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インフラ モダナイゼーション

Google Cloud へのデータディスクの移行を適切かつ簡単に行う方法

2023年11月10日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 11 月 1 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

データディスクの移行は、1 台のストレージ デバイスから別のデバイスにデータを移行するプロセスです。その際には、物理デバイス間や仮想マシン間のデータ移動、あるいはオンプレミス ソリューションからクラウドベース プラットフォームへの移行が必要となります。データディスク移行時の最終的な目標は、データの整合性、セキュリティ、アクセシビリティを損なうことなく、シームレスに移行を行うことです。このブログ投稿では、Google Cloud の移行センターに組み込まれている Migrate to Virtual Machines を使用して、データディスクを迅速かつ簡単に Google Cloud に移行する手順を示します。

データディスクの移行が重要である理由

  1. 新しい OS へのアップグレード: サポート対象外のオペレーティング システムは、正式アップデート、セキュリティ パッチ、テクニカル サポートが利用できないため、大きな脅威をもたらします。その結果、システムでは、サイバー脅威、互換性の問題、規制へのコンプライアンス違反が生じやすくなると同時に、イノベーションや機能性が阻まれます。

ディスクを移行すると、サポート対象外の古いオペレーティング システムからサポート対象の新しいオペレーティング システムにデータが移されます。

  1. モダナイゼーション: 技術の進歩に伴い、古いストレージ デバイスがボトルネックとなり、パフォーマンスや容量が制限される場合があります。データディスクを移行すると、より新しく効率の高いハードウェアを利用できるようになります。
  2. データ保護: ストレージ デバイスが老朽化すると、障害やデータ損失が発生しやすくなります。データを新しいプラットフォームに移行することで、こうしたリスクを軽減し、安全性を確保できます。
  3. パフォーマンス向上: 新しいストレージ テクノロジーは、一般に読み取り / 書き込み速度が高いため、システムのパフォーマンス向上、アプリケーションのアクセス時間の短縮につながります。
  4. スケーラビリティ: データディスクの移行により、ストレージ インフラストラクチャのスケーラビリティが向上するため、データの需要が高まっても、効率性を損なうことなく対応できます。

Google Cloud のディスク移行

Google Cloud は、移行センター内に Migrate to Virtual Machines を直接統合することで、ディスク移行の負担を軽減しています。この強力で効果的なディスク移行手段は、クラウド移行テクノロジーの機能を活用して、クラウド環境との互換性に関係なく、OS ディスクやデータディスクをシームレスに移行します。オペレーティング システムのアップデートや、ハードウェアの強化といった課題に直面している場合は、これが究極のソリューションとなります。

Migrate to Virtual Machines は、柔軟性やオープン性といった Google Cloud の特徴を引き継ぎ、VMware やその他のクラウド サービス プロバイダを含め、多くの移行元との接続が可能です。たとえば、大量の仮想マシンを管理し、そのうち一部は従来の Linux ディストリビューションか、昔の Windows バージョン(Windows 2003、2008、2012 など)で実行されているとします。このような場合に、Migrate to Virtual Machines のディスク移行機能が役立ちます。ソース ワークロードのディスクを選択して移行してから、サポート対象のオペレーティング システムに接続することで、結果的にワークロード インフラストラクチャのモダナイゼーションが実現します。

仕組み

ディスク移行プロセスの各ステージを以下に示します。

最初に、ディスクを移行したい VM をオンボーディングします。

以下の例では、ローカルの VMware Datacenter でホストされている VM が 1 台あります。これを選択し、GCP 移行サービスにオンボーディングします。

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その後、レプリケーションを開始できます。

VM が移行サービスにオンボーディングされたら、ソース VM のディスクから、Google Cloud 上の Persistent Disk ボリュームへ、ディスクのレプリケーションをすぐに開始できます。データのレプリケーションは、最終的なカットオーバーまで、あるいは移行を削除するまで、バックグラウンドで継続的に進行するプロセスです。

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Monitoring を利用することもできます。

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詳細情報については、VM をクリックして、ディスク レプリケーション ステータスの詳細表示、処理完了までの予想時間、ディスク移行に関するその他の情報にアクセスできます。

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レプリケーションの進行中に、先にディスクのターゲットの詳細設定で、ホスティング プロジェクト(リージョンとゾーン)、ディスクタイプなど、移行後のディスクの設定を行うことができます。

これにより、時間を節約し、カットオーバー日が近づいたときに慌てずに済みます。

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レプリケーション サイクルを調整し、段階的な変更の蓄積データのピークと同期させることもできます。

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まとめ

Migrate to Virtual Machines のディスク移行機能は、任意のソース VM から Google Cloud のディスク ストレージにコンピューティング ディスクをスムーズに移行できる新しい機能です。この機能は Migrate to Virtual Machines のシームレスでエージェントレスの移行機能を活用するので、ソース ワークロードが中断されることはありません。また、定期的なレプリケーション サイクルや、迅速なカットオーバーなどのメリットもあります。

この機能は移行の精度を個々のディスクまで拡張するため、ワークロードを別のオペレーティング システムに簡単に移行する、データストア全体を新しいプラットフォームに移行するといった革新的な活用方法が可能です。

準備できたら、移行センターにアクセスし、Google Cloud の移行とモダナイゼーションの一元化されたエンドツーエンド ハブをご確認ください。ここに Migrate to Virtual Machines が含まれます。まだご検討中の場合は、移行センターに関するこの 3 分間の動画をご覧になるか、IT 環境に関する無料の調査と評価を Google Cloud に申し込み、IT 環境の状況や適切な移行方法をご確認ください。

- Cloud 移行担当テクニカル リード Alon Pildus

- Google Cloud、Cloud Migration チーム所属 Tom Nikl

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