コンテンツに移動
Chrome Enterprise

Outbrain: Chrome Enterprise で拡張機能のセキュリティをコントロール

2025年2月12日
https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/Blog_V2_UEfQF5c.max-2500x2500.png
Harel Shaked

Director of IT Services & Support, Outbrain

Travis Naraine

IT Infrastructure Engineer, Outbrain

※この投稿は米国時間 2025 年 1 月 30 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

編集者注: 本日の投稿は、Outbrain で IT インフラストラクチャ エンジニアを務める Travis Naraine 氏と、IT サービスとサポート担当ディレクターを務める Harel Shaked 氏によるものです。Outbrain は、オープン インターネット全体にわたり人々の関心を引くことでビジネス成果を生み出している主要なテクノロジー プラットフォームです。Outbrain は Chrome Enterprise と Spin.AI のインテグレーションを使用して、アプリや拡張機能を安全に使うためのポリシーを作成し、各地に配置された従業員向けの自動アップデートを管理しています。

当社のように従業員が各地に分散していると、セキュリティが常に課題となります。2 年前にブラウザを Chrome Enterprise で標準化したところ、それが当社のクラウド ファースト戦略の要となり、ユーザー全員を管理し、セキュリティを維持することが可能になりました。しかし、ブラウザの拡張機能については懸念があり、ソリューションを探すべき時期だと感じていました。

拡張機能を管理するメリット

ユーザーが各自の生産性向上や、業務に必要なツールや機能へのアクセスのために、ブラウザの拡張機能を好んで使用していることは理解しています。その一方で、不正な拡張機能がオンラインで提供されていることも知っています。しかし、拡張機能を手動で調査、テスト、ブロックするのは時間がかかり、100% の有効性が認められませんでした。どの拡張機能やアプリがすでに環境内に存在するのかを可視化できなかったからです。

当社のプロセスは事前対応型ではなく事後対応型になっており、リスクのある拡張機能を検出してブロックする機会を逃しているのではないかという懸念が生じていました。従業員が Chrome Enterprise の拡張機能を安全にインストールできるようにする、より自動化された方法が必要でした。

拡張機能のリスク評価のためのツール

別のセキュリティ プロジェクトのソリューションを探していたときに Spin.AI の SpinOne プラットフォームを知りました。これにはサードパーティ製アプリケーションのセキュリティのための SaaS Security Posture Management(SSPM)ソリューションが含まれていました。SSPM には、ブラウザの拡張機能を対象とする継続的なアプリ評価機能や、Chrome Enterprise と簡単に統合できる点など、複数のメリットがありました。SpinOne プラットフォームは当社の SaaS セキュリティに対するニーズを複数満たすと同時に、可能な限りベンダーを 1 社に留めたいという当社の希望にも沿っていました。

当社は現在、Spin.AI を活用した Chrome Enterprise 拡張機能リスク評価を使用して、リスクスコアと包括的なリスク評価レポートを生成し、拡張機能を許可するか、ブロックするかの判断に役立てています。また、従業員は Chrome Enterprise Core拡張機能ワークフローにより、IT チームやセキュリティ チームに、拡張機能の審査と使用の許可または却下の判断を簡単に要請できます。

Chrome Enterprise を通じた自動プロセスにより、手動での審査と比べて大幅に時間を節約できます。新しいポリシー、そして Chrome Enterprise と Spin.AI のソリューションにより、インストールする拡張機能やその他のアプリについてよく考えることをユーザーに促す環境が実現しました。

安全安心な拡張機能の使用

Chrome Enterprise を使用すると、管理とコントロールが容易になり、ブラウザと拡張機能に対するポリシーの適用が簡素化されます。当社では、社内でのウィジェット検査などのタスク用に、Chrome Enterprise の拡張機能の独自開発も行っています。

また、Google 管理コンソールでブラウザのポリシーを設定するだけでなく、自動アップデートを管理することで、従業員が Chrome の最新バージョンと最新のセキュリティ パッチを使用していることを確認し、脆弱性が生じるリスクをさらに軽減できています。

今では、ブラウザのセキュリティに関する心配は確実に減りました。Spin.AI と Chrome Enterprise がバックグラウンドで働いてくれていることがわかっているので、ユーザーが何か不正なものをインストールしていないか常に気にかける必要がなくなりました。一度設定すれば、後は安心して任せられます。

-Outbrain、IT サービスとサポート担当ディレクター Harel Shaked 氏

-Outbrain、IT インフラストラクチャ エンジニア Travis Naraine 氏

投稿先