BigQuery の新しい国際的な Google トレンド データセットで分析力を強化
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 3 月 31 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
データの共有と交換は、あらゆる組織の分析戦略において重要な要素です。実際、BigQuery のお客様はすでに Google Cloud の既存インフラストラクチャを利用してデータを共有しており、4,500 社以上のお客様が組織の境界線を越えてデータをやりとりしています。Analytics Hub の導入により、分析ワークフローと分析情報にシームレスにアクセスできるようになり、Google 独自のデータセットが表示されるようになりました。
昨年夏、Google の自社データへ誰でもアクセスできるようにし、お客様にさらなる価値を提供するため、Google トレンドの公開データセットがリリースされました。追加費用なしで、米国における上位 25 位の事例と、上位 25 位の検索クエリに SQL インターフェースを通じてアクセスでき、Google トレンドのデータセットと他の構造化データソースを融合して、インサイトを導き出す新しい機会を無数に実現できます。2021 年 6 月のサービス開始以来、30 テラバイトを超える Google トレンドのデータセットが全米のユーザーによってクエリされてきました。
検索トレンドのデータを Nielsen の指定マーケット エリア®(DMA)と結び付けてマーケティング キャンペーンを実施する場所を知ることから、プロダクト開発の仮説とテストのための期間予測と作成に至るまで、数多くのビジネスと消費者プロファイルにわたって幅広い用途があります。 BigQuery で探しているデータに安全かつ合理的にアクセスすることで、企業も消費者も同様に、大規模でより良いデータドリブンな意思決定を行うことが可能になりました。
米国での Google トレンドのデータセットの立ち上げが成功したことで、世界中のパートナー様のニーズを満たすことが迅速なフォローになることはわかっていました。結局のところ、グローバル経済の市民として、私たちが活動する世界に対応するためにより良いことをしなければなりません。そこで、世界各地のトレンドをより包括的に把握し、お客様に提供するための取り組みを開始しました。
最新情報
このたび、Google トレンドの公開データセットを米国以外にも拡大し、世界約 50 か国を網羅できるようになったことをお知らせいたします。これは公開プレビューで利用可能で、現在 Google トレンド サービスが存在するすべての主要な国をカバーしています。Google トレンドの国際的なデータセットの機能のほとんどは、同じプライバシー優先の考え方に裏打ちされた米国のものを模倣することになります。
国際的なデータセットは、匿名化、インデックス登録、正規化、集計された状態で公開される予定です。新しい上位語句と上位増加傾向のクエリのセットは毎日生成され、データはそれぞれのテーブルの新しいパーティションに挿入されます。上位のキーワードと上位の急上昇検索語(各セットのパーティションなど)の有効期限も 30 日のままとなります。セット内のすべての用語は、5 年間ごとの過去のバックフィルで強化されます。詳しくは、データセット リストの各テーブルのスキーマをご覧ください。
米国では指定マーケット エリア(DMA)別にトップトレンドを表示するほか、国際的なデータセットでは ISO 各国およびサブリージョン別にその日ごとの上位記事と上位上昇検索語を提供します。国やサブリージョンは、データ共有の規制やポリシーに基づいて除外される場合があります。類似の、あるいは既存のユースケースを世界中のさまざまな地域に適用するだけで、カバレッジの範囲とリーチの規模は数倍に拡大します。
Google トレンドの国際的なデータセットで作業する
他の Google Cloud データセットと同様に、ユーザーは BigQuery の無料枠を通じて、毎月 1 TB までのクエリと毎月 10 GB までのストレージに無償でアクセスでき、BigQuery のサンドボックスを活用できます。すべて BigQuery の無料枠のしきい値に準拠します。
グローバルな Google トレンドのデータセットを調べるには、Google Cloud Console から上位 25 位の検索語と上位 25 位の急上昇検索語に関する国際的なテーブルを照会するだけです。データのスキャンと処理を最小限に抑えるため、クエリではパーティション フィルタ、および国や地域のフィルタ(可能な場合)を使用します。
サンプルデータ:
また、Looker ダッシュボードを更新し、新しいグローバル データセットを取り込み、最も関心のある国や地域のフィルタリングもできるようになりました。
Google Cloud データセットの今後の展開
Google の自社データに普遍的にアクセスできるようにします。今後もデータセットの提供開始や、Analytics Hub とのインテグレーションなど、最新情報をお届けします。それまでの間、独自のプロジェクトで新しい Google トレンド データセットを探索するか、BigQuery を初めてご利用になる場合は、BigQuery サンドボックスでプロジェクトを起動してください。
- プロダクト マネージャー、MaggyMaggy Hu- ソフトウェア エンジニアリング マネージャー、Antonio Lobato