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Chrome Enterprise

Google と Jamf でセキュリティ、管理、仕事の効率を向上

2021年11月10日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 10 月 29 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Chrome のエンジニアリング、プロダクト、デザインの責任者である Parisa Tabriz が先週、Jamf Nation User Conference(JNUC)でいくつかの新情報を発表しました。パンデミックの影響で注目が集まる職場の変革をうまく進めるために重要な事柄をいくつか取り上げました。この投稿では、企業内のエンドユーザーや IT 管理者が、Chrome を使ってこの変革を推進できるよう、私のチームで取り組んでいる内容を紹介します。  

パンデミック前に在宅勤務をしていた米国人は約 5% でした。この数値が 2020 年春には 60% まで上昇しました*。Google では、ほとんどの従業員が、迅速にリモートワークにシフトする必要に迫られました。

現在、状況が少しずつニューノーマルに戻ろうとしている中、企業には勤務場所を問わず従業員をサポートできる体制が必要です。しかし、IT チームにとってハイブリッド型の勤務形態にはそれ特有の課題があります。IT チームは組織の生産性を確保しながら、デバイスの管理やセキュリティのベスト プラクティスを維持する必要があるからです。それでは、このような状況で役立つ Chrome の機能をご紹介します。

仕事効率化の新機能

この数か月の間に、ブラウザ内での作業をしやすくする複数の新機能が Chrome に追加されました。私が個人的に仕事でよく使用している機能です。皆さんのお役にも立つかもしれません。

最初はタブ検索です。タブのリストから特定のタブを検索できる機能です。次がタブグループです。テーマ別やトピック別にタブをグループ分けし、色を割り当てることで、簡単にタブを整理できます。タブグループはブラウザ セッション間で保存されるようになったため、中断した時点からの再開が簡単です。

Chrome のページ共有機能は現在のページを共有しやすくする機能です。現在のページをデバイスに送信したり、現在の URL の QR コードを表示したりできます。この機能は、リモートワークで特に役立ちます。管理者は、エンタープライズ ポリシーを使うことで、エンドユーザーにこの機能の利用を許可するかどうかを管理できます。

言うまでもなく、パフォーマンスとセキュリティの強化には引き続き取り組んできました。今年はブログシリーズ「The Fast and The Curious」をスタートさせ、これらの重要な課題における進捗を公開しています。バッテリー駆動時間を延ばし、ブラウジング環境を高速化するために私たちが何をしているのかをご確認いただけます。

Mac とモバイルの管理強化

Chrome には、管理者向けのシンプルで効率的な管理オプションや、企業がセキュリティに予防的に対応できる複数のセキュリティ管理機能が用意されています。

今年はこれまでに Mac 向け PKG インストーラをリリースし、ビジネス ユーザーへの Chrome のデプロイをさらに簡単にしました。

Chrome ブラウザ クラウド管理は、IT チームが Chrome のデプロイメントをクラウドから一元管理できるシンプルなソリューションです。IT チームは、各ブラウザに関する情報の確認、ポリシーの設定、拡張機能の管理が容易に可能である点を高く評価しています。

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Mac 向け Chrome ブラウザ クラウド管理にょり、iOS でもそのメリットを享受していただけるようになりました。

また、前述の PKG インストーラを使用すれば、Jamf Pro を使った Chrome のデプロイやカスタマイズも簡単です。2021 年 8 月より、Google 管理コンソールに加え、Jamf Pro コンソールからでも、Chrome のポリシーを macOS、iOS、iPadOS の各デバイスにデプロイできるようになりました。

BeyondCorp Enterprise によるセキュリティ対策の強化

最後にセキュリティについて説明します。

BeyondCorp Enterprise は Google Cloud のゼロトラスト ソリューションです。Chrome を通じて提供され、アプリケーションやクラウド リソースへの安全なアクセスを実現します。また、企業のデータ損失を防ぎ、マルウェアやフィッシングをリアルタイムでチェックします。このブラウザベースのセキュリティ レイヤは、ハイブリッド型勤務形態に特に有効です。  

JNUC では、デバイス情報をアクセス ポリシーに取り込める BeyondCorp Enterprise と Jamf Pro のインテグレーションを発表しました。

その仕組みを説明します。Jamf Pro とのインテグレーションを有効にすることで、追加のデバイス セキュリティ情報を入手し、これを BeyondCorp Enterprise へのアクセス リクエスト中に活用できます。その後、管理者はコンテキストアウェア アクセスに関する決定を行う際にこの情報を利用するよう、BeyondCorp Enterprise のポリシーを構成できます。これにより、デバイスの適合性を判断するためのシグナルをより多く入手し、アクセスの許可または拒否のルールを設定するときに使用できます。

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このインテグレーションは現在プレビュー版で、一般提供は 2022 年初めの予定です。部分的に Chrome 拡張機能が利用されるため、導入を予定されている管理者の方は、拡張機能管理のポリシー制御を確認しておくことをおすすめします。

Chrome と Jamf について詳しくは、Chrome カスタマー エンジニアである Alex Bauer による JNUC のセッションオンデマンドの基調講演をご覧ください。また、Chrome Enterprise のリリースノートに登録することで、Chrome の最新情報を入手できます。


*「The rise of working from home」、The Economist 誌

- Chrome Enterprise プロダクト マネージャー Philippe Rivard

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