Firestore によるスケーラブルなウェブ アプリケーションの構築 - 新しいリファレンス ガイド
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2020 年 8 月 8 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
大規模なウェブアプリやモバイルアプリを構築し維持している場合であれば、Google のスケーラブルなサーバーレスのドキュメント データベースである Firestore について耳にしたことがあるでしょう。とはいえ、Firestore が他の Google Cloud データベース プロダクトとどの程度うまく調和するかの詳細はご存じないかもしれません。そこで、Firestore の中核となる強みを理解しやすいように、リアルタイム アップデート、オフライン データの永続性、トランザクションなど、他とは一線を画す Firestore の機能について説明する新しいリファレンス ガイドを最近公開しました。
Firestore は、開発の規模と速度の両方を考慮する場合に特に有効です。大量のトラフィック処理が想定されるアプリケーションを迅速に構築する必要がある場合、Firestore は検討する価値がある強力なオプションになります。
たとえば、最近では COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の危機で生じた突然の予期せぬ混乱を受けて、Google Cloud のお客様が Firestore を利用して新しいアプリケーションを迅速に構築しデプロイしていると伺いました。Firestore をメインフレーム データベース システムのフロントエンドとして配置することで、政府機関は負荷が急増加する状況下でも速度低下やダウンタイムを回避できます。医療機関は Firestore を使用してモバイルアプリを開発し、住民に情報を提供し続け、初期のウイルス自己診断をサポートし、住民が医療関係者に連絡できるようにします。
今回新たに公開されたガイドは、小売、メディア、通信、ゲーム、モノのインターネット(IoT)における実際のユースケースのリファレンス アーキテクチャを提供します。たとえば、以下の図に示すように、共同編集可能なコンテンツ編集システムのアーキテクチャについて説明しています。
大手メディアの The New York Times は Firestore データベース サービスを選択し、真にリアルタイムのコラボレーション ツールを構築しました。これにより、複数のライターと編集者が同時にドキュメントを変更し、最新の更新を追跡できるようになりました。Firestore はオフラインとリアルタイムの同期に対応しているため、ちょうどこのようなタイプのタスク向けに設計されています。
Firestore を使用して独自のスケーラブルなソリューションを構築するための詳細と次のステップについては、新しい Firestore ガイドをご覧ください。
Firestore の最新情報や Firestore によるイノベーションの方法については、Google Cloud Next ‘20: OnAir の以下のセッションでプロダクト チームや他のお客様の講演をお聞きください。
-Google Cloud ソリューション アーキテクト Julien Phalip