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データ分析

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)収束後に重要な役割を果たすデータ分析とインテリジェンス ツール

2021年5月10日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 4 月 24 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Google では、COVID-19 が収束した後の景気回復について、社内・社外(Google Cloud のお客様とのやり取りを通じて)の両視点から考察した際、さまざまな重要な点に気付かされました。なかでも、COVID-19 後の世界では、ソフトウェア デベロッパーと IT 担当者の連携方法が変化することがわかってきました。今回の景気回復は過去のものとは根本的に異なるため、変革方法もいまだかつてないものとなるでしょう。

クラウド コンピューティングの新しいフェーズへと入りつつある今、かつてインフラストラクチャに関する戦術的な意思決定を行っていた企業が、組織全体での変革を視野に入れながら IT 面でのより幅広い意思決定を行うようになってきています。こうした変革を目指すうえで、データだけでなく、データを使って何ができるかが重要な鍵を握ります。また、全従業員がデータを利用できるようにして変革を促し、各業界において最も重要で効果的な機会を有効に利用できるようにすることが何より重要です。

最近 Google が IDG に委託した調査から、競合他社との差別化を図るうえで、データ分析とインテリジェントなソリューションが特に重要な役割を果たすことがわかってきました。世界中で 2,000 名に上る IT リーダーを対象としたこの調査は、企業が新たな時代で勝ち残るためには、データから分析情報を引き出す力を持つことが重要であるという考えを改めて裏付けるものとなりました。

COVID-19 の影響で取り組みの中心がデータ分析とインテリジェンスに

IDG の調査結果からは、最新のデータ分析ツールや AI / ML ツールを使用する組織とそうでない組織が二極化していることがわかります。多くの組織は、COVID-19 の影響で IT への取り組みを中止せざるを得ませんでした。回答者の 55% が、1 つ以上の技術プロジェクトが延期または中止になったと答えています。一方で回答者の 32% は、データ分析やインテリジェンスの活用または改善に関する新たな取り組みを始めたか、既存の取り組みを加速したと答えています。IT リーダーは、将来の成功を目指すうえでは、たとえリソースが乏しくてもデータが非常に重要であると考えています。

デジタル化先進企業はいち早く高度なインテリジェンス ツールを活用

さらに、特にデジタル変革の達成度合いが高い企業から、ビッグデータ分析、AI、ML テクノロジーに対する大きな期待の声が寄せられています。こうしたツールをすでに使用しているか、導入を検討していると回答した企業の割合は、世界的な平均としては 37% のところ、「デジタル変革が完了した」または「デジタル ネイティブ」であると回答した企業では 54% に上りました。また、こうした組織では、AI に将来性があると考える割合もその他の組織に比べ高くなっています。「クラウド ソリューション全体に AI を組み込むことが重要になる」と回答した企業の割合も、デジタル化に消極的な組織が 39% だったのに比べ、これらの組織では 48% に上りました。デジタルツールにより復元性とアジリティを高めることで、将来起こりうるさまざまな課題に対処しやすくなると考えていることがわかります。

データから得られる分析情報を最大化することを目指す企業はクラウドへ移行

データ分析と AI / ML の力を活用したいと考える企業の多くが、クラウド導入を選択しています。回答者の 78% が、連携するクラウド プロバイダを選択する際の「必須事項」または「重要な検討要素」としてビッグデータ分析を挙げ、検討事項のトップに位置づけています。これは驚くにはあたりません。クラウド ソリューションにより、イノベーションの最も一般的な課題や障壁を解決できるからです。回答者がイノベーションの妨げとなっていると答えた主な 4 つの分野のうち、IT 要員およびデベロッパーのスキルセット不足(1 位)、セキュリティのリスクと懸念(2 位)、従来のシステムおよびテクノロジー(4 位)の 3 つを、クラウドで対処できます。加えて、クラウドはプロジェクトの迅速なリリースとスケールアップやスケールダウンが容易で、料金がかかるのは使用した分のみです。

COVID-19 により、ビジネスと IT の本質的なあり方が一変しました。わずかなリソースをどの分野に投入すべきか判断を迫られた IT リーダーが、ビッグデータ分析と AI / ML をトップに位置づけるのは納得できる決断です。調査結果の詳細については、IDG の報告「No turning back: How the pandemic reshaped digital business agendas(パンデミックによるビジネスの優先事項の不可逆的な変化)」をダウンロードしてご覧ください。

Google Cloud の先進的なデータ クラウド テクノロジーが、組織のスマート化とより的確な意思決定を可能にする方法とは

Google Cloud の機械学習と高度な分析機能により、顧客セグメンテーションから在庫管理まで、データから得られる分析情報を簡単かつ最大限活用できるようになります。また、開発から運用まで使いやすい Google Cloud のデータベース ソリューションでアプリを素早く構築し、デプロイできます。さらに、お客様のミッション クリティカルなワークロードを、最高レベルの可用性、スケーラビリティ、セキュリティで運用いただけます。Google Cloud のスマート アナリティクス ソリューションにより、組織の誰もがすべてのビジネスデータに公平にアクセスできるようになります。また、Google Cloud の統合プラットフォームでは、構造化データや非構造化データを、その保存場所に関係なく、簡単に最大限活用できます。

専用の AI ソリューション ポートフォリオを擁する Google は、通話の削減、カスタマー エクスペリエンスの向上、不正行為の防止、製造効率の向上などのビジネス成果を追求する企業を支援します。こうした支援の提供を通じ、単なるテクノロジー ベンダーにとどまらず、お客様のイノベーションに向けた戦略的パートナーになることを目指しています。

-プラットフォーム プロダクト マーケティング担当シニア マネージャー Howard Blumenstein

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