CentOS サポート終了に伴い、Rocky Linux Optimized for Google Cloud をご紹介
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2022 年 7 月 14 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
CentOS 7 のサポートが終了したことを受け、本番環境のアプリケーションを実行するために、多くの企業がエンタープライズ グレードのダウンストリーム Linux ディストリビューションの選択肢を検討しています。Rocky Linux は、CentOS のように Red Hat Enterprise Linux と 100% 互換性がある有力な選択肢として登場しました。
2022 年 4 月、Google は Rocky Linux のサポートおよびサービスの公式パートナー兼スポンサーである CIQ とのカスタマー サポート パートナーシップを発表しました。これは、Google Cloud で Rocky Linux 向けに、最高水準のエンタープライズ グレードのサポートを提供する第一歩となりました。本日は、Rocky Linux Optimized for Google Cloud の一般提供を開始したことをお知らせいたします。Google では、Compute Engine で Rocky Linux を使って CentOS ワークロードを実行した際に最適なパフォーマンスが得られるよう、CIQ と緊密に協力し、この Compute Engine 仮想マシンイメージのコレクションを開発しました。
このような新しいイメージには、Rocky Linux カーネルのカスタマイズ済みバリアントや、Compute Engine インフラストラクチャでのネットワーキング パフォーマンスを最適化するモジュールが含まれます。同時に、Community Rocky Linux および Red Hat Enterprise Linux とのバグ互換性も維持しています。これらのカスタマイズによって可能になった高帯域幅ネットワーキングは、ほぼすべてのワークロードにとって有益であり、特に HPC などのクラスタ化されたワークロードにとって価値があります(高帯域幅を使用した VM の構成の詳細については、こちらのページをご覧ください)。
今後は、CIQ と協力し、Rocky Linux のコミュニティ エディションと Optimized for Google Cloud エディションの両方をメジャー リリースごとに公開していきます。どちらのイメージセットにも、CIQ と Rocky Linux のコミュニティが提供する最新のカーネルとセキュリティ アップデートが反映される予定です。そしてもちろん、パートナーシップで約束されている通り、CIQ についてはこれら両方のイメージに対してサポートを提供します。
Rocky Linux Optimized for Google Cloud では、最新の VM ファミリーや GPU、高帯域幅ネットワーキングに対する初日からのサポートなど、Compute Engine が提供するものすべてを活用できます。また、マルチクラウド デプロイ環境を構築しているお客様は、コミュニティ Rocky イメージをご利用いただけます。
本日から、Rocky Linux 8 Optimized for Google Cloud が、すべての x86 ベースの Compute Engine VM ファミリーで利用可能になりました(まもなく新しい Arm ベースの Tau T2A でも利用可能になる予定)。その後すぐにバージョン 9 が公開される予定です。この機能をお試しいただき、ぜひご感想をお聞かせください。
- シニア プロダクト マネージャー Clark Kibler