Cloud Deploy にデプロイ パラメータ、新しいコンソールの作成フロー、割引料金を追加
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2023 年 7 月 26 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
ソフトウェア デリバリーとデプロイにおいては、細部が重要です。今年の初め、Google は Cloud Deploy に 並列デプロイを追加しました。本機能のリリース以来、個々の子ターゲットにわたる差別化されたリリースのデプロイのサポートに関してフィードバックをお寄せいただいています。この機能を実現するため、Google は Cloud Deploy(プレビュー版)にデプロイ パラメータを導入し、ロールアウトに先立った「ラスト ワンマイル」向けのデプロイの構成を可能にしました。
また、有効な Cloud Deploy のデリバリー パイプラインの料金を値下げし、単一ターゲット デリバリー パイプラインを含めた無料使用を拡大したため、Cloud Deploy の利用がさらに開始しやすくなりました。
Cloud Deploy を使った最初のパイプラインの作成も、これまで以上に簡単になりました。トライアルとテストを目的として、シンプルなデリバリー パイプラインとターゲット、およびリリースを Cloud Deploy コンソール内で直接作成できます。
Cloud Deploy のそれぞれの機能強化を詳しく見ていきましょう。
デプロイ パラメータ
デプロイ パラメータで、Cloud Deploy の並行デプロイやその他のユースケースの有用性を大幅に向上できます。デプロイする前に、適用する Key-Value の置き換えの指定が可能です。この置換はターゲットに直接関連付けることができ、デリバリー パイプラインの進行シーケンスの一部として照合されるか、リリースの作成時に渡されます。
デプロイ パラメータには以下のような用途があります。
子ターゲットのデプロイ マニフェストと、並行デプロイの一部としてのデリバリー パイプラインを差別化する
たとえばリージョン固有の設定など、特定のターゲットに常に適用される必要があるデプロイ マニフェスト値を構成する
リリースの作成時に、すべてのターゲットのデプロイ マニフェストに値を適用する(すべてのデプロイされたマニフェストで commit SHA を含めるなど)
つまりデプロイ パラメータを使用することで、リリース作成時に、デリバリー パイプライン内で特定のターゲット向けの「ラスト ワンマイル」のデプロイ構成を作成できる柔軟性が高まるということです。
料金を値下げし、無料使用を拡大
Cloud Deploy が一般公開されて以来、ユーザーの皆様から Cloud Deploy でもっと多くのことを行いたいという声が届いています。こうしたご要望にお応えするため、Google は Cloud Deploy の無料使用にすべての単一ターゲットのデリバリー パイプラインを含めて、有効な複数ターゲットのデリバリー パイプラインの料金を値下げしました(現在、基本サービス料金は引き続き適用されます)。この変更により、Cloud Deploy はさらに利用しやすくなり、ご自身の環境でどのように活用できるかを探索していただけるようになりました。
詳しくは、Cloud Deploy の変更された料金をご覧ください。
コンソール内でのデリバリー パイプラインとリリースの作成
これまで、デリバリー パイプライン、ターゲット、リリースの作成と削除は、gcloud deploy コマンドライン インターフェースに限定されていました。今回、シンプルなデリバリー パイプライン、ターゲット、リリースを Cloud Deploy コンソール内で直接作成できるようになりました。この新しい作成フローで、より手軽に素早く Cloud Deploy を試用して、進行シーケンスの構成、承認の設定と実行、プロモーションとロールバックなどの機能をテストできるようになりました。
今後の計画
包括的で使いやすく、費用対効果に優れた DevOps ツールは、効率的なソフトウェア デリバリー機能を構築するうえで重要な存在です。Cloud Deploy が、完全な CI / CD パイプラインの実装を実現するうえで皆様のお役に立てば幸いです。今後数か月にわたって Cloud Deploy に魅力的な機能を導入してまいりますので、引き続きご注目ください。
また、プロダクト ページ、ドキュメント、クイックスタート、チュートリアルも参照していただけます。最後に、Cloud Deploy に関するご意見やご感想については、ぜひこちらから会話にご参加ください。皆様からのご意見やご感想をお待ちしております。
- ソフトウェア エンジニア Lin Jing
- プロダクト マネージャー S. Bogdan