Google Cloud Platform

人気トピックで振り返る 2018 年の GCP

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※この投稿は米国時間 2018 年 12 月 12 日に Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

私たち Google Cloud にとって今年は忙しい 1 年でした。そこでこの記事では、新年を前に、2018 年における Google Cloud のトピックをすばやくチェックできるようにまとめてみました。2019 年に向けた活動のヒントになれば幸いです。Google Cloud Platform(GCP)ブログで最も読まれたトピックを選び、クラウドの主要分野別に整理してあります。

ビジネスに適したクラウド インフラストラクチャの構築

クラウド インフラストラクチャの構築方法がさまざまに進化を続けています。Kubernetes のようなコンテナ ツールの人気が上昇し続け、私たちはサーバーレス コンピューティングの可能性について多くを学び始めました。

コンテナに関しては、コンテナの安全な分離を実現する gVisor サンドボックスが今年ニュースとなりました。これを使用すれば、より多様なワークロードを実行できるようになります。また、今年は Jib も登場しました。Java アプリケーションをコンテナ化できるこのオープンソース ツールのおかげで、使い慣れた Java ツールを使ってコンテナを作成できます。

Next '18 では Cloud Services Platform が発表されました。Cloud Services Platform は、すべての IT リソースを統一的な開発、管理、制御のフレームワークに統合し、クラウド サービスを組み合わせてオンプレミスと Google Cloud インフラストラクチャの両方でタスクを自動化します。

今年はプリエンプティブル VM に接続できる GPU もベータ リリースされ、より手ごろなコストで大規模な機械学習(ML)ワークロードを実行できるようになりました。加えて、TensorFlow で実装された ML ワークロードの高速化およびスケールアップのために、ハードウェア アクセラレータである Cloud TPU がリリースされました(その成熟化も進みました)。

インフラストラクチャ上でのクラウド アプリケーション開発

2018 年は、強固なクラウド基盤とともにクラウド アプリケーション開発も前進しました。

なかでも、Cloud Functions と Cloud Functions for Firebase におけるヘッドレス Chrome のサポートが注目を集めました。改良された Cloud Source Repositories についても高い評価をいただいています。このサービスは、Google のエンジニアが日々使っているのと同じコード検索インフラストラクチャに支えられています。

クラウドでできることが拡大

クラウド技術インフラストラクチャは今年、本格的に成熟化し始めました。強力なバックエンド ツールを必要とする ML のような新しいユース ケース向けのものは特にそうです。

BigQuery で利用可能になった Ethereum のデータセットが話題を呼びました。このデータセットは BigQuery での分析用に公開されています。また、Google Cloud は NASA の Frontier Development Lab とパートナーシップを結び、太陽系外惑星に存在する可能性がある大気のシミュレーションと分類に取り組みました。

PyTorch 1.0 Preview を含む VM イメージを GCP で作成できるようにしたというブログ記事も今年よく読まれました。この VM イメージにより、最新の PyTorch フレームワークを使用したディープ ラーニングの実験が簡単に行えます。DeepMind が開発したモデルをベースとする Google の高品質な音声生成技術についても、Cloud Text-to-Speech を使って、コールセンターの自動音声応答や IoT 機器のトーク バック機能、テキスト コンテンツの音声変換といった用途に利用できるようになりました。

クラウドが支えるエンターテインメントの世界も忘れてはなりません。新しいオープンソース プロジェクトである Agones についての記事も注目を集めました。Agones は、Kubernetes を使用してゲーム専用サーバーのホスティングとスケーリングを実現します。そしてこの Agones と同様に、Open Match も今年登場したオープンソース プロジェクトです。Open Match は、ゲーム開発者がマルチプレーヤー ゲームを作成する際に、独自のロジックを汎用的なマッチメーキング フレームワークに加えて使用することを可能にします。

未来のクラウド IT チームを構築

クラウド技術は IT インフラストラクチャを変えただけでなく、IT チームと IT プロセスも変えました。サイト信頼性エンジニアリング(SRE)のような概念が、IT プロセスの構築に関する新しい考え方をもたらします。

人気を博した SRE vs. DevOps のブログ記事は、SRE と DevOps の類似点と違いを詳しく紹介するとともに、SRE の可用性目標、リスクおよびエラー バジェット、トイル(手作業での運用に要する時間)バジェットなどについて解説しています。『Accelerate: State of DevOps 2018』という調査レポートの記事も、DevOps の専門家に対する調査結果を基に、参考になる知見を多数提供しています。

モダン クラウドの管理

未来志向の大きなアイデアに基づくプロジェクトが注目された中で、クラウド管理の重要な基本についての記事もアクセスの多さが際立ちました。

ユーザー アカウントや承認に関するベスト プラクティス ガイドは、GCP ユーザー アカウントの作成、管理、認証を行う人にとって有益な読み物でした。また、データベースが提供する外部整合性の記事も関心を集めました。この記事では、外部整合性がなぜ、どのように重要なのかを、特に Cloud Spanner に焦点を当てて解説しています。そのほか、今年は Titan Security Key が Google Store で発売されました。この FIDO セキュリティ キーに内蔵されたハードウェア チップは、強力な 2 段階認証を実現する Google 開発のファームウェアを搭載しています。

以上が 2018 年の人気トピックです。皆さんが次に作るものを楽しみにしています!

- By The Google Cloud blog team