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通信

CSP が目指すネットワーク API デジタル マーケットプレイス シンジケーションを通じた、より広範囲へのリーチとよりスマートな収益化

2024年6月27日
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Ramesh Nagarajan

Ramesh Nagarajan, Head of Network Monetization & Strategic Partnerships for Telecommunications, Google Cloud

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※この投稿は米国時間 2024 年 6 月 18 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

通信業界は、デジタル化の台頭とサービス提供におけるより迅速かつ効率的な方法の必要性に促されて、大きな変革を遂げつつあります。この変革における重要なトレンドの一つは、エコシステムを通じてイノベーションを育成し、新たな収益を生み出すネットワーク API の出現です。

API の構築が課題であることはもちろんですが、それらをデベロッパーやお客様に届けるとなると、これはまたまったく別の課題となります。

アプリケーション デベロッパーがそれぞれ異なるプラットフォームやマーケットプレイスを使用していることを考慮し、Google Cloud ではデベロッパーが普段使用している環境にリーチしターゲットとする、マーケットプレイス シンジケーション アプローチを提案しています。このアプローチでは、通信サービス プロバイダ(CSP)向けのネットワーク API がサードパーティ提供のアグリゲータ プラットフォームにオンボーディングされ、その後、異なるマーケットプレイスにシンジケートされることで、API の最大限のリーチと採用を実現します。

Google Cloud は、このシンジケーションの取り組みにおいて、EricssonGlideNokia を含む主要な API アグリゲータ プラットフォーム ベンダーと協力しています。今後、世界規模または地域規模のカバレッジ、革新的なビジネスモデルなどを持つ、特定のユースケースに特化したアグリゲータが登場することが予想されます。複数のアグリゲータがデベロッパー マーケットプレイスに接続できるアプローチは、特定のアプリケーションや顧客のビジネス目標のためにデベロッパーが必要とするリーチを提供するために理想的だと言えます。

昨年の GSMA Open Gateway イニシアチブと関連する CAMARA プロジェクトの立ち上げにより、今こそ CSP API の作成と提供をより詳細に検討する重要な時期です。

Open Gateway は、通信事業者のネットワークへの普遍的アクセスを提供するように設計された API のフレームワークで、世界のモバイル接続の約 60% を占める主要な移動通信事業者(MNO)からの支持を得ています。これにより、Linux Foundation GSMA Operator Platform Group が協力して共通の Open Gateway API 標準を定義する CAMARA プロジェクトが立ち上げられました。この標準は、世界中の通信事業者の環境全体で、一貫した API 設計と利用アプローチを使用することで、デベロッパー コミュニティの成長を加速することを目的としています。

GSMA やその他の主要な業界イニシアチブは、ネットワーク API を公開し、より開放的で相互運用可能な通信エコシステムを構築することを支援しており、これは業界の継続的な成長とイノベーションに不可欠です。この相互運用性の向上に伴い、機会も拡大しています。ただしこれは、オーディエンスが API を見つけることができる場合に限ります。

デジタル API マーケットプレイス

デジタル API マーケットプレイスにより、通信事業者は CAMARA やその他の付加価値 API および API バンドル(サブスクライバーの識別と認証、ネットワーク スライスなど)を販売可能なプロダクトとしてパッケージ化し、ライフサイクル管理を提供することで、完全にデジタル化された Order to Cash のセルフサービス機能を実現できます。特に、API マーケットプレイスには次のような利点があります。

  • カタログ: 複数の通信事業者によってサービス提供または提供可能なネットワーク API のカタログ

  • 発見: マーケットプレイス上の API と、その API を使用するアプリケーションをそれぞれデベロッパーと最終消費者に宣伝する能力

  • 請求: デベロッパーの請求書に含まれるべき API 使用量と、デベロッパーがより広範なマーケットプレイスから利用している可能性のある他のサービスをまとめた一括請求

下の図は、Google とそのパートナーである EricssonGlideNokia のシンジケートされた API マーケットプレイスへのアプローチの方法を示しています。

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マーケットプレイスのシンジケーションは、デベロッパー コミュニティが API プロダクトを発見、調達し、ビジネス アプリケーションに組み込む新たな可能性を引き出し、CSP のブランドと収益機会を高めます。その機会には以下のようなものがあります。

  • より広範なリーチと売上の増幅: 複数のプラットフォームにわたるフットプリントの拡大により、瞬時にオーディエンスと潜在的な購入者を増加させます。

  • 簡素化された管理: 単一のプロダクト カタログと価格構造を維持する能力により、複数のマーケットプレイスを個別に管理する課題を解消します。

  • 効率化されたデータ: 統合された売上と顧客インサイトへのアクセスにより、マーケティングやプロダクトに関する意思決定に役立つ価値ある情報を提供します。

  • ブランドの一貫性の向上: すべてのプラットフォームでシームレスなブランド体験を提供し、信頼と顧客ロイヤルティを高めます。

  • 運用コストの削減: 複数のプラットフォームの料金やスタッフの必要性を排除し、戦略的なイニシアチブのためにリソースを解放します。

  • より優れた柔軟性: 特定のプラットフォームやオーディエンスに合わせて提供内容を適応させ、最大の効果を得るためにアプローチをカスタマイズできます。

Google のパートナーは、API シンジケーションによってもたらされる機会に対して熱意を持っています。

Glide CEO である Eran Haggiag 氏は次のように述べます。「OpenGateway は、AI 時代の ID、支払い、コミュニケーション ソリューションを提供するための独自の機会を提供します。この可能性を引き出すためには、グローバルな連携、スタートアップのアジリティ、そして信頼できるインフラストラクチャが不可欠です。私たちは主要な CSP とともに、デベロッパー エコシステムで利用可能な Google ブランドの OpenGateway エクスペリエンスを共同開発しています。Glide は、AI 強化型自動化機能を備えた Google Cloud Marketplace を活用して、エコシステム全体のデベロッパーにシームレスなエクスペリエンスを提供し、世界規模のカバレッジを迅速に拡大しています。Google Cloud は、デベロッパーと CSP の連携が実現された双方にメリットのあるエコシステムの構築を可能にしてくれます。」

Nokia のネットワーク収益化プラットフォーム担当ポートフォリオおよびアーキテクチャ責任者 Mikko Jarva 氏は次のように述べます。「私たちが使用するアプリケーションはネットワークに大きく依存しています。デジタル化が進む中、ネットワーク API を通じて提供されるネットワーク認識と特殊化への依存度は、ますます高まっています。そのため、ネットワーク API エコシステムを実現および拡張するイニシアチブやコラボレーションを強くサポートしており、Nokia Network as Code のようなアグリゲータ プラットフォームや、Google Cloud などのマーケットプレイスを通じて、ネットワークとアプリケーション デベロッパーを接続します。」

Ericsson のグローバル ネットワーク プラットフォーム / プロダクト / エンジニアリング責任者である Joakim Sorelius 氏は次のように述べます。「Ericsson Vonage は、Google Cloud のデベロッパーや他のサードパーティ デベロッパーにネットワークを開放することで、さらなるイノベーションに向けて機能を普遍的に利用できるようにし、グローバルなネットワーク プラットフォームの開発をリードしています。デベロッパーが適切に構築されサポートされた API プラットフォームで活躍することで、企業は新しくてカスタマイズ可能な独自の API イノベーションから成長できます。同時に、通信サービス プロバイダはネットワークの収益化と成長の機会から利益を得られます。私たちは CAMARA の成功に尽力し、CAMARA の将来的な進化の原動力となることを目指しています。」

まとめ

Open Gateway や他の主要な業界 API イニシアチブは、通信業界における重要な変革を解き放つ準備が整っており、デジタル API マーケットプレイスがこの変革への道のりにおける主要な推進力となっています。Google Cloud は、ネットワーク API のリーチを拡大するために、マーケットプレイス API の集約およびシンジケーション アプローチを提案しています。ただし、マーケットプレイス シンジケーションの目的は、単に売上を増やすことではありません。よりスマートに販売し、顧客やアプリケーション デベロッパーとより強固な関係を築き、市場を獲得することが重要です。

Google のこれらのパートナーとの取り組みについて詳しくは、以下をご覧ください。

- Google Cloud、通信ネットワーク収益化&戦略的パートナーシップ担当責任者 Ramesh Nagarajan

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