コンテンツに移動
Google Cloud

Google Cloud と Arm Mbed OS で IoT デバイスの導入を加速

2021年2月25日
https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/cloudai_solutions_BZtx7do.max-2000x2000.jpg
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 2 月 12 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

IoT を成功させてスケールするには、IoT デバイスがキャプチャしたデータをクラウド サービスにシームレスに伝達する必要があります。そしてクラウド ベンダーが提供する追加のコンピューティング機能により、データを効率的に分析し、ビジネス価値を引き出すことができます。このブログでは、Mbed OS と Google Cloud IoT Core の組み合わせにより、開発者が IoT プロダクトを高速化するためのさまざまな機能やサービスにすばやく簡単にアクセスできるようにする方法についてご説明します。

Mbed OS: IoT 開発を簡素化

Mbed OS に対する Arm の主な目標は、ソフトウェア開発者向けの IoT デバイスの開発とデプロイメントを簡素化することです。Mbed OS は、さまざまなハードウェア プラットフォームで使用できる IoT 向けの完全なソフトウェア プラットフォーム OS を提供します。Arm には、完全に機能する IoT デバイスのプロトタイプをすばやく作成して開発するために、マイクロコントローラと簡単に統合できるソフトウェア ドライバを提供する、センサー ベンダーのアクティブなエコシステムがあります。昨年、Mbed OS は、Google IoT Cloud を含むあらゆるパブリック クラウドに接続する機能を発表しました。これにより、開発者は IoT デバイスを構築およびデプロイするための選択肢が増えました。

シームレスな開発エクスペリエンス

Arm の焦点は IoT のデバイス側にありますが、IoT ソリューションが付加価値を提供するには、クラウド サービスにアクセスしてそれを使用し、オンボード センサーを使用してデバイスでキャプチャされたデータの価値を引き出すことが必要です。Google IoT Cloud との統合により、Mbed OS ベースのデバイスは、Cloud IoT Core を介して Google Cloud に安全に接続してデータを取り込むことができます。Cloud IoT Core が受信したデータは、BigQuery、Dataflow、Bigtable、Looker などの人気の高いツールが付属する Google Cloud のデータ分析プラットフォームにシームレスに転送され、開発者やデータ サイエンティストは、大量のデータを効率的に分析、保存、可視化できます。こうしたサービスは Google Cloud によって管理されており、ワークロードの量に応じて簡単にスケールできます。インフラストラクチャを管理する必要がないため、開発時間を節約して、問題の解決と、ユーザーとビジネスに価値を提供する新しいソリューションの作成に集中できます。

Cloud IoT Core のデバイス管理機能により、制御メッセージと構成メッセージを IoT デバイスに push することも可能です。データ分析プロセスによるインサイトでデバイスを一元管理することで、IoT ソリューションをデータドリブンかつスマートにすることができます。

インテリジェント IoT

IoT デバイス開発を簡素化するための Arm とのコラボレーションに加えて、エンジニアリング チームは、AI アプリケーションを構築する開発者のサポートも最適化しています。

Google の TensorFlow Lite for Microcontrollers(TF-Lµ)と Arm のオープンソース CMSIS-NN ライブラリの組み合わせにより、開発者は追加の作業を行うことなく AI パフォーマンスを高速化できます。TF-Lµ フレームワークは、Arm Cortex-M プロセッサおよび Mbed 開発環境向けに最適化されています。Arm と TensorFlow チームは最近、ベンチマークが向上したことを発表し、TF-Lµ と CMSIS-NN を使用した人感センサーのサンプルで 4.9 倍のパフォーマンス向上を示しました。

強化されたパフォーマンスの詳細については、こちらをご覧ください。

将来的には、ほとんどの AI 処理がデバイス上で提供され、テクノロジーの効率性、信頼性、安全性が高まると期待しています。しかし、クラウドの接続性は引き続き重要です。予測の使用

例として、産業環境のメンテナンス マシンでは、デバイス上の機械学習モデルが異常を認識するようにトレーニングし、障害が差し迫っているときに通知するためにクラウド接続を使用します。

AI と IoT は、創造性の新たな波に引き起こす可能性があります。また Arm と Google Cloud の進行中のコラボレーションにより、開発者は将来のデバイスを簡単に革新できるようになります。

Mbed OS と Google IoT Cloud: 使ってみる

  • GitHub リポジトリ上でこの統合に使用される Cloud IoT Device SDK について学べます。

  • こちらの統合の例を確認し、Mbed OS ベースのデバイスをすばやく構成して Google サービスに接続します。

  • 2 月 10 日に行われた Mbed OS Tech Forum で、この統合について詳しい説明がなされました。こちらでエピソードをご視聴いただけます。

  • TensorFlow Lite for Microcontrollers と CMSIS-NN を使用した Arm マイクロコントローラの改善された推論についてご確認いただけます。

Google Cloud IoT Core の詳細をご覧ください。

-ARM Mbed OS 担当プロダクト マネージャー Andy Powers

-Cloud ソリューション アーキテクト Charlie Wangm

投稿先