コンテンツに移動
セキュリティ & アイデンティティ

新たなエンドポイントのセキュリティを確保: Chrome Enterprise Premium の最新のイノベーションをご紹介

2024年11月1日
Tanisha Rai

Product Manager, Google Cloud Security

Google Cloud Summit Series

Discover the latest in AI, Security, Workspace, App Dev, & more.

Register

※この投稿は米国時間 2024 年 10 月 17 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

進化する現代の職場環境の中心にはブラウザがあります。従業員はここで重要なアプリケーションにアクセスし、機密データを処理し、同僚との共同作業を行っています。このため、ブラウザのセキュリティ確保が不可欠となっています。

Chrome Enterprise は、最も信頼できる企業向けブラウザです。このたび、セキュリティ、脅威の検出、ユーザビリティをさらに強化する Chrome Enterprise Premium 向けの新機能が導入されました。各機能について詳しく見ていきましょう。

透かしによるデータ損失防止の向上

透かし機能の一般提供が開始されました。機密性の高いウェブページにカスタマイズ可能な半透明の透かしを重ねることで、データ漏洩を防止できます。データ損失防止(DLP)ルールをトリガーするページにユーザーがアクセスすると透かしが表示されるため、そのコンテンツが機密情報であることが明確にわかります。

このように視覚的に注意を促すことで、セキュリティに対する意識が高まり、許可されていない共有を回避できます。たとえば、財務や製品設計に関する機密データを含むウェブページに透かしを表示するように設定するとよいでしょう。

透かしによって保護の層が厚くなり、ユーザーは自分が表示している情報が保護対象であり、自由に共有すべきではないことを明確に認識できます。透かしの設定方法についてはこちらをご覧ください。

URL フィルタリングによる脅威検出の進化

URL フィルタリングは、安全な企業向けブラウザに不可欠な機能です。Chrome Enterprise Premium で、URL フィルタリングの監査専用モードを利用できるようになりました(オプション)。これにより、管理者はフィルタ内のサイトへのアクセスをブロックすることなく、管理対象の企業ブラウザとユーザー プロファイルのアクティビティをモニタリングできます。監査専用モードでは、リスクの高いユーザーの行動とセキュリティ上の脅威に関する貴重な分析情報を入手できます。企業はこのモードを利用して、URL フィルタリング ポリシーの改良、悪質なサイトのブロック、安全なブラウザ操作に関する従業員への情報提供を行えます。

Chrome セキュリティ インサイトによるセキュリティ管理の簡素化

Chrome セキュリティ インサイトは、Chrome Enterprise Core をご利用のお客様のセキュリティ モニタリングを簡素化し、潜在的な脅威に関する分析情報を提供します。管理者は、クリック数回で次の操作を行えます。

  • Chrome Enterprise Connectors とセキュリティ イベント ロギングを自動的に有効にする

  • 50 個の共通 DLP 検出項目を有効化し、機密データの転送がないかスキャンする

  • 高リスクのアクティビティに関与しているユーザー、ドメイン、データタイプに関する示唆に富んだレポートを生成する

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/1_Chrome_Security_Insights_overview_in_the.max-1900x1900.png

管理コンソールの Chrome セキュリティ インサイトの概要。

Chrome セキュリティ インサイトにより、DLP ルールの設定と管理に必要な手間が減少するため、管理者は潜在的なインサイダー リスクやデータの引き出しイベントをより短時間で特定し、対処できるようになります。このセキュリティの先を見据えたアプローチを採用する組織は、常に脅威の先手を打ち、潜在的な侵害の影響を最小限に抑えることができます。

Chrome セキュリティ インサイトは、セキュリティ管理を簡素化することで、高いレベルの保護を維持しながら他の重要なタスクに注力できるよう IT チームを支援します。この機能は現在プレビュー版です。Chrome Enterprise Core をご利用のお客様は、Google 管理コンソールのホームページで直接この機能を簡単に有効にできます。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/2_Chrome_Security_Insights_reporting_on_se.max-2100x2100.png

機密データの転送について報告する Chrome セキュリティ インサイト。

次のステップ

Chrome Enterprise Premium は、従量課金制でご提供しています。この柔軟な料金モデルでは、実際の使用量のみが課金の対象となります。費用対効果が高く、長期契約を結ばなくても Chrome Enterprise Premium の高度なセキュリティ機能をご利用いただけます。

Google Cloud コンソールからセルフサービス方式で Chrome Enterprise Premium を有効化できます。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/3_Control_your_cybersecurity_costs_with_pa.max-2200x2200.png

従量課金制モデルでサイバーセキュリティ費用を抑制。

また、Chrome Enterprise Premium のリスクフリーな 60 日間無料トライアルで、高度なセキュリティ機能を直接ご体験いただくこともできます。トライアル終了後は従量課金制にスムーズに移行できるため、利用範囲を調整し、必要な機能だけを課金対象とすることができます。

Chrome Enterprise Premium の無料トライアルを設定し、Chrome セキュリティ インサイトを有効にする方法について詳しくはこちらをご覧ください。

-Google Cloud Security、プロダクト マネージャー Tanisha Rai
投稿先