Assured Workloads の最新情報: 日本リージョン、移行分析機能
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2023 年 11 月 17 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Google Cloud のソリューションである Assured Workloads を使用すると、Google Cloud の多くのグローバル リージョンで規制対象のワークロードを実行でき、分離リージョンや分離インフラストラクチャを部門ごとに用意する必要がなくなります。そのため、クラウドのイノベーションとセキュリティ機能について妥協することなく、セキュリティとコンプライアンスの要件に対応することができます。
このたび、関連するグローバルな規制要件に対するコンプライアンスをより簡単に実現、維持できるよう、Assured Workloads で以下が一般提供開始となりました。
- 日本リージョン: Assured Workloads の提供地域が拡大されました。
- 新しい分析ツール(Google Cloud のすべてのお客様が利用可能): リソースを Assured Workloads に移行する前に対処する必要のあるポリシー違反の可能性を特定できます。
Assured Workloads の日本リージョンの一般提供を開始
Google は、お客様が選択したクラウド リージョンで、規制対象のワークロードに対して地域のポリシーと必要な制御を簡単に構成できるよう努めています。地域固有のコンプライアンス サービスを提供するという取り組みを続けるなかで、このたび、Assured Workloads の日本リージョンが一般提供開始となりました。Assured Workloads の日本リージョンは、日本の 2 つのクラウド リージョン(東京(asia-northeast1)と大阪(asia-northeast2))におけるデータ所在地の高度な機能、すべてのサポート対象サービスに対するアクセスの透明性と承認、対象リージョンに保存されたすべての顧客データの強固な暗号化制御を提供します。
この新サービスの詳細については、Google Cloud Next Tokyo '23 の Assured Workloads セッションをご覧ください。
移行前にコンプライアンス違反の可能性を容易に特定
規制対象クラウドのお客様は、既存のクラウド プロジェクトを Assured Workloads 環境に移行する前に、コンプライアンス要件に違反していないことを確認する必要があります。このようなお客様向けに、新しい移行分析機能がご利用いただけるようになりました。たとえば、FedRAMP High 用に構成された Assured Workloads フォルダに移行するプロジェクトがある場合、プロジェクトを移行する前に、潜在的なコンプライアンス違反に事前に対処することができます。
移行分析は Analyze Workload Move API を通じてご利用いただけます。この API は、プロジェクト内のリソースに適用された制御と、Assured Workloads がサポートするコンプライアンス プログラムを比較し、サポートされていないプロダクト、組織のポリシーの違い、データ所在地の要件に違反しているリソースを明らかにする分析結果レポートを生成します。これらの分析結果は、プロジェクトを規制境界内に移行する前にコンプライアンス違反を事前に解決し、時間と費用を節約するのに役立ちます。
この新機能は以下の通りです。
- 新しい Assured Workloads 規制コンプライアンス プログラムへのプロジェクトの移動、またはコンプライアンス プログラム間での既存の Assured Workloads プロジェクトの移動に関する分析を提供する。
- リソースレベルの分析とプロジェクトレベルの分析に対応し、プロジェクト内のどのリソースがどの制御に抵触しているかを正確にユーザーに知らせる。
- リソース ロケーション分析によって、許可されていない場所にあるリソースがソース プロジェクトに含まれているかどうかを特定する。


Analyze Workload Move API のサンプル リクエストとレスポンス
移行分析の詳細と開始方法については、こちらのガイドをご覧ください。
Assured Workloads の使用を開始する方法
Google Cloud のお客様は、Assured Workloads の無料トライアルを開始して、これらの新しい制御と機能をテストできます。Assured Workloads の詳細については、以下のリソースをご覧ください。
-Google Cloud、プロダクト マネージャー Collin Frierson
-Google Cloud、プロダクト マネージャー Jatin Bhatia



