ChromeOS: ビジネスにおける新年の抱負

Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2024 年 1 月 18 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
ChromeOS 愛好家の皆様、心の準備はできていますか?2024 年を迎えるにあたり、新年にふさわしい、ビジネスを大きく飛躍させてくれるプラットフォームで良いスタートを切ることが重要です。ChromeOS はそれにぴったりの管理しやすいオペレーティング システムであり、ビジネスのデータ保護や、従業員の生産性維持、総所有コストの削減に役立ちます。新年を景気良くスタートするために、ChromeOS がどのように役立つのかをご確認ください。
徹底したセキュリティ
Google にとって、セキュリティは引き続き最重要課題です。実際のところ、ChromeOS ではこれまで一度もランサムウェア攻撃被害の報告がありません。あるお客様が、コンサルタントを雇って ChromeOS デバイスのハッキングを依頼したこともあります。しかし、そうした労力をもってしても、ChromeOS デバイスをハッキングすることはできませんでした。ChromeOS は読み取り専用の OS であり、確認付きブート機能を備えるなど、最初から安全な設計になっています。さらに追加のアップデートを経て、ユーザーによるデータ操作を IT 担当者がきめ細かく制御できるようになっています。
- ChromeOS のデータ制御の一環としてデータ損失防止(DLP)機能が組み込まれており、ビジネスの重要データを常に安全に守ります。また、他社の OS とは異なり、OS、ブラウザ、全アプリを対象とした DLP が ChromeOS デバイス管理の形で組み込まれています。
- 昨年はさらに、Crowdstrike、Palo Alto Networks、Netskope などの主要なセキュリティ ソリューションと新たに統合することを発表いたしました。これらのソリューションは、ユーザーによる重要データの扱いを管理するために役立つほか、パスワードの再利用や不正ファイルのダウンロードなど、セキュリティ対策に役立つ具体的な情報を提供してくれます。
シンプルなデバイス管理
ChromeOS は、IT 担当者にとってデバイス管理がしやすいように設計されています。たとえば、ゼロタッチ登録や Chrome リモート デスクトップなどの機能によって、従業員のオンボーディングや新しいデバイスの配送といった作業や管理を簡単に行えます。また、新しい設定ガイドを使えば、IT 担当者は時間を節約して、戦略的タスクに専念できるようになります。


Google 管理コンソールのインタラクティブな設定ガイドにより、IT 管理者の貴重な時間を節約
モダンなアプリケーション操作
IT 部門がウェブから任意のアプリケーションを提供できるよう、Cameyo と提携して ChromeOS 向けの仮想アプリ配信の仕組みを構築しました。これにより、レガシーのアプリケーションをウェブからプログレッシブ ウェブ アプリケーション(PWA)としてエンドユーザーに提供することが可能です。もちろん、オンプレミスのハードウェアは不要で、IT のオーバーヘッドも発生しません。Cameyo は ChromeOS と連携し、仮想アプリケーションをローカル アプリケーションのように使えるようにしました。たとえば、ローカル ファイル システムと統合されているほか、コピー&貼り付けやログインなどの操作もローカルの感覚で行えます。
IT 部門のプラットフォーム管理負担が劇的に減ると、大きな効果が得られることがわかっています。たとえば、世界有数のグローバル サプライ チェーン マネージャーおよび製造メーカーである Sanmina は、1 万台の ChromeOS デバイスを導入したことによって、チケットのサポート費用を 50% も削減しています。
費用を削減して、地球を守る
社内に多数のデバイスを導入すると、時が経つにつれ予想外の諸費用が発生しがちですが、ChromeOS なら総所有コストを低く抑えることができます。昨年実施された IDC の調査では、ChromeOS を導入すると、デバイス 1 台につき 3,901 ドルの費用節約につながることが示されています。ChromeOS は信頼性およびセキュリティが優れているだけでなく、ChromeOS Flex などのツールも備えているため、予想外の費用を回避して、電気電子機器廃棄物の量を削減できます。
また、Google が Accenture と共同で公開した ChromeOS の環境への影響レポートでは、ChromeOS Flex を使用することで、企業は全体的な二酸化炭素排出量およびエネルギー消費量を削減し、埋立地行きの電気電子機器廃棄物を減らせることが示されています。最後になりましたが大事な点として、ChromeOS デバイスで自動アップデートを 10 年間利用できるようになったことをお伝えしておきます。これは他のどのオペレーティング システムよりも長い期間となります。


すべての従業員をサポート
こうした機能強化によって、ChromeOS は各種業務に欠かせない重要ツールとなっています。たとえば、現場スタッフは ChromeOS のデータ制御によって生産性および安全性を維持できます。サポートチームは ChromeOS Desk コネクタを使って業務に専念できます。共有ワークステーションやクラウド プロファイルに頼っている臨床医は、Imprivata との新たな統合により、重要アプリに直ちにアクセスすることが可能です。
タスクについて考えるだけでなく、個々のユーザーを重んじ、最善の労働環境を提供できるよう配慮することが必要です。ユーザーの 6 人に 1 人がなんらかの障がいを抱えている現在、あらゆるユーザーにとってインクルーシブなデバイスであることが肝要です。それを踏まえ、こちらの主なユーザー補助機能の記事で紹介したように、ロービジョンまたは目の見えないユーザーのための拡大鏡や、聴覚障がいまたは難聴があるユーザー、運動障がいがあるユーザーへの補助機能を提供しています。今後も、ChromeOS をすべての人にとって使いやすいものにするとともに、できることの制限をなくすべく尽力してまいります。
ビジネスに効果的な新モデル
Google はパートナー各社との密接な連携のもと、お客様のさまざまな働き方を支えるデバイスをお届けしています。新製品の Lenovo Chromebox Micro は、キオスクおよびデジタル サイネージにおいて威力を発揮するポケットサイズのメディア プレーヤーであり、そのコンパクトなサイズとパワフルな機能は、共有ワークステーションにも最適です。一方、新しい Chromebook Plus シリーズは、光沢感のある AI 搭載の Chromebook です。ボタンをクリックするだけで AI がおすすめ文を表示する機能や、カスタム壁紙の生成、ビデオ通話中の AI 背景など、2024 年を通してさまざまな新機能をお届けする予定です。

2024 年のビジネス目標を達成する
2024 年のビジネス目標が、デバイス管理の簡素化、セキュリティの向上、従業員の生産性向上、費用の削減であるなら、ぜひ ChromeOS をお試しください。Windows や Mac を ChromeOS Flex に変換する作業には、5 分もかかりません。実際にお試しになり、メリットを実感してみてはいかがでしょうか。その際はこちらからぜひご連絡ください。
ChromeOS なら、明るい未来が待っています。Google は今年もイノベーションを続け、皆様が一歩先をいくために役立つような胸躍るニュースをお届けしてまいりますので、どうぞご期待ください。
ー エンタープライズおよびエデュケーション、プロダクト担当ディレクター Thomas Riedl