Google Cloud コンソールに組み込まれた GKE 費用見積もり機能のご紹介
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 5 月 24 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
こんな疑問を感じたことはないでしょうか。特定の Google Kubernetes Engine(GKE)クラスタを実行するためにどのくらいの費用がかかるのか。さまざまな構成や機能の選択が、費用にどのように影響を与えるのか。自動スケーリングを利用すると、請求される金額がどのように変わる可能性があるのか。
こうした疑問について、ご自分で予測値を算出してみたことがある方は、複雑な作業であることをご存知かと思います。Kubernetes を使い始めたばかりで、参考になる既存インフラストラクチャでの数値もあまりない場合はなおさらです。このたび Google Cloud では、Google Cloud コンソールにシームレスに統合された GKE 費用見積もり機能のプレビュー版をリリースいたしました。
この機能は、GKE に組み込まれたワークロード サイズ適正化機能や GKE 費用最適化インサイトといった、GKE 環境を理解して最適化を図るさまざまな機能の中で最新のものです。また、GKE Autopilot を使用すると、現在スケジュールされている Pod でリクエストされるリソースに対して課金されるようになり、ノードにかかる費用を管理する必要がなくなります。
これらはすべて、Google Cloud を費用対効果が最も優れたクラウドにするための取り組みの一環です。業界屈指のコスト パフォーマンスを提供し、利用しやすいライセンスであるのはもちろんのこと、予測可能でわかりやすい料金体系になっているため、安心して Google Cloud でアプリケーションの構築を行えます。これらの費用最適化の手法は Google Cloud をご利用のお客様からご好評をいただいています。アンケートに回答をいただたお客様の 42% が「Google Cloud を使うことで費用を 3 年間で最大 30% 削減できた」と答えています。
GKE 費用見積もり機能の詳細
新しい GKE 費用見積もり機能は GKE クラスタの作成フローに組み込まれていて、コンピューティングの運用コストに影響を与えるさまざまな変動要因を明らかにします。管理手数料、個々のノードプール、ライセンス料など、コストの内訳をご確認ください。そのほかにも、自動スケーリング メカニズムを有効にすることで費用の見積もりにどのように影響するのかを、予想される平均のクラスタサイズを変えながら確認できます。
GKE 費用見積もり機能で、すべての環境(ネットワーキング、ロギング、特定種類の割引など)を把握できるわけではありませんが、全体的な見積もりの目安を示すことで、お客様にとって GKE のコンピューティング コストの構造が理解しやすくなると考えております。クラスタ オートスケーラーやノードの自動プロビジョニングの事前見積もり機能も併用すると、かつてないほど簡単に費用についてご理解いただけます。任意の構成を入力し、画面上のスライダーで、クラスタに関して予想される平均値を選ぶだけです。今すぐお試しください。
- 戦略クラウド エンジニア Luca Cervasio
- テクニカル プログラム マネージャー Joao Ramalho