メジャーがサポートされるようになった BigQuery Graph を使用して、信頼できるエージェント ワークロードを実現
Deepak Dayama
Group Product Manager, Google Cloud
Yun Zhang
Software Development Manager
※この投稿は米国時間 2026 年 8 月 14 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
企業が単純なチャット アシスタントの使用から自律型のエージェント ワークロードに移行すると、すぐに厳しい現実に直面します。それは、エージェントが元テーブルを直接使用する際に、不正確な分析情報を生成する傾向があるということです。
BigQuery Graph は、組織がフラットで静的なテーブルから脱却し、現実世界に存在する企業を正確に表現できるように、つまり、現実世界の依存関係を持つ、相互に接続された事業体として表現できるようにします。BigQuery Graph(プレビュー版)でメジャーがサポートされるようになったことで、管理された指標と関係マッピングが統合されます。これにより、エージェントはグラフで収集された複雑な依存関係全体について、メジャーの精度に基づいて推論できます。
関係が重要な理由
従来のデータ構造では、マルチホップのビジネス コンテキストが考慮されないため、次のように、AI エージェントが運用上誤った意思決定を行うことがあります。
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具体的な問題: 小売業者のエージェントが、シアトルでの冬用ジャケットの売り上げが 12% 減少した理由を尋ねられた場合、フラット テーブルをクエリして、「事実」(12% の減少)を報告することはできますが、「シアトルの注文 ➔ 配送センター ➔ 地域の嵐によるサプライヤーの遅延」という関係パスを追跡できないため、「理由」を特定することはできません。
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分断されたシステムのリスク: 関係のコンテキストがないため、エージェントが関連性のない 15% オフのキャンペーンを提案し、不必要に利益率を低下させます。さらに、あるチームがサプライヤーの関係を別のグラフ データベースにマッピングし、別のチームが SQL 指標を維持するというように、別々のシステムを維持すると、エージェントは実行時にこれらのスタックを結合せざるを得なくなります。このプロセスは時間がかかり、費用もかさみ、KPI の計算に一貫性がなくなります。
BigQuery Graph のメジャーは、既存のテーブルをプロパティ グラフにインプレースでマッピングし、ETL を不要にすることで、この問題を解決します。この統合された設定により、次のような問い合わせの論理的な進化が可能になります。
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メタデータのグラウンディングは、存在するデータを確立します。
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ビジネス指標(メジャー)は、ビジネスのパフォーマンスを計算します。
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関係マッピング(グラフ)は、それが起こった理由を明らかにします。
仕組み
従来、グラフ走査中の標準 SQL の結合では行が重複し、集計計算が不正確になっていました。BigQuery Graph は、これをネイティブに解決します。
データモデラーは、プロパティ グラフ DDL 内で直接 MEASURE(SUM や AVG など)を定義します。エンジンは GRAPH_EXPAND 関数と AGG アグリゲータを介して標準 SQL を使用して、指標を評価する前に構造グラフのパスを解決します。これにより、エージェントは計算機(SQL)が必要なときと地図(グラフ)が必要なときを認識できるほどスマートになります。
bigquery-public-data のような一般公開プロジェクトは厳密に読み取り専用であるため、読み取り専用の一般公開テーブルをノードおよびエッジとして直接参照しながら、プレースホルダ変数(YOUR_PROJECT_ID)を使用して独自のプロジェクト内で論理プロパティ グラフをマッピングする必要があります。
BigQuery Studio でグラフ インテリジェンスを民主化
デベロッパーとビジネス ユーザーの双方が、これらの関係ネットワークをスムーズに管理、デプロイできるように、直感的なネイティブ運用ツールを BigQuery Studio に直接組み込みました。
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視覚的なグラフモデラー: BigQuery Studio 内のノーコードのドラッグ&ドロップ インターフェースで、複雑な DDL スクリプトを手動で記述することなく、プロパティ グラフ、ノード、エッジを視覚的に構築、編集、マッピングできます。


- 会話型分析(CA)のインテグレーション: ユーザーはグラフと自然にやり取りできます。会話型分析エージェントは、テーブル結合を推測するのではなく、グラフの決定論的な関係認識マップをナビゲートし、自然言語の質問を、境界が制約された正確な GoogleSQL クエリまたは ISO GQL クエリに変換します。これにより、モデルのハルシネーションを防ぎ、セマンティックな一貫性を確保します。


統合されたセマンティクス: Looker とのネイティブなインテグレーション
断片化されたロジック スタックの維持を避けるために、ビジネス指標はデータレイヤに存在する必要があります。Looker(LookML)を、データベース内分析モデルとしての BigQuery Graphs とネイティブに統合することで、コアでロジックを一度定義するだけで済みます。
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データベース管理モデル(sql_analytic_model_name):
sql_analytic_model_nameを使用して、Looker にデータベース定義の BigQuery Graph を直接参照させ、標準の LookML のディメンションとメジャーをグラフ プロパティに直接マッピングします。 -
Looker 管理モデル(derived_analytic_model):
derived_analytic_modelを使用して、LookML ビュー内で BigQuery Graph スキーマを直接定義します。Looker は、SQL DDL ステートメントを動的に生成して実行し、BigQuery 内のグラフを維持します。 -
エンタープライズ DevOps ワークフロー: Looker IDE、Git ベースのバージョン管理、継続的インテグレーション(CI)を使用して、グラフのライフサイクル全体を管理します。主要な KPI(離脱率など)は、検証済みで、信頼できる、まったく同じものが維持されます。
- Google Cloud、グループ プロダクト マネージャー、Deepak Dayama
- ソフトウェア開発マネージャー、Yun Zhang



