Google Cloud データベースで次世代のエージェントを強化する

Amit Ganesh
Vice President, AI & Databases
Rahul Deshmukh
Sr. Product Manager, AI for Databases
Try Gemini 3.1 Pro
Our most intelligent model available yet for complex tasks on Gemini Enterprise and Vertex AI
Try now※この投稿は米国時間 2026 年 2 月 19 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
カスタム エージェントや chatbot などの AI アプリケーションを構築する開発者は、オープンソースの Model Context Protocol(MCP)標準により、作成したイノベーションがデータやツールに一貫性のある方法で安全にアクセスできるようにすることができます。Google は 2025 年末、Google マップや BigQuery などのサービス向けにマネージドおよびリモート MCP のサポートを導入することで、AI がツールに接続するための標準的な方法を確立し、アプリケーションのユニバーサル インターフェースを効果的に作成しました。このたび、このサービスを拡張し、PostgreSQL(AlloyDB、Spanner、Cloud SQL)と、高パフォーマンスの NoSQL ワークロード向けの Firestore および Bigtable を追加しました。また、IDE を Google のドキュメントに接続する API を備えた新しい Developer Knowledge MCP サーバーも導入します。これらのサーバーは Google Cloud で実行され、Gemini やその他の MCP 準拠のクライアントがデータやインフラストラクチャと簡単にやり取りできる安全なインターフェースを提供します。
Gemini 3 のリリースにより、開発者は高度な推論機能を利用して、複雑な問題を計画、構築、解決できるようになりました。しかし、AI モデルが有用な「エージェント」として機能するには、信頼できる方法で環境とやり取りする必要があります。今回の発表は、これらの機能を、お客様が作業環境のバックボーンとして日常的に利用しているデータベース ツールにまで幅広く拡張するものです。
エージェントをこれらのサーバーに接続するために、インフラストラクチャをデプロイする必要はありません。エージェント構成で MCP サーバー エンドポイントを構成するだけで、エンタープライズ グレードの監査、オブザーバビリティ、ガバナンスに裏付けられた運用データに即座にアクセスできます。インフラストラクチャの管理が不要なため、運用上のオーバーヘッドを発生させることなく、エージェントのワークロードをスケーリングできます。
エージェントに運用データを提供
これらの新しいマネージド サーバーにより、エージェントは Google のポートフォリオ全体で特定の機能にアクセスできるようになります。
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AlloyDB for PostgreSQL: エージェントは PostgreSQL ワークロードとやり取りして、スキーマの作成、複雑なクエリの遅延の診断、ベクトル類似性検索の実行などのタスクを可能にします。
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Spanner: Spanner の統合マルチモデル機能(Spanner Graph など)を使用すると、エージェントは標準(SQL および GQL)クエリを使用し、リレーショナル データやセマンティック データと並行して複雑な関係をモデル化およびクエリできます。これにより、エージェントは MCP ツールを自由に使用して、詐欺組織の特定や商品のレコメンデーション生成など、深い分析情報を迅速に発見できます。
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Cloud SQL for PostgreSQL、MySQL、SQL Server: 開発者とデータベース管理者は、MySQL、PostgreSQL、SQL Server のフリート全体で Cloud SQL MCP Server を使用し、データベースとの自然言語でのやり取り、AI によるアプリ開発の支援、クエリ パフォーマンスの最適化、エージェントによるデータベースのトラブルシューティングを行うことができます。
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Bigtable: Bigtable の柔軟なスキーマと高スループットの取り込み機能は、デジタル統合ハブの構築や時系列データの管理によく使用されます。MCP を使用すると、運用ワークフローの自動化が簡素化され、カスタマー サポート、CRM、人事、IT 運用、サプライ チェーン、ロジスティクス分野でこのデータを使用したエージェント アプリケーションを開発しやすくなります。
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Firestore: モバイルとウェブの開発に重点を置いた Firestore MCP サーバーにより、エージェントはライブ ドキュメント コレクションと同期できます。その結果、自然言語プロンプトを介してユーザー セッションの状態を確認したり、注文状況を確認したりするなどの動的なインタラクションがサポートされます。
アプリケーションとインフラストラクチャの管理
Google は、エージェントがデータの取得だけでなく、アプリケーションの構築と管理を支援できるようにしています。Developer Knowledge MCP サーバーは、IDE を Google のドキュメントに接続し、エージェントが関連性の高いコンテキストを使用して技術的な質問に答えたり、コードのトラブルシューティングを行ったりできるようにします。
セキュリティとガバナンス
エージェントをデータベースに接続するには、堅牢なセキュリティとガバナンスが必要です。これらのサーバーは、Google Cloud の標準的な ID およびオブザーバビリティ フレームワークに基づいて構築されています。
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ID ファーストのセキュリティ: 認証はすべて、共有キーではなく、Identity and Access Management(IAM)を通じて処理されます。これにより、エージェントはユーザーが明示的に承認した特定のテーブルまたはビューにのみアクセスできるようになります。
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完全なオブザーバビリティ: エージェントのアクティビティを追跡できるように、これらの MCP サーバーを介して行われたすべてのクエリとアクションは Cloud Audit Logs に記録されます。これにより、セキュリティ チームはすべてのデータベース操作の記録を取得し、可視性を維持しながら簡単にアクセスできます。
デモ: ローカルコードからマネージド データへ
新しい MCP サーバーの動作例を見てみましょう。
フィットネス コミュニティ向けのフルスタック イベント管理プラットフォームの移行を自動化するエージェントを想像してみてください。Gemini CLI で一連の自然言語の指示を使用することにより、エージェントは Cloud SQL リモート MCP サーバーを利用して、マネージド PostgreSQL インスタンスをプロビジョニングし、正しいスキーマを適用して、ローカルデータを安全に移行します。複雑な gcloud コマンドを習得したり、Cloud SQL のエキスパートになったりする必要はありません。面倒な作業はエージェントが行います。この移行は、Developer Knowledge MCP サーバーが公式ドキュメントを参照してエージェントをベスト プラクティスに導くことによって、リアルタイムで設計されます。その結果、アプリケーションのバックボーンがローカル ストレージからフルマネージドのエンタープライズ データベースに簡単にアップグレードされます。


サードパーティ エージェントのサポート
これらのサーバーはオープンな MCP 標準に準拠しているため、お気に入りの AI エージェントとも連携できます。設定でカスタム コネクタを追加することで、Anthropic の Claude などのクライアントを簡単に接続できます。Google Cloud データベースの MCP エンドポイントを指定するだけで、すぐに構築を開始できます。複雑な構成ファイルはいりません。


次のステップ
今後数か月以内に、Looker、Database Migration Service(DMS)、BigQuery Migration Service、Memorystore、データベース センター、Pub/Sub、Kafka などのマネージド MCP サポートが追加され、このエコシステムはさらに拡大する予定です。
安全なデータドリブン エージェントの構築を開始するには、AlloyDB、Spanner、Cloud SQL、Bigtable、Firestore のガイドをご覧ください。Cloud SQL と Spanner の Codelab や、Google Cloud へのアプリの移行手順について説明するこちらのデモ動画もご覧ください。

- AI およびデータベース担当バイス プレジデント、Amit Ganesh
- データベース向け AI 担当シニア プロダクト マネージャー、Rahul Deshmukh


