コンテンツに移動
Apigee

EBSCO が Apigee と連携してダイナミック リサーチ サービスを提供する方法

2020年4月6日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2020 年 3 月 14 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

 編集者注: 本日は EBSCO Information Services のプラットフォーム プロダクト マネージャー、Adam Ray 氏のお話をご紹介します。EBSCO Information Services は、研究データベース、電子ジャーナル、雑誌、電子書籍の大手プロバイダです。同社が API を介してお客様とつながるにあたって Apigee とどのように連携しているかをご覧ください。

EBSCO は 70 年以上にわたり、図書館、大学、病院、政府機関など、民間企業や行政組織での研究を支援しています。何十年という長い期間、弊社のサービスがお客様に利用されている理由の一つは、情報化時代に増え続けるデジタル リソース プールへのアクセスをお客様に提供するために、新しいテクノロジーを積極的に導入してサービスに活用していることにあります。

現在、研究データベース、電子ジャーナル、雑誌、電子書籍、その他のリソースを含め、さまざまなプロダクト ラインを取り揃え、それぞれの研究ニーズに合った最適なサービスを各組織に提供しています。カスタマー エクスペリエンスを改善するにあたり、プロダクト チームがリクエストに応じて別々の API ソリューションを作成するというのが従来の一般的なアプローチでした。お客様からはたとえば、ユーザー インターフェースのカスタマイズを支援したい、複数の EBSCO リソースとアセットを統一された方法でユーザーに提供したいといった目的で API を依頼されます。

EBSCO で API を使用するソリューションの数が増えるにつれて、弊社データセンターのトラフィックとパフォーマンスを管理することが難しくなり始めました。API 呼び出しを制御する良い方法がなく、使用量が多いとトラフィックが急増して、パフォーマンスが低下する可能性がありました。将来的に API と呼び出しの数が増えると予想されることから、API を管理、保護、さらには収益化して、高レベルのパフォーマンスを維持するためのより良い方法を見つける必要がありました。

マーケット リーダーとの連携

私たちは多くの技術スキルを自社で保有していますが、コアサービスのブラッシュ アップと拡大にリソースを集中できるように、自社でソリューションを構築するという業務からは手を引きたいと考えていました。そこで、デベロッパー ポータル、収益化機能、多様なポリシーや、お客様とお客様による弊社 API の活用方法をより良く理解するための分析など、必要な機能が組み込まれた API 管理ソリューションを検討することにしました。

まず、API マーケット リーダーについて詳しく知るために、Gartner マジック クアドラント: API の全ライフサイクルの管理を参照することから始めました。すべてのトップベンダーと話をし、文献を読み、主要ソリューションがどのように機能しているのかを調査しました。その中で、Apigee API 管理プラットフォームは、その機能と柔軟性の両方で際立っていました。Apigee と競合する多くの企業から、弊社に適したサービス ホスティング プラットフォームについてのご提案をいただきましたが、弊社にはすでにサービス メッシュを中心に構築された強力なデジタル エコシステムがあるため、既存のシステムおよびアーキテクチャと連携して動作するのに十分な柔軟性を備えた、唯一の選択肢が Apigee でした。

 Apigee との連携が進むにつれて、同社のチームが API に関して豊富な経験を積んでおり、知識の共有にも熱心であることがわかりました。ワークショップを開催し、私たちの質問にすべて答える「オフィスアワー」さえ設けてくれました。問題を解決する最善の方法に確信が持てないときも、Apigee チームは常にペスト プラクティスと知見を準備して、最適な選択ができるようにサポートしてくれました。

すぐに使える高度な機能

Apigee プラットフォームが簡単に使い始められる点には感動しました。そのまますぐに使用できるポリシーと組み込みのセキュリティ基準により、トラフィックを評価して、システムの過負荷につながるトラフィックの急増を最小限に抑えることができます。Apigee にはすぐに使用できる機能が豊富に備わっているため、デベロッパー ポータルの構築やポリシーの適用、多様なコンポーネントの統合方法の検討に時間を費やす必要はありません。社内チームは、その代わりに API の追加とお客様向けの新機能の計画に集中できます。

デベロッパー ポータルは現在、従来からお使いいただいている少数のお客様のみに公開していますが、API プログラムの拡張に不可欠なコンポーネントになると期待しています。デベロッパー ポータルがあることによって、パートナー、ベンダー、お客様、その他のデベロッパーに API 関連ドキュメントを 1 か所ですべて確認していただけます。利用可能な API と、それらを使用してサービスを統合する方法、インターフェースを調整する方法、他の必要なプロセスをサポートする方法を簡単に調べることができます。 

成長のための強固な基盤

弊社のロードマップでは事業部門ごとに 2~4 個の API、合計で 15 個の API を公開する予定です。API のリリースとデベロッパー ポータルの立ち上げが完了したら、収益化を通じて収益源を追加する機会の模索を始めることができます。弊社の中心的なビジネスモデルにはサブスクリプションと請求が含まれるため、決済インフラストラクチャはすでに整備されていましたが、Apigee の収益化機能により、現在 EBSCO のお客様ではないデベロッパーの支払いも設定できるようになります。デベロッパーがデベロッパー ポータルから登録して、使用したい API パッケージの支払いを開始できるように、システムを構築できるようになるのです。

テクノロジーの急速な変化に合わせて、お客様は常に新しいデバイスとプラットフォームを採用しています。Apigee がより多くの API の作成と管理をサポートしてくれるおかげで、お客様とのあらゆるタッチポイントとつながりを持ち、現在も、そして今後も優れたサポートを迅速かつ簡単に提供できるようになりました。

- By EBSCO Information Services プラットフォーム プロダクト マネージャー Adam Ray 氏

投稿先