コンピューティング

バッチ処理用の Compute Engine リソースの入手がさらに簡単に

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※この投稿は米国時間 2021 年 3 月 24 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

並列度の極めて高いワークロードをバッチ処理する必要がある場合、利用可能なリソース、割り当て上限、予約を考慮しながら、各ゾーンに作成するインスタンスの数を決定するのは簡単ではありません。このたび Google は、バッチ処理用の Compute Engine インスタンスを取得する方法として、リージョン内の複数ゾーンにおけるリソースの可用性を考慮する新しい方法を発表しました。この方法は現在、リージョン マネージド インスタンス グループ(MIG)のプレビュー版で利用可能となっており、API で ANY の値を指定するだけで使用できます。

容量を考慮するこのデプロイ方法は、特定の CPU プラットフォームや GPU モデルを備えた仮想マシン(VM)、プリエンプティブル VM、コア数やメモリサイズが大きいインスタンスなど、特殊な構成のインスタンスを簡単に多数作成しなくてはならない場合に非常に便利です。

この新しい方法では、インスタンスをデプロイして、財務モデリングやレンダリングなど並列度の極めて高いワークロードをバッチ処理する際に、必要なハードウェアをサポートしているゾーンや、要求された容量に対応するためにリージョン内の各ゾーンに作成すべきインスタンスの数を把握する必要がなくなりました。

ゾーン間でインスタンスをどのように分配してもバッチ処理ジョブに問題がなく、ワークロードにゾーンレベルの障害に対する復元性が必要ない場合、リクエストされた容量を取得する作業をリージョン マネージド インスタンス グループに任せることができるようになりました。新しい分配形態 任意 が設定されたリージョン MIG では、インスタンスはリクエストを処理するリソースが利用可能なゾーンに自動的にデプロイされます。また、その際には割り当て上限が考慮されます。これは、グループを作成するときにも、グループのサイズを増加するときにも有効です。

予約を使用して計算に必要なリソースを確保する場合は、グループのインスタンス テンプレートで予約アフィニティを指定する必要があります。分配形態が 任意 のリージョン MIG は、追加のリソースをプロビジョニングする前に未使用の予約済み容量を優先的に使用することで、指定された予約を効率的に活用します。

A regional MIG.jpg
分配形態が任意のリージョン MIG では、インスタンスは容量が利用可能なゾーンに自動的にデプロイされ、割り当てが考慮されたうえで、指定された予約の使用を優先します。

分配形態が 任意 のリージョン MIG は、リクエストされたリソースの可用性に応じて、すべてのインスタンスを 1 つのゾーンにデプロイしたり、複数のゾーンに分散してデプロイしたりする場合があります。分配形態任意 は、フロントエンドのウェブサービスなど、高可用性サービスを提供するワークロードには適していません。というのも、ゾーンレベルの障害が発生すると、障害が発生したゾーンにデプロイされていたインスタンスのすべてまたはほとんどが使用できなくなる可能性があるためです。

開始方法

リージョン MIG を作成する際に、新しい分配形態の 任意 を構成するには、Google Cloud Console の [インスタンス グループを作成] 画面の [ターゲット分配形態] の設定を確認します。

Configuring a regional managed instance.jpg
リージョン マネージド インスタンス グループの分配形態の設定画面

また、分配形態の設定のために、たとえば gcloud コマンドを実行して、既存のリージョン MIG に 任意 を設定することもできます。

  gcloud beta compute instance-groups managed update example-group \
  --target-distribution-shape any \
  --region us-east1

まとめ

リージョン MIG の新しい分配形態 任意 を使用すれば、並列度の極めて高いワークロードのバッチ処理を実行するための容量の取得が容易になります。各ゾーンで作成するインスタンスの数を決定する際、リージョン MIG は各ゾーンのリソースの可用性の考慮、割り当て上限の考慮を行い、指定された予約の使用を優先します。

新しい分配形態 任意 を使用したインスタンスの作成について詳しくは、リージョン MIG のドキュメントをご覧ください。

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-Google Compute Engine プロダクト マネージャー Mykola Komarevskyy