（視覚に訴える）宇宙の旅: Theta Labs が動画ストリーミングを最大限に向上させた方法

※この投稿は米国時間 2021 年 3 月 16 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

主要な分散型動画ストリーミング プラットフォームの Theta Labs は、そのピアツーピアの帯域幅共有分散台帳技術によって、ライブ配信エクスペリエンスに革命を起こしました。また、Google Cloud のデータベースと分析のソリューションによって、そのブロックチェーン プラットフォーム上で増え続けるアクティブなユーザーベースに継続的に対応できるようスケールしています。

NASA の注目を集めたのは、より多くの遠隔地の視聴者へのリーチを可能にし、より大きな聴衆に新しい発見の機会を与えることができるこの能力でした。NASA は、科学技術への関心を若い視聴者に広めたいと考えていました。そこで NASA は、SpaceX の打ち上げやその他のイベントに関する NASA のソース動画フィードに直接アクセスできるごく少数の動画サービスの一つとして、Theta Labs を選びました。

以下に、アニメーションを交えて、Theta Labs のストリーミングの宇宙ミッションをご紹介します。Theta Labs が行ったこと、課題を克服するために使用したテクノロジー、達成できた成果をご覧ください。

お客様

Theta Labs は、新しいブロックチェーン上でユーザーの力を借りて分散化された動画ストリーミング プラットフォームを代表する存在です。Theta Labs は、COVID-19（新型コロナウイルス感染症）が流行している中で、NASA の女性平等の日を放送し、前回の SpaceX ロケットの打ち上げをライブ配信しました。

業界

通常とはやや異なる条件のライブ配信: Theta Labs は、高速インターネットにほとんど、またはまったくアクセスできない地域の視聴者にリーチしています。ブロックチェーンベースのピアツーピア技術により、ユーザーは分散台帳技術を使用して帯域幅を共有できます。

課題

視聴者が非常に多いロケットの打ち上げのライブ配信を円滑に行うには、スケーラビリティ、信頼性、セキュリティに優れた強力なインフラストラクチャが必要です。Theta Labs はより多くのユーザーにリーチしたいと考えていましたが、これまでレイテンシやカスタマー エクスペリエンスの問題を引き起こしていた VM の上限に達することは回避する必要がありました。

「Google Cloud の 1,600 以上のノードにより、かつてないほどのユーザーにサービスを提供できます。」- Theta Labs 戦略担当責任者、Wes Levitt 氏

ソリューション

BigQuery、Dataflow、Pub/Sub、Firestore など、Google Cloud のデータベースと分析サービスは Theta Labs に限りないスケーラビリティとパフォーマンスをもたらし、以下を実現しています。

• リアルタイムのストリーミング視聴者数データを分析する

• ライブ配信イベントでサポートする必要がある同時接続ユーザー数を予測する

• 何千ものエッジノードの評価スコアを予測し、不正な行為者や低いパフォーマンスに対処する

• ETL パイプラインが公開するトピックのリスナー / サブスクライバーを作成して BigQuery テーブルに取り込み、高速クエリを実行する

メリット

• 分析用にカスタマイズしたスクリプトを BigQuery に置き換えたことで、数時間あるいは数日ものエンジニアリング時間を節約し、パフォーマンス向上と同時にコスト削減を達成しました。

• より迅速にデータから分析情報を取得できることは社内チームだけでなく顧客にも役立っています。Theta Labs は、より多くの視聴者にリーチするために、エンゲージメント指標をパートナーと共有できるようになりました。

• より高速なクエリを実行することで、視聴者数、帯域幅の寄付、ライブ配信中のインパクトの強い瞬間について新たな発見がありました。

• Theta Labs が移行に要した期間は 6 か月未満で、すぐに投資を回収できました。

BigQuery の詳細については、こちらをご参照ください。

-Google Cloud 公式ブログ編集チーム