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Containers & Kubernetes

GKE は 10 周年!新機能とよりお得な料金でお祝いしましょう

2025年9月2日
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Drew Bradstock

Sr. Director of Product Management, Cloud Runtimes

Alex Zakonov

Sr. Director of Engineering, Kubernetes

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※この投稿は米国時間 2025 年 8 月 27 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

「コンテナによってアプリのパッケージ化が容易になりますが、ワークロードを本番環境に移行するには、強力なクラスタ管理およびオーケストレーション システムが必要です。」

10 年前、このような言葉でGoogle Kubernetes Engine(GKE)を発表したブログ投稿は始まりました。マネージド Kubernetes プラットフォームの必要性は、特にワークロードが進化して複雑化する需要に対応するようになったため、現在でも当時と同じくらい重要です。

GKE の登場の 1 年前、Google は社内のコンテナ管理システムである Borg の大部分をオープンソース化し、Kubernetes としてリリースしました。これは、Google が独自のプラットフォームをお客様に提供し始めたことを意味します。また、引き続き Kubernetes と GKE を使用して Vertex AI のような主要サービスを実現するにあたって、学習内容とベスト プラクティスを凝縮して GKE に提供しています。グローバルなプラットフォームとサービスの需要を満たすために GKE を革新し進化させることで、お客様にクラス最高のプラットフォームを提供できます。

料金改定による柔軟性の向上

10 年間の進化を経て、もう一つの変化が訪れました。Google は、すべてのお客様が効率、パフォーマンス、費用のバランスを可能な限り効果的にとれるように、GKE を更新しています。2025 年 9 月に、GKE の有料ティアが 1 つに統合され、より多くの機能が提供されるようになります。また、必要に応じて機能を追加することもできます。これにより、すべてのお客様が、フリート、チーム、Config Management、Policy Controller などのマルチクラスタ管理機能を活用できるようになります。これらの機能はすべて、追加料金なしで GKE Standard で利用できます。

柔軟性と汎用性は常に求められています。新しい GKE の料金体系では、すべてのクラスタの特定のニーズを満たすために、追加の機能をアラカルトで利用できます。Google は、お客様が常に最も影響力の大きい作業にリソースを投入できるようにしたいと考えており、単一の GKE 料金ティアによって、ワークロードと予算をより効果的に管理できるようになると確信しています。

すべてのクラスタで Autopilot による最適化されたコンピューティング

4 年前に GKE Autopilot をリリースしたとき、Google は Kubernetes の専門知識がなくても、あらゆる組織が Kubernetes を利用できるようにしました。最近では、コンテナ向けに最適化された新しいコンピューティング プラットフォームをリリースしました。このプラットフォームは、独自の効率性とパフォーマンスのメリットを提供し、ワークロードに割り当てられたリソースを最大限に活用できるようにします。これにより、同じ容量でより多くのトラフィックを処理したり、より少ないリソースで既存のトラフィックを処理したりできます。

このたび、既存の GKE Standard クラスタを含むすべてのクラスタで、ワークロードごとにアドホックで Autopilot を利用できるようになりました。まもなく、既存の Standard クラスタで Autopilot をオン(およびオフ)にできるようになり、より優れたパフォーマンスと最適な価格でフルマネージドの Kubernetes を利用できるようになります。

お客様の成功のためのイノベーション

技術環境は急速に変化します。数年前、組織はステートレス マイクロサービスについて考えていましたが、現在では、複雑な AI ワークロードの実行に焦点が当てられています。Google は、革新的な企業が新しいシナリオで必要とするニーズを満たすために、常に GKE を適応させています。

スタートアップから大企業、AI 企業まで、さまざまなお客様が GKE 上に構築した数多くの素晴らしいプロダクトやサービスを誇りに思っています。AI を活用した広告プロバイダである Moloco は、GKE で実行される TPU を使用してモデルをトレーニングし、実行しています。Signify は、10 年近くにわたり、世界中の Philips Hue スマート照明プラットフォームの基盤として GKE を活用してきました。また、AI ユニコーンの Anthropic は、モデルのトレーニングとサービングに必要な規模を実現するために GKE を利用しています。

「GKE でより大規模なクラスタが新たにサポートされるようになり、私たちの AI イノベーションのペースを加速させるために必要となる規模を手に入れることができました。」 - Anthropic コンピューティング担当責任者、James Bradbury 氏

一貫した進化のための基盤

AI の時代は始まったばかりであり、Google は GKE を推進して、明日のワークロード需要に今日から対応できるようにしています。お客様の分析情報と Google のベスト プラクティスが組み込まれた GKE は、AI を大規模に開発、デプロイするための理想的なプラットフォームです。

GKE の取り組みにご協力いただいたコミュニティ、お客様、パートナーの皆様に感謝申し上げます。GKE 10 周年記念ハッカソンに参加し、GKE 10 周年記念電子書籍を読んで、GKE の 10 周年を一緒に祝いましょう。未来は日々明らかになっており、GKE は AI が次にどこへ向かおうとも対応する準備ができています。

-Cloud Runtimes プロダクト管理担当シニア ディレクター Drew Bradstock

-Kubernetes エンジニアリング担当シニア ディレクター、Alex Zakonov

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