラビリティに優れたソリューションを提供してきました。

EDA ソフトウェアは、クラウドのハイ パフォーマンス コンピューティング キャパシティを大量に消費します。Google Cloud 上の Synopsys Cloud Bring-Your-Own-Cloud(BYOC)ソリューションがリリースされたため、チップ設計者は柔軟な FlexEDA 従量課金モデルで Synopsys の主要な EDA ツールを使用して Google Cloud インフラストラクチャをスケールし、時間単位または分単位で利用可能なオンデマンドで EDA ソフトウェアのライセンスに無制限にアクセスできるようになりました。

Google Cloud 上の Synopsys Cloud BYOC のデプロイ アーキテクチャは、自動スケーリングとマルチゾーン デプロイに Google Cloud リージョン MIG(マネージド インスタンス グループ)を使用する独自のクラウド測定サービスによって実現されています。これにより、サービスをスケールアップしてお客様のワークロードの需要に合わせたり、スケールダウンしてコストを最適化したりすることができます。Synopsys Cloud で使用される Secret は Google Secret Manager に安全に保管され、使用状況データは Google Cloud の鍵管理により暗号化されるため、安全性の高い設計環境をお客様に提供することができます。

Synopsys Cloud はさらに、Google Cloud の Ops エージェントとオペレーション スイートのダッシュボードを使用して、指標データ、アラート ポリシー、ログエントリを表示し、詳細な分析を可視化するため、お客様はチップ設計プロジェクトのライフサイクル管理に関する意思決定をより的確に行うことができます。Synopsys Cloud BYOC ソリューションは、Google Cloud 上で数千個のコアにスケールアウトする EDA ワークロードで検証され、検証時には Google Filestore ネットワーク ファイル ストレージを使用して最高のスループット パフォーマンスを実現しました。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/synopsys_cloud.max-600x600.jpg

Synopsys の Synopsys Cloud プロダクト マネジメント責任者である Vikram Bhatia 氏は次のように述べています。「Google Cloud 上の Synopsys Cloud BYOC ソリューションをリリースしたことで、私たちは未来のチップを設計する半導体業界の共通のお客様に、革新的な設計方法をもたらしています。Google Cloud は、クラウドにおける半導体のイノベーションの波をリードしてきました。当社は、こういったイノベーションを活用するアーリー アドプターとして、クラウド上で独自の EDA サービスを提供できることをうれしく思っています」。お客様は synopsys.com/cloud で登録することにより、Google Cloud 上の Synopsys Cloud BYOC 環境の全機能を無料で評価できます。

Google Cloud 製造 / 輸送担当、産業ディレクター、Simon Floyd は次のように述べています。「Synopsys Cloud BYOC ソリューションを、GCP 独自の AI、セキュリティ、共有ストレージのプラットフォーム サービスと組み合わせることで、世界の飽くなきニーズに応える次世代チップを生み出す半導体設計者にとって魅力的なパッケージとなります。」

無料の Google Cloud クレジットを含め、Google Cloud には使用を開始するために必要なものがすべて用意されています。Google Cloud 上の半導体について詳しくは、こちらをクリックしてください。


- カスタマー エンジニア リード Jyotsna Repaka
- ソリューション アーキテクト Mark Mims
投稿先