Grafana 用の新しい Cloud Logging プラグインによるトラブルシューティングの改善

※この投稿は米国時間 2023 年 2 月 17 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

ログは、トラブルシューティングをどこから始めるかにかかわらず、問題解決プロセスにおける重要なリソースです。Google Cloud Logging のメリットの一つは、エコシステムを通じてオープンソース ソリューションを利用できることです。たとえば、Cloud Logging はログルーターを介してサードパーティのプロダクトと統合されるため、必要な場所でログを簡単に取得できます。

このたび、Cloud Logging ログを Grafana で利用するための新しいデータソース プラグインを発表いたします。これにより、Cloud Logging をデベロッパー エコシステムと統合する方法がさらに増えることになります。このプラグインを使用すると、ログを Cloud Logging に安全に保存することができ、Grafana Explore を使用してログを検索し、Grafana ダッシュボードに追加できるようになります。たとえば、Grafana を使用して GKE クラスタとアプリケーションをモニタリングしている場合、安全性、信頼性、スケーラビリティ、コンプライアンスに優れているストレージのメリットをすべて Cloud Logging で享受できるようになり、Grafana のツールを使用してより簡単にエラーログを掘り下げることができます。

仕組み

Cloud Logging プラグインは、Grafana のカタログでホストされている商用署名されたデータソース プラグインであり、すべての Grafana ユーザーが利用できます。このプラグインは他のデータソース プラグインと同じようにインストールして構成できます。また、このプラグインのコードはオープンソースであり、GitHub リポジトリで入手できます。Cloud Logging に保存されているログは、Cloud Logging API を使用して取得します。データソース内のログにアクセスする際は、同じ Google Cloud IAM 権限モデルが適用され、ログデータへのアクセスを適切に制御できます。

プラグインでできること

Cloud Logging プラグインをインストールして構成すると、Cloud Logging のログを Grafana Explore で使用したり、ログパネル ウィジェットを介してダッシュボードで使用したり、ディープリンクを使用して Cloud Logging で同じログを開いたりできるようになります。

Grafana Explore を使用する

ログ数と個々のログのヒストグラムが表示されます。

Cloud Logging でクエリを表示する必要がある場合は、[Cloud Logging で表示] をクリックすると、Logs Explorer が開き、クエリが表示されます。

Grafana ダッシュボードでログを表示する

ログパネルを使用して、Cloud Logging のログをダッシュボードに追加できます。ログパネルには、Grafana Explore と同じオプションが用意されており、ログのプロジェクトを選択したり、特定のログに一致するクエリを指定したりすることができます。

使ってみる

Cloud Logging において、信頼性、安全性、スケーラビリティに優れた方法でログにアクセスできることがトラブルシューティングのプロセスでいかに重要であるかを Google Cloud は理解しています。この新しいデータソース プラグインが、皆様のお役に立つことを楽しみにしています。すでにトラブルシューティング ツールの一部として Grafana を使用している場合は、今すぐこのデータソース プラグインを設定してご利用ください。