100 スロットからの購入で BigQuery スロットの料金設定がさらに柔軟に
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2020 年 8 月 11 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
BigQuery は、あらゆる規模の組織で利用されており、お客様の多様なニーズに対応するために柔軟性が高い料金オプションを用意しています。企業のお客様の要求にお応えするため、BigQuery の定額課金モデルは、予測可能であり、コストとパフォーマンスを直接管理することができます。現在、定額課金モデルの最小サイズを 100 スロットに削減してさらに利用しやすくしているので、より迅速に開始していただけます。
これからは、スロットの課金モデルを利用するために最低 500 スロットをご購入いただく必要はありません。
- わずか 100 スロット単位から購入できるようになりました
- 100 スロット単位での購入
- この変更は、フレックス、月間、年間すべてのタイプのコミットメントにおいて適用されます
購入するスロットをいくら増やしても、スロットあたりの料金は変わりません。こうした新しい請求に関する変更により、スロットベースの最低料金が大幅に引き下げられています。その一例をご紹介します。
- 100 スロットの年間契約は月額 $1,700 です
- 100 スロットの月次契約は月額 $2,000 です
- 100 スロットの Flex Slots は 1 時間あたりわずか $4、つまり 1 分あたり $0.07 未満です
低価格のサービスは新興市場の組織にとって特に重要であると伺っています。The Learnings Co., Ltd の最高データ責任者 Yuan Gao 氏は次のように述べています。「私たちは BigQuery を 1 つのデータ ウェアハウスとして使っており、1,000 スロットの定額オプションを効果的に利用しています。100 スロットの定額サービスでは、費用をきめ細かく制御できます。ワークロードが比較的小さい場合は、100 スロットを予約して 1 つのプロジェクトで実行できます。他のワークロードに影響を及ぼすことがなく、費用も予測可能で低く抑えられます。」
BigQuery スロットについて
スロットとは、BigQuery がデータ処理に使用する仮想 CPU のことです。スロットを購入すると、クエリが使用する専用の容量が BigQuery によってプロビジョニングされ、スロットがプロビジョニングされた秒数に応じて請求されます。たとえば、年間契約で 1,000 スロットを購入すると、1,000 スロットの料金を 365 日間分支払うことになり、すべてのクエリ費用は料金に含まれています。スロットが多いほど、スループットとパフォーマンスが向上します。
BigQuery のアーキテクチャはサーバーレスで VM レスです。コンピューティング ノードに状態が保持されないため、BigQuery ユーザーは独特のメリットが得られます。たとえば、パフォーマンスを最大化するためにウォームアップする必要がなく、ローカル ディスクの制限に伴うパフォーマンスの急激な低下がありません。
処理バイト数の課金モデルからスロット課金モデルへの切り替えをご検討の場合、処理バイト数のモデルでは最大 2,000 スロットかそれ以上が提供される点を考慮してください。100 スロットではクエリのパフォーマンスはあまり高くない可能性があります。最適なスロット数を購入するために、スロットの使用状況とパフォーマンスをモニタリングすることをおすすめします。
エンタープライズ クラスのワークロードと容量の管理プラットフォームである BigQuery Reservations を有効にすると、100 スロットのオプションを新たに利用いただけます。BigQuery Reservations を使用すると、容量を数秒でプロビジョニングし、個別のワークロードやチーム別に細分化できます。使用を開始するには、Reservations の概要をご覧ください。
詳しくは、Google Cloud Next ‘20: OnAir のデジタル カンファレンスをご確認ください。今週のテーマはデータと分析です。私のセッション、DA300: Awesome New Features to Help You Manage BigQuery(BigQuery の管理に役立つ優れた新機能)では、BigQuery スロットと BigQuery Reservations を最大限に活用する方法について詳細に説明します。
-Google BigQuery プロダクト マネージャー Tino Tereshko