Cloud Next と Firebase Summit 2022 で発表された Firestore の新機能
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 11 月 2 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Firestore が開発者に高く評価されている理由は、アプリケーションをエンドツーエンドで構築できる速さにあります。Firestore では 400 万以上のデータベースが作成され、Firestore アプリケーションは Firebase Auth を使用する月間 10 億人以上のアクティブ エンドユーザーに利用されています。特にアプリが急成長しているとき、開発者には生産性やデベロッパー エクスペリエンスの向上に集中していただきたいというのが Google の思いです。そこで、デベロッパー エクスペリエンスの向上、成長のサポート、コストの削減を目的とするアップデートを Firestore に対して行いました。
COUNT 関数
COUNT() 関数のリリースにより、コスト効率に優れ、スケーラブルなカウント集計を行えます。この機能は、ユーザーの友人の数を数えたり、コレクション内のドキュメント数を特定したりするようなユースケースをサポートします。
詳細については、Firestore のコスト効率を COUNT() で強化のブログ投稿をご覧ください。
クエリビルダーと表形式
クエリビルダーのリリースにより、Google Cloud Platform と Firebase プラットフォームのコンソールで直接、クエリを視覚的に作成できるようになりました。また、クエリ結果は表形式で表示され、詳細なデータ探索が可能になります。
詳細については、クエリビルダーに関するブログ投稿をご覧ください。スケーラブルな Backend-as-a-Service(BaaS)
Firestore BaaS では、これまでもリアルタイム クエリでデータを同時に消費する数百万人のユーザーをスケーリングできていましたが、データベースごとに 1 秒あたりの書き込みオペレーションの回数には、これまで 10,000 回という上限がありました。大半のアプリケーションにとっては十分な回数ですが、このたびこの上限を撤廃し、お客様の書き込みトラフィックの増加に応じてシステムが自動的にスケールアップするモデルに移行することをお知らせします。
Firestore を Backend-as-a-Service として使用するアプリケーションについては、書き込みスループットと同時アクティブ接続数の制限を撤廃しました。アプリのユーザーが急激に増えても、Firestore のスムーズなスケーリングが保証されます。
詳細については、Firestore によるスケーラブルなリアルタイム アプリケーションの構築のブログ投稿をご覧ください。
有効期間
ストレージのコストを効率的に管理するために、有効期間(TTL)を導入しました。これにより、ドキュメントの有効期限を事前に指定し、期限切れのドキュメントを Firestore によって自動的に削除できます。
詳細については、Firestore の有効期間(TTL)で期限切れのデータを自動削除してストレージ費用を管理するのブログ投稿をご覧ください。
パフォーマンスとデベロッパー エクスペリエンスのための追加機能
上記に加えて、パフォーマンスとデベロッパー エクスペリエンスがさらに向上する次の機能が追加されました。
タグの追加により、開発者はデータベースや他の Google Cloud リソースにタグを付け、ポリシーとオブザーバー グループの課金を適用できるようになりました。
サービス間のセキュリティ ルールを使用すると、Cloud Storage のセキュリティ ルールで Firestore データを参照して、Cloud Storage オブジェクトを安全に共有できます。
オフライン クエリ(クライアント側)のインデックス登録プレビュー版では、ウェブやモバイルのキャッシュに保存されたデータをインデックス登録することで、クライアント側でのクエリのパフォーマンスを向上させることができます。詳細は、こちらのドキュメントをご覧ください。
次のステップ
Firestore を使ってみましょう。
- Firestore プロダクト マネージャー Dong Chang
- Firestore プロダクト マネージャー Chaitra Ramarao