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Containers & Kubernetes

新しい割り当てモニタリングで GKE のスケーリングをコントロール可能に

2024年4月2日
Google Cloud Japan Team

Gemini 1.5 モデル をお試しください。

Vertex AI からアクセスできる、Google のもっとも先進的なマルチモーダル モデルです。

試す

※この投稿は米国時間 2024 年 3 月 23 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Google Kubernetes Engine(GKE)内の Kubernetes クラスタの増加の管理が簡単になりました。Google は最近、スケーラビリティの上限を直接モニタリングしてアラートを設定する機能を導入し、Kubernetes 環境をより深く分析して管理できるようにしました。

効果的なスケーラビリティ管理は、Kubernetes の停止を回避し、リソースの使用を最適化するために不可欠です。この新しいモニタリング機能により、以下のことが可能になります。

  • 安心する: 問題が発生する前に、可能性のある容量の問題に事前に対処できるため、中断のないオペレーションを確保できます。
  • より明確に理解する: クラスタのアーキテクチャ上の制約をより深く分析し、十分な情報に基づいた意思決定が可能になります。
  • 最適化の機会を得る: 使用傾向を分析し、最適なリソース使用のためにクラスタ構成を微調整する方法を特定します。

トラッキングできるようになった具体的な上限は以下のとおりです。

  • Etcd データベースのサイズ(GiB): 現在の Kubernetes クラスタの状態でどれくらい容量を消費しているかを把握します。
  • クラスタあたりのノード数: クラスタのノード全体の容量に関するプロアクティブなアラートを取得します。
  • ノードプールあたりのノード数(すべてのゾーン): 特定のノードプールにわたる、ノードの分散と上限を管理します。
  • クラスタあたりの Pod 数(GKE Standard / GKE Autopilot): アプリケーションをサポートする Pod の容量を確保します。
  • クラスタあたりのコンテナ数(GKE Standard / GKE Autopilot): クラスタでサポートできるコンテナの最大数を把握して、問題を防止します。
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使ってみる

これらの新しい割り当てモニタリング機能とアラート機能は、Google Cloud コンソール内で直接使用できます。アクセスするには、事前にフィルタされた GKE 割り当てのリストへのリンクを使用するか、コンソールの [IAM と管理] セクションから [割り当て] ページに移動し、Kubernetes Engine API サービスでフィルタします。特定の割り当てを検索するには、テーブルのフィルタを使用します。正確な割り当て名、場所、クラスタ名、またはノードプール(該当する場合)でフィルタできます。また、ガイドに沿って特定の割り当てに対するアラートを作成することもできます。アラートは割り当てが上限に近づいたり、上限を超えたりしたときに通知するよう構成できます。

Cloud Monitoring API とコンソールを使用することで、GKE の割り当て使用状況をより詳細にモニタリングできます。API では、プログラムで割り当て指標にアクセスし、カスタム ダッシュボードやアラートを作成できます。コンソールは、割り当ての使用状況をモニタリングしたり、アラートを作成したりするためのグラフィカル インターフェースを提供します。カスタム ダッシュボードを作成して、割り当ての使用状況を時系列で可視化することもできます。また、割り当ての使用量が特定のしきい値に達した場合に通知するようアラートを構成できます。こうすることで、割り当てをプロアクティブに管理し、予期しない停止を回避できます。詳しくは、ガイドをご覧ください。

詳しい情報については、Google Cloud の公式ドキュメントでより詳細なガイダンスをご確認ください。

-GKE プロダクト マネージャー Artemi Ollin

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